アイコン Hezbollah ヒズボラの戦闘能力とイスラエルの圧倒する空軍力 戦闘機600機


ヒズボラはレバノン南部を実効支配するシーア派の武装組織、レバノン北部はキリスト教徒とスンニ派が多い。パレスチナのハマスとは友好団体で、ハマスは事務所をレバノンにも構えている。

ヒズボラはシリア戦線でイランの要請により、苦戦していたシリア政府側に立ち、シリア進出とともに劇的に戦線をシリア政府有利に導いた。
こうしたことから、シリアでは市街戦の戦闘能力や諜報活動能力を飛躍的に高めたとされている。
10月7日、ヒズボラと友好組織のパレスチナ・ハマスがイスラエルを奇襲攻撃、それに呼応したヒズボラのレバノン南部のイスラエルとの国境地帯で砲撃戦を繰り広げている。

 

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ヒズボラの戦闘能力
イスラエルとヒズボラは2006年7月にも34日間の大規模な軍事衝突した。レバノンは空襲、ミサイルと砲撃により破壊されたが、イスラエルも大きな被害を受けた。
米軍事研究機関のアトランティック・カウンシルのヒズボラ専門家は、
当時のヒズボラは約1.5万発のミサイルなどを有していたが、現在は兵力6万人、150キロ圏内の短距離ミサイルを中心に15万発保有し、別途射程300キロ以上のイラン製中距離ミサイルも保有しているという。

今後は、
ハマスがイスラエル軍により殲滅させられる日が近くなっており、友好組織のヒズボラもイスラエルに対する攻撃をエスカレートさせる可能性がある。
一方、イスラエル軍は、ガザに展開する余力部隊を北部戦線に投入する可能性も高く、戦闘をエスカレートさせるものと見られる。エタニヤフ首相ならば、ハマス殲滅後、軍をヒズボラ征伐に向かわせる可能性も高い。

ただ、イスラエルのアイアンドームもハマスの放射攻撃に多くを撃墜できず、被害を拡大させていた。そうした攻撃はヒズボラも同じく採用する。
イスラエル軍は、もしも各地の空軍基地が大打撃を受けた場合、その戦力の多くを奪われ、地上戦でもイスラエル軍の圧倒的な戦力にヒズボラは相手ではないものの、イスラエル側も大きな損害を受けることになる。

勝敗は・・・
イスラエル軍の陸・海・空における圧倒的な軍事力、特に空軍力とミサイル攻撃能力により、ハマスやヒズボラは相手ではないが、ヒズボラはイスラエルに対する攻撃能力を有し、ハマスのような狭い範囲内に押しこめられておらず、その攻撃能力によりイスラエルは大きな打撃を与えることになる。

米軍の影
米軍は空母2隻を地中海東のイスラエルに近い海域に派遣、英国も空母1隻を派遣した。これは、イラン参戦をけん制する狙いがある。
一方で、米軍がハマス戦争に参戦すれば、レバノンのヒズボラ、イラクのシーア派民兵組織、イエメンのシーア派3組織は、米国資産に対して攻撃を行うと警告している。
そうした場合、勝敗より泥沼化する恐れが高くなることが懸念される。

<拡大の可能性>
いつでも狂気のエタニヤフ軍が、もしも怒りに任せ、今回、イランを直接攻撃した場合、大規模戦争に繋がる可能性がある。
  当然、イランがイスラエルに対して反撃した場合、米英はイスラエル軍を支援し、米英はイランと軍事衝突することになる。

これまでとは違い、イラクのシーア派民兵もハマスに同調しており、戦線は拡大することになる。

勝敗は米+イスラエル軍が圧倒的に勝利するが、勝利したとしてもイスラエルを含む中東全体は混沌とした不安定な状態に陥る。再び、世界が自爆テロの恐怖に陥る可能性もある。

すでに中東へは中国が経済的に・政治的に浸透しており、最新兵器の製造技術を中東へ供与している(サウジと迎撃ミサイルの共同開発中)。
中国は サウジをこれまで最大限敵対していたイランとの国交を回復させた。
一方、米主導でサウジはイスラエルと国交を正常化させようとしていたが、今回のハマスWARにより交渉を凍結させた。

サウジは、ハマス攻撃の数日前に、エルサレムにあるイスラム教の聖地アル・アクサ・モスクをイスラエル軍は攻撃するなとイスラエル政府に警告していた。
同モスクは、イスラエル軍・警察・入植者らから攻撃を受け続け、先般はラマダン日に攻撃を受け一部破壊、モスク礼拝者らが犠牲になっていた。

ただ、イスラム世界では大きくシーア派とスンニ派に分かれ、アルカイダもISもスンニ派の過激組織であった。
一方、シーア派はイランを頂点とし、中東各地に分散するシーア派系の武装組織をイラン政府が支援しているもの。
シーア派系は、イラン・イラク以外は少数派、スンニ派から弾圧を受ける身にある。そのため過激化し、それをイランが支援しているもの。

注、ハマスはスンニ派のムスリム同胞団(イスラム原理主義)系統であり、イランを筆頭とするシーア派とは一線を置く。しかし、ハマスはイランやシーア派系の武装組織と友好関係にある。

ムスリム同胞団は、20世紀のエジプトを起源とし中東全域へ広がった。しかし、エジプト政権に何回も厳しく弾圧を受け続け、衰退している。同胞団は穏健派と過激派に分かれ、弾圧を受ける際、ISへ転向した者も多いという。

<中近東で圧倒するイスラエルの空軍力>
(日本はF-35含む戦闘機数は計324機/2023年3月現在)
イスラエルの各地の空軍基地にもアイアンドームが設置されていると見られる。
最新の攻撃ミサイルなどは、世界のユダヤ財閥の資金量に比例して、大量に国内に在庫しているものと思われる。

イスラエルの空軍力

戦闘機

594

 

機種

F-16 Netz

483

F-15 Baz

78

F-35 ライトニング

33

ほか軍用機

203

 

攻撃ヘリ

83

 

ほか軍用ヘリ

86

 

ドローン

偵察・攻撃用

 多数

訓練用戦闘機

スカイホーク

44

 

 

[ 2023年10月17日 ]

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