アイコン CSのATI債 日本で950億円紙切れに 「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」販売


証券会社の「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」は、スイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」が発行し、経営危機に陥ったことで無価値となった「AT1債」と呼ばれる社債、約950億円分を日本国内の富裕層などに販売し、その後クレディ・スイスが経営危機に陥ったことで無価値となったと明らかにした。

「クレディ・スイス」は、3月、経営危機に陥のもスイス政府主導でライバルでもあるスイス№1銀行の「UBS」に救済買収されたが、これに伴って、会社が発行していた160億スイスフラン(日本円で2兆円余り)に相当する「AT1債」と呼ばれる特定の社債が無価値となった。

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クレディ・スイスは3月19日、同行が発行した劣後債の一種である「AT1債」について、約160億スイスフラン分の価値をゼロにすると発表した。

劣後債は元々金利が高く設定され、一方で、破綻した場合、その債権は、優先債権者や一般債権者より後回しにされ、無価値になる可能性が非常に高い債権でもある。永久債の場合、表面利率が9.75%とあった。

 日本の「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が、クレディ・スイスが経営危機に陥る前にこの「AT1債」を国内の富裕層などの顧客に販売していた。

 会社によると、個人と法人、合わせて1500の口座に対して販売し、約950億円分が無価値となったという(1口平均63百万円)。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「ご心配をおかけし心苦しく思います。お客様には丁寧に説明して参ります」とコメントしているが、客に支払うことはない。こそっと支払ったらとんでもない制裁を受ける。債権購入にはそうしたリスクがある。

 金融庁は、クレディ・スイスの「AT1債」が無価値となったことについて、日本への影響は限定的だとみている。しかし、国内で複数の会社の投資信託の中にも含まれていたことが明らかになるなど、影響が出始めている。

年金投資機構も含め各年金機関は、米国で破綻したSVBも含め、いくらでも抱え込んでいることだろう。

同証券会社のHPには「お客さまの夢をかなえるため、お手伝いをさせてください。」とある。
最悪の夢をかなえさせたようだ。
庶民には関係ない話。

[ 2023年4月15日 ]

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