アイコン 狂気のネタニヤフ軍 ガザのパレスチナ人200万人、殲滅か、避難か


米国(CIA)・英国(SIS/M16)・イスラエル(モサド)の諜報機関は世界でも最たる情報収集力を持つ。だが、今回、ガザのハマスの肝心要の情報は持ち得なかったようだ。

エジプト政府はイスラエル政府に対して事前に何回も情報提供したとされるが、これも具体的な情報ではなく、ネタニヤフ政権は勘違いしたのか7月からヨルダン川西岸のパレスチナ自治区へ20年ぶりとなる軍事大攻勢を敢行していた。

一方、パレスチナ「ガザ」地区は、地中海に面し南北40キロ×奥行=東西10キロの区域(360平方キロ)、隣接するイスラエルなりエジプトの軍により、陸・海・空・通信・宇宙から監視され、人の行動も検問・検閲され封鎖されている、

今回、数千発のロケット弾と膨大な兵器が、ガザの各地に持ち込まれ、イスラエルへ一斉奇襲攻撃に使用された。
イスラエル側は7日(土)、祝祭日に当たり、ガザ近郊でも集会やパーティ、コンサートなどが開催されていた平和な日だった。

ハマスはブルドーザーで国境壁や有刺鉄線フェンス壁を破壊し、またパラグライダーで越境し、、バイクも多用し、そうしたガザ周辺部の奥深く、イスラエル人が住む市町村を急襲、多くの犠牲者が出た。

 

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ハマスは、
最高指導者はイスマイル・ハニヤ氏、軍事部門は「エゼディン・アル・カッサム旅団」を№2のムハンマド・デイフ司令官が率いている。

しかし、デイフ氏はスマホ等通信手段を持たず、所在は常に不明。今回の奇襲攻撃についての説明も、事前に収録された映像で「アルアクサ洪水作戦」だと発表しただけ。

レバノンのハマス軍事部門のアリ・バラカ氏は、ハマスはガザで空爆にも耐えられる地下奥深くにトンネルを張り巡らし、そうしたところに兵器が貯蔵されているという。
兵器は部品部材の形で密輸入され、そうした地下工場で組み立てられるという。また、イスラエル軍により頻繁に砲撃や空襲が敢行されており、落とされた爆弾の破片やビルが破壊され鉄骨や鉄筋、不発弾が地下工場に持ち込まれ、利用され、新たなロケット弾の容器やカラシコフ機関銃(簡単設計)が生産されているという。

イスラエル軍は2020年にもガザ市民200人以上が死亡する大空襲を実施している。小規模爆撃は頻繁に行っている。ハマスとの諍いは、5倍返し、10倍返しが当たり前となっている。

当然、そうしたハマスの高度な製造技術、組立技術はイラン特に革命防衛によって訓練されたと見られている。

ガザに南部で隣接するエジプト
高い有刺鉄線フェンスとエジプト軍が国境を監視するエジプト・シナイ半島側へも、長距離の地下トンネルにより通じているという。パレスチナ人はエジプト人と同様アラブ人で区別がつかない利点がある。ただ、米国・イスラエルの偵察衛星や偵察機によりエジプトのシナイ半島も監視されている。米国の原子力偵察衛星は高空から低空へ移動させ撮影、映像は数センチ単位の精度で解析できる優れもの。シナイ半島への地下道での往来があり、当然、情報も詳細外はエジプト側に漏れる(ハマスが操作した情報をエジプト側に流した可能性も否定できない)。

最近のシナイ半島では、新たな南欧向けの天然ガスのパイプラインの工事が行われていた。
エジプトには一帯で唯一のLNG施設がある。東地中海のイスラエル沖にも2ヶ所の天然ガス田があり、自国用途のほかはエジプトへパイプラインで輸出されている。

今回のイスラエルとハマスの戦争でレバノンのヒズボラもハマスに呼応しており、こうしたイスラエルの海底天然ガス田が攻撃を受ける可能性も指摘されている。
ユダヤ系スーパー財閥のロックフェラー傘下の石油メジャーシェプロンが生産している。
米バイデンは大統領選を来年11月に控えているが、ロックフェラー財団との関係が深い。

