アイコン サーキットブレーカー発した隣国の新コロナのこれまでの感染状況


感染者数の急増
隣国の感染者数は、7月7日から1000人台(過去最高は2020年12月25日1,237人)が続いている。11月3日からは12月18日まで39日間連続して感染者数は増加し続けている。

国のトップは、感染者数が10月は9月から17.1%増加していたにもかかわらず、11月からウィズコロナ策を執行。
11月は10月の22.6%増の感染者数が出ているにもかかわらず、11月29日の会議で12月からの大きな見直しをしなかった。
当会議でのトップの「やっとのことで始まった段階的な日常生活の回復を、後退させることはできない」との発言がすべてだった。

11月1日からのウィズコロナ策の導入に当たり、重症病床が75%を超えた場合、サーキットブレーカーをかけると述べていた。
11月29日の発言前から重症病床は75%を越えていたものの、「後退させることはできない」発言より、当局は病床を急増させてきたものの追いつかず、重症病床の逼迫が続き、死亡者も多発する事態に至っている。

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<重症者数と死亡者数の急増>
10月の死亡者数は9月の196人から368人に倍増、11月はさらに倍増して775人に増加、12月は18日までにすでに1020人に達している。
重症病床の利用状況、
重症病床の利用数は10月末332床、11月末は661床とほぼ倍増、12月は18日段階で1016床と10月の3倍増となっている。

12月16日午後5時現在、全国の新コロナ重症者用病床の使用率は81.9%、首都圏は87.1%とほぼ9割に達し、ほとんど埋まった状態が続いている。

病床稼働率が75%を超えた場合、医療パニックに陥る危険性が高まるが、病床を急増させることでキャパ拡大を図った。しかし、重症者の急増に追いつかず、キャパオーバー(75%以上の稼働率)の状態が続き、手当て遅れより死亡者が急増する原因にもなっている。

<対策は病床増加と追加接種が柱>
重症病床は、11月初めの650床あまりから現在倍増させている。それもさらに倍増させる計画であるが、既存患者の移動調整、専用病床工事、医療スタッフ不足もあり、重症病床の増加スピードは大幅に落ちている。新コロナ重症用病床を増設するように医療機関に対してほとんど中国並みの命令をかけている。
首都圏の感染者の急増により、首都圏の病床は逼迫、首都圏近隣の自治体へ重症者を移送するケースも多くなっていたが、首都圏の感染拡大は地方へ伝播し、地方の感染者も急増してすでに病床逼迫、首都圏の重症感染者は救急部隊による地方移送も難しくなり病床不足は深刻な状態となっている。

追加接種は、
10月には、ワクチンの有効期間の問題が急浮上し、重症者と死亡者の急増は60歳以上の高齢者(人口は約1310万人)がほとんどであり、現在では2回目の接種完了の3ヶ月後からの接種を開始とするなど、一貫してワクチンにより高齢者の重症化を抑える政策を執行している。
11月末までに302万人、12月18日までに1095万人(医療関係者も含む)に追加接種し、すでに高齢者の54.8%が追加接種を終えている。
結果、首都圏の療養病院等高齢者施設でのクラスターの発生数が減少している効果が現れてきているが、感染者数の絶対数は減らず多過ぎ、重症者も死亡者も増加の一途をたどっている。
重症になっても入院できなければ生存率は極端に下がる。

<やっとサーキットブレーカー発動、12月16日、「ウィズコロナ策一時停止」発表>
あまりの感染者増、重症者・死亡者の増加に、「後退させることはできない」としていたトップは、執務室にいながら文面で謝罪、それをなんと報道官に読み上げさせた。これは誠意ある主権在民の国民への謝罪といえるのだろうか。

12月18日から1月2日までウィズコロナ策を一時中断し、医療体制の立て直しを図るとしている。

医療パニックが生じた日本と隣国の大きな違いは、国のトップの政策が、日本は規制強化した中で発生、隣国は規制を緩和させた中で発生している大きな違いがある。そしてともに多く人々が亡くなっている。


スクロール→

隣国 

10/3111/6

2,061

1,686

1,588

2,666

2,480

2,344

2,248

11/713

2,224

1,760

1,717

2,425

2,520

2,368

2,324

11/1420

2,418

2,005

2,122

3,189

3,292

3,034

3,212

11/2127

3,120

2,827

2,698

4,115

3,938

3,899

4,067

11/2812/4

3,925

3,309

3,032

5,123

5,265

4,944

5,352

12/511

5,127

4,325

4,954

7,175

7,102

7,022

6,952

12/1218

6,689

5,817

5,567

7,850

7,622

7,435

7,314

 


スクロール→

隣国 感染者数・重症者数・死亡者数の推移

隣国

感染数

重症者

死亡者数

 

累計

日平均

月末

累計

20/10

26,511

 

 

54

464

 

11

34,201

7,690

256

76

526

62

12

59,773

25,572

825

344

900

374

21/1

78,205

18,432

595

229

1,420

520

2

89,676

11,471

410

135

1,603

183

3

103,088

13,412

433

108

1,731

128

4

122,007

18,919

631

164

1,828

97

5

140,340

18,333

591

149

1,959

131

6

156,961

16,621

554

149

2,018

59

7

198,345

41,384

1,335

317

2,095

77

8

251,421

53,076

1,712

409

2,285

190

9

311,289

59,868

1,996

336

2,481

196

10

364,700

53,411

1,723

332

2,849

368

11

447,230

82,530

2,751

661

3,624

775

12/18

558,864

111,634

6,202

1,016

4,644

1,020

 

