アイコン 中国経済 製造業PMI 51.9P伸び鈍化/非製造業は58.2Pと伸びる


中国の3月の製造業購買担当者指数 ( PMI ) は51.9%で、前月より▲0.7ポイント悪化したものの、臨界点を上回っており、製造業は拡大の勢いを維持している。
  昨年12月にロックダウン策を解除=ウィズコロナ策に入った中国、感染拡大で昨年9月の50.1%から12月の47.0まで落ちたPMIは、その後、1月50.1に急回復、2月も52.6%と上昇し、さらに弾みが付くと見られたが3月は51.9と勢いは鈍化している。

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<3つの企業規模別にPMI>、
大企業は前月の53.7%から53.6%に▲0.1ポイント低下、
中企業は前月の52.0%から50.3%に▲1.7P低下、
中小企業は前月の51.2%から50.4%に▲0.8P低下した。

<5つのサブ指数では>
  サブ指数の観点から見ると、製造業PMIを構成する5サブ指数のうち、生産指数、新規注文指数、サプライヤー納期指数はすべて臨界点(50)よりも高く、原材料在庫指数と雇用指数は臨界点よりも低くなっている。
1、生産指数は54.6%で、前月より▲2.1P低下し、引き続き基準値を上回っており、製造業の生産活動が引き続き拡大していることが窺える。

2、新規受注指数は前月比▲0.5P減の53.6%となり、引き続き基準値を上回っており、製造業市場の需要が引き続き拡大していることがうかがえる。

3、原材料在庫指数は48.3%で、前月より▲1.5P減少し、製造業の主要な原材料在庫の落ち込みが拡大している。

4、雇用指数は49.7%で、前月より▲0.5P低下し、製造業企業の雇用ブームが鈍化していることが窺える。

5、サプライヤーの納期指数は50.8%で、前月から▲1.2P減し、依然として敷居値を上回っており、製造原材料サプライヤーの納期が引き続き加速していることを示している。
以上、中国国家統計局

韓国のこれまで長年続いてきた対中国貿易黒字が、今年は赤字となっている。EV用バッテリー材料の中国からの輸入拡大もあるが、韓国からの半導体チップの輸出などが低調になっているようだ。それほど中国経済がまだ本格的に回復していないことを物語っている。
一方、PMI指数も製造業は中折れ状態のようだが、非製造業は堅調に推移しているようだ。しかし、失業率は12月、1月は5.5%だったが、2月は5.6%に増加している。内需好調ならば失業率は下がるはずだが・・・・。

中国の経済指数は、忖度数値や希望的数値が入っており、李克強氏のように各種データと照らしあわさなければ把握できない場合もある。

<非製造業PMI>
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<建築PMI>
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<商業PMI>
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<輸出入等>
 まだ新コロナの影響があり、回復は見えにくくなっている。


スクロール→

中国経済

 

輸出

輸入

貿易収支

PMI

輸出

 

 /億ドル

 /億ドル

 /億ドル

指数

注文

22/1.

 

 

 

 

PMI

22/2.

216.74

189.28

27.46

 

 

22/3.

274.99

230.50

44.49

49.5

47.2

22/4.

272.35

222.91

49.44

47.4

41.6

22/5.

306.43

228.12

78.31

49.6

46.2

22/6.

328.25

230.96

97.29

50.2

49.5

22/7.

332.32

230.10

102.22

49.0

47.4

22/8.

314.96

234.69

80.27

49.4

48.1

22/9.

321.67

237.62

84.05

50.1

47.0

22/10.

298.14

213.20

84.94

49.2

47.6

22/11.

295.20

226.15

69.05

48.0

467.0

22/12.

306.08

228.07

78.01

47.0

44.2

23/1.

506.08

389.42

116.66

50.9

46.1

23/2.

54.1

52.4

23/3.

 

 

 

53.6

50.4

[ 2023年3月31日 ]

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