<ユダヤ教徒によるイスラム教聖地の破壊>
イスラム教の3番目の聖地とされるエルサレムのアルアクサ・モスル、イスラエル軍やイスラエル警察、イスラエル軍や警察に守られた入植者たちが、当モスルを何回ともなく襲い、モスルの一部を破壊、信者が殺害されたりしており、イスラム世界でも当モスルに対するイスラエル側の度重なる攻撃に対して不満が高まっていた。

ハマスのデイフ司令官は、イスラエル軍が2年前の2021年5月のラマダン期間中に、当モスルを襲撃し信者らが殺害された事件により、今回の軍事行動の準備に就いたとされている。

ただ、ただでさえパレスチナ人に対して凶器の塊であるイスラエルのネタニヤフ首相、今回、ハマスから大規模奇襲攻撃を受け、逆ギレ・逆上しており、すでにガザの200ヶ所のハマスの拠点を含む1352ヶ所(10日の午前中まで))を空爆している。

イスラエル政府はガザからハマスを駆逐すると宣言しており、今後、イスラエル政府はガザに地上軍を送り込み、ローラー作戦を開始すること必至。
イスラエル軍の犠牲者を最大限少なくするため、ハマスにより市街戦ができないようにビルをことごとく破壊する空爆の動きに出ている。

仲介しようとしているのはトルコやエジプトなど一部のイスラム教国、
イスラエルを支援する米英はイスラエル軍の空爆やハマスに対する攻撃を全面的に擁護し、日に油を注いでいる。
第2次大戦前後の列強支配時代が今に続いている。

そうした中、中国とサウジはペルシャ湾で海軍の合同軍事演習を行っている。
両国は以前から中国主導で迎撃ミサイルの共同開発を行っている。サウジとイランが国交を回復させたのも中国の技。
ロシアはサウジが主導するOPEC+のプラス部分であり、現在もサウジとロシアは共闘して原油を減産している。
サウジの米国離れは深刻で、それはオバマ時代までさかのぼるが、米国は原油も天然ガスも自前できる世界最大の生産国。中東国とは関係が薄れ続けている。
一方、イスラエルとの関係はユダヤ商人の銭が欧米の政治を動かしており、関係は濃いままとなっている。ロンドン・シティの金、ベルギー・アントワープのダイヤモンド市場を動かしているのはユダヤの商人たちでもある。

イスラエルは過去4度の中東戦争で、英米の支援を受け、圧倒的勝利を収め、そのつどパレスチナの地をイスラエルが占領地の拡大をはかり、もともと住んでいたパレスチナ人の居住域は今や一握りの区域に限定され、密集生活(西岸330万人/ガザ200万人)を余儀なくされている。
そうしたイスラエルの動きを欧米は黙認することで容認している。

そうした列強諸国の時代も中国の台頭で終わろうとしている。
しかし、現実は、その中国は一帯一路の軍事覇権戦略、借金の漬物国を大量に増加させ財政破綻させている。
到底まともなやりかではなく、(インフラ貸付金を資源で相殺)資源目当ての国以外の国はその返済にほとんど行き詰っている。
中華思想とモンゴル・テングリハン思想が合体しており、やりっぱなしの米国がここまで中国を成長させてきたことから、手に負えない国になってきている。

<100倍返しのイスラエル・ネタニヤフ狂気軍>
ハマスの奇襲攻撃、イスラエルではネタニヤフ首相の責任論まで浮上していたが、挙国一致内閣を発足させ、ネタニヤフは政治的延命工作に成功している。
結果、イスラエル・ネタニヤフ軍の地上侵攻は狂気となり、ガザの200万のパレスチナ人の住民はどれほど殺されるか、難民として逃げるか。
例え200万人が虐殺されても欧米は正当化するイスラエルを支持する宿命を帯びている。
・・・国際社会は指を咥えてそれを眺めている。
以上、
これまでのユダヤのネタニヤフの動きは独○○の動きと何が変わろうか。

 

[ 2023年10月13日 ]

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