後継者不足倒産

2022会計年度における後継者不足による倒産件数が、前回の2019年の479件を超え、487件となり2年連続で増加し、新記録を打ち立てました。

倒産ペースは、2022年10月には56件と過去最高を記録するなど、一年を通じて高水準で推移しました。代表者の病気や死が原因となった倒産も目立ち、全倒産の47.8%を占めました。業種別では、建設業が最も多く119件、その次に小売業、製造業、サービス業が続きました。倒産件数が少ない中小企業が大半で、その半数が債務額が5000万円未満でした。様々な後継計画が開発されていますが、団塊の世代が高齢化し始める「2025年問題」は、70代の事業主に後継者がいない割合が約30%に達するなど、課題を提起しています。