米破綻ファースト・リパブリック銀行 JPモルガン・チェースが買収
3月以降、整理も含め4行が破綻した米国の金融業界、最後のファースト・リパブリック・バンクは3月10日のシリコンバレー銀行の破綻を契機に1000億ドルあまりが引き出され、さらに3月末から1ヶ月あまりでも110億ドルの預金が引き出され、引き出しが止まらない状況に陥っていた。株も売られ二足三文となり、結局当局から、売却を命じられ、破綻した。
入札でJPモルガン・チェースが購入、貸出債権1730億ドル(23.7兆円)、預金920億ドル(12.6兆円)を引き取る。
加州シリコンバレー銀行、NYシグネチャー銀行、加州ファースト・リパブリック・バンクが破綻、
2013年から暗号資産企業に銀行サービスを提供していたシルバーゲートは3月4日に業績不振から親会社が整理している。
今度の標的はどこじゃろか。
全米のオフィス不動産の空室率は20%を超えており、特にサンフランシスコの空室率は50%を超えている話もある。次はこうしたオフィスビルの開発会社に大量に融資している銀行が槍玉に上げられることになる。そうした不動産会社の債券を引き受けている銀行のほかファンドも問題になってくる。私募債は紙切れになる可能性もある。劣後債は金利が高いが破綻すれば1円も入ってこない。
その前に米政府の予算が6月にも枯渇し、債務不履行=デフォルトに陥る可能性が高い。
ばら撒きのバイデン政権に対して、共和党が過半数を制する下院の議長が、そうした政策をやめなければ政府予算の増枠の審議には応じられないとしている。
CHIPS法、IRA法などが巨額資金の垂れ流しなっている。防衛産業も米政府購入のウクライナ特需が大発生しており、政府予算は幾らあっても足りない状況。ただ、財政規律は存在し、日本政府のようなザル・底なし沼ではない。
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