<最近の推移とグラフ>

10月13日の防疫会議で11月からのウィズコロナ策を実質決定

10月18日からウィズコロナの試行期間として一部規制緩和

11月1日よりウィズコロナ策執行、酒あり飲食店24時間営業可能に

11月29日の

防疫会議でトップの「後退できない」発言

12月16日、18日からウィズコロナ策を1月2日まで停止、規制強化。

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<感染者は首都圏から地方へ拡散>

GoToキャンペ―ン

隣国では全国の隅々まで景気回復をとGoToキャンペ―ンを実施している。今回の規制強化でも、GoToキャンペ―ンを中断するとは報道されていない。ソーシャルディスタンスとして飲食等の1グループを4人までに規制している。

地方の感染拡大は連れて重症者が増加し、首都圏に比ぺ脆弱な医療体制にあり、医療パニックを引き起こしやすくなる。

 隣国では2020年でも2021年でも2019年当時とほとんど変わらない人の移動回数となっている(スマホでの観測データ/隣国当局発表)。人の異動は、この間、ほとんど減っておらず、巣篭もりは限定されているようだ。

11月1日からと12月12日からのそれぞれ7日間を比較すると、首都圏では感染者が3倍増加する一方、地方では4倍増加している。

国民性の違いや新興宗教が盛んで信者が国内はもとより世界中で活発な活動をしている。新興宗教の牧師や信者にとって、布教活動は新コロナとは無縁のようだ。


スクロール→

首都圏と地方の感染者の増加比較

 

11/17

12/1218

増減率

合計

15,240

48,294

216.9%

ソウル

5,940

19,003

219.9%

京畿道

4,975

13,524

171.8%

仁川

1,052

3,355

218.9%

首都圏計

11,967

35,882

199.8%

 構成率

78.5%

74.3%

 

釜山市

377

2,214

487.3%

大邱市

367

1,122

205.7%

光州市

98

381

288.8%

大田市

141

919

551.8%

蔚山市

48

412

758.3%

世宗市

14

169

1107.1%

江原道

216

934

332.4%

忠北

272

761

179.8%

忠南

536

1,424

165.7%

全北

194

788

306.2%

全南

176

443

151.7%

慶北

331

1,185

258.0%

慶南

400

1,371

242.8%

済州島

63

234

271.4%

地方計

3,233

12,357

282.2%

検疫

40

53

32.5%

入国者

152

222

46.1%

・入国者は検疫で判明しなければ自宅隔離に入り、帰宅2日目と解除前に自宅近隣でPCR検査が義務付けられている。 発生は地方カウント。

 

<進む追加接種>

日本では首相のワクチン追加接種時期の後退発言、それに遅々として進ませない厚労省にあり、12月から接種を開始したにもかかわらず、ワクチンは大量にありながら、医療従事者だけでも進めるべきだったろうが、全国累計の18日現在で14万9千人にしか接種させていない。

(モデルナ製半分接種でファイザー製と合わせ3千万人以上のワクチンを厚労省は懐に抱え込んでいる)

 

一方、隣国ではワクチンを過大評価し、その有効期間問題から感染拡大、急遽、追加接種を急ぎ、すでに高齢者に対しては54%の追加接種率。しかし、再び感染拡大を容認すれば、ワクチンを接種していない人やワクチンの有効率から有効に働かない人(追加接種しても10%以上は有効性がない)のうち体力が低下している人たちにとっての脅威は変わらない。また、感染者の後遺症問題も考慮すべきではないだろうか。

 オミクロン株については、追加接種で70%有効率があるとの研究もあるが、体力脆弱者に対しての評価は出ていない。

命の糧となる経済も大事だが、結果、国民を新型コロナウイルスの実験場にしてはなるまい。

 


スクロール→

隣国のワクチン接種完了者数と率および月別

2/26開始

累計完了数

完了率

月接種完了数

経過月

3月末

24,421

0.1%

24,421

8ヶ月

4月末

257,212

0.5%

232,791

7ヶ月

5月末

2,220,000

4.3%

1,962,788

6ヶ月

6月末

5,140,000

10.0%

2,920,000

5ヶ月

7月末

7,230,000

14.1%

2,090,000

4ヶ月

8月末

15,850,000

30.9%

8,620,000

3ヶ月

9月末

25,760,000

50.2%

9,910,000

2ヶ月

10月末

38,700,000

75.4%

12,940,000

1ヶ月

11月末

41,011,415

79.9%

2,311,415

 

1218

42,024,307

81.8%

1,012,892

 

 

12/16日現在

18歳以上

92.5%

 

 

60歳以上

92.7%

 

 

人口

51,370,000

追加接種 12月18日現在

追加接種数

人口比

18歳以上

60歳以上

 

10,954,877

21.3%

24.8%

54.8%

60歳以上の高齢者人口:約1300万人

2回接種完了内訳

ワクチンメーカー

接種数

構成率

 

アストラゼネカ製

11,064,958

26.3%

 

ファイザー製

22,905,887

54.5%

 

モデルナ製

6,547,103

15.6%

 

J&Jヤンセン製

1,506,359

3.6%

 

 

[ 2021年12月20日 ]

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