アイコン テスラ 第1四半期決算 今年6回値下で営業利益率▲7.8%下落 販売42万台


テスラが19日に発表した3月までの第1四半期決算は、原材料価格が高騰したことに加え、全世界で値下げを繰り返したことなどから最終利益は前年同期比▲24%減少した。販売台数は同1.3倍の42万2875台に増加した(月平均14万台)。

結果、
売上高は約1.2倍の233億2900万ドル(約3.13兆円)。
最終利益は25億1300万ドル(約33百億円)で、前年同期比▲24%減少した。

 

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最終利益が減少したことについて、原材料価格や物流価格の高騰などが利益を圧迫したことに加えて、環境意識の高まりで競合他社との競争が激しくなり、米中などで値下げを繰り返したことも減益の要因になったとしている。

値下げと原材料費の高騰に伴い、第1四半期の営業利益率は11.4%で、前四半期の16.0や前年同期の19.2%から大幅に低下している。

マスクCEOは「先のことは予測が難しいが、地政学的なリスクが増大するなどしないかぎり、来年の春ごろには落ち着くだろう」などと述べている。

テスラはこれまでに米国では今年6回目の値下げを行っている。モデルYの「ロングレンジ」と「パフォーマンス」の価格をそれぞれ▲3000ドル引き下げるほか、「モデル3」の「リアホイールドライブ」の価格は▲2000ドル引き下げられ3万9990ドルとなる。

テスラは12月米国で売れず値下げ開始、今年(今期)に入ってからも米国のほか、1月に中国で値下げを開始、最近は欧州、イスラエル、シンガポールでも値下げを実施。利益率への懸念が強まっている。
今年の販売台数計画は180万台。

テスラは上海工場の倍増計画は取り止め、インドネシアに工場を建設すると発表している。なお、中国では電力用の蓄電池の大規模生産工場を作る。
テスラは2030年の販売台数目標を2000万台に設定している。それをどうすれば実現可能なのか、生産工程の合理化も含め、逆算して検討している。さらに自動化・スピードアップ化をはかるものと見られる。果敢なチャレンジこそマスクの真骨頂だ。

[ 2023年4月20日 ]

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