(株)セドナエンタープライズ(東京)/破産開始決定 負債60億円 「脱毛ラボ」債権者3万人
東京に拠点をおく、(株)セドナエンタープライズが破産開始決定を受けた。
負債総額は約60億円。
以下要約。
倒産要約版 JC-NET版 |
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1 |
破綻企業名 |
(株)セドナエンタープライズ |
2 |
本社地 |
東京都渋谷区広尾1-1-39 |
3 |
代表 |
小杉裕之 |
4 |
設立 |
2010年6月. |
5 |
資本金 |
1000万円 |
6 |
業種 |
脱毛サロン |
7 |
店舗名 |
エステサロン「脱毛ラボ」/全国に80店舗以上展開 |
8 |
売上高 |
2017年6月期、約75億円/債務超過約▲28億円 |
9 |
破綻 |
2022年8月26日. |
自己破産申請/破産手続きの開始決定 |
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10 |
申請代理人 |
大川友宏弁護士(長島・大野・常松法律事務所) |
電話:03-6889-7000 |
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11 |
破産管財人 |
相羽利昭弁護士(三宅・今井・池田法律事務所) |
電話:03-3356-5251 |
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12 |
裁判所 |
東京地方裁判所 |
13 |
負債額 |
約60億円 |
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債権者数 |
会員など約3万人 |
15 |
破綻理由 |
同社は脱毛サロンの店舗展開会社、全国に80店舗以上構え会員3万人を抱える脱毛サロン大手。しかし、美容整形外科やエステサロンなどでの施術もあり競争激化、そのため、同社は大量の広告費用を投じ、2017年6月期は約75億円の売上高がありながら赤字が続き、▲28億円の債務超過に至っていた。その後も債務超過状態は続き、ECサイトでホーム用脱毛機器の販売を開始したが、消費者庁から景品表示法違反で措置命令を受け信用を落とす結果にもなっていた。今般の新コロナ事態で、休業や時短の店舗が多く発生して新規会員数が激減、資金繰りを新規会員の増加に依存した体質になっていたため、経費高に資金繰りを悪化させ、今回の事態に至った。
なお、同社は債務超過状態が過去から続いており、会員への返金は、破産による配当金となるが、残念ながら絶望的と見られる。負債額を債権者数で割ると一人当たりの債権額の平均は約20万円となる。同社は巨額の債務超過状態で新規会員を獲得し続けており、いい加減な経営者の部類かもしれない。 |