アイコン 大丈夫か 東証スタンダード「田谷」業績予想修正 最終利益は確保


同社は22年3月期の決算予想で、前回予想から特損計上などでさらに業績が悪化すると発表した。
同社によると、個人消費は節約志向が依然として根強く、労働需給逼迫による美容師獲得難もあり、美容業界は厳しい状況が続いている。

同社は、「Always Beautiful」をスローガンにいつでもどこでも綺麗でいていただくために、美容師の「優れた技術と優れたサービス」の充実を図ることで、喜んでいただけるサロンづくりに努めると同時に、事業構造改革プラン『T9』の重点施策を実行し、経営基盤の再構築に取り組んでいる。

しかしながら、これまでの新コロナ惨禍の影響については、第4四半期では回復を見込んでおり、その状況を見極めていたが、オミクロン株への感染者が急拡大し、まん延防止等重点処置が実施されたことにより、入客数が低調に推移し、売上高が前回予想を下回る見通しとなった。

 

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利益面についても、
①想定を超えるオミクロン株の影響による売上高の未達
②美容師の確保による労務費の増加
③閉鎖店舗に係わる原状回復費用等による経費の増加、
④また、来期からの構造改革に伴うシステム導入に係わる機器費用等の計上による経費増もあり、営業利益及び経常利益ともに前回予想を下回る見通しとなった。
当期純利益も、所有固定資産について将来の回収可能性を検討した結果、店舗等の資産について、減損損失1億56百万円を特別損失に計上する影響などから、前回予想を下回る見通しとなり、これらを踏まえ、通期業績予想を修正したとしている。
以上、

早く、新コロナが日本から逃げ出し、安心して日常生活が送れる日が来ることを祈るばかり。そうでなければ疲弊したリテール事業者の経営は苦しい状態が続く。しかしながら、物価高(光熱・原材料価格の高騰/円安でさらに輸入品の高騰)が本格的に日本に襲来してくる。一方、家計の可処分所得は限られ、2019年の消費税増税前当時に戻ることは困難だろう。
企業は好景気で利益を潤沢に出しても従業員の報酬は上げず、国内で資金が循環しなくなり、企業や金持ちたちは金融商品市場ばかりに資金を投資している。

日本の景気はお金を循環させ景気を良くし、上から下までおしゃれして浮き浮きして皆ハッピーになるようになってもらいたいものだ。
しかし、住友化学の経団連会長はこれほど資源エネルギー穀物価格が上昇し、極端な円安によりWで輸入品が暴騰しているにもかかわらず、円安(対ドル円129円の日の発言)は景気に良いことだと言い放つ国民の生活などお構いなしの大ボケ老人。経団連は賃金を上げさせない張本人団体でもある。
これでは消費者相手のリテール事業者は新コロナから解放されても整理淘汰が続くことになる。新コロナでつなぎ融資を受けた事業者も返済時期が来る。

↓同社の決算推移と予想
同社は第3四半期までに固定資産の売却益として23億43百万円計上し、最終利益を黒字に転換させ、通期でも最終利益は黒字になるとしている。
本業で早く立ち直ってもらいたいものだ。


スクロール→

田谷 決算推移と予想

非連結/百万円

19/3

20/3

21/3

22/3予想

売上高

9,727

8,746

6,785

6,519

営業利益

14

-384

-1,264

-1,106

経常利益

10

-401

-1,282

-1,106

当期利益

-41

-384

-1,013

418

総資産

5,801

5,028

4,899

 

自己資本

2,423

2,039

1,025

 

資本金

1,480

1,480

1,480

 

有利子負債

1,529

1,402

1,785

 

自己資本率

41.8%

40.6%

20.9%

 

 

[ 2022年4月22日 ]

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