アイコン 45万のイスラエル軍がガザ侵攻へ 延500キロの地下回廊 トンネルとの対峙


ガザ市街はこのままでは陸・海・空の15万の軍部隊により壊滅し、残った住民の多くも犠牲者の怨念を抱え、過激派は再生産され、対立は永遠に続く、力だけでは平和は訪れない。
ハマスはガザの地下に総計500キロに及ぶトンネルを作っているという。
侵攻に対する反撃、ハマスWAR、双方とも多くの犠牲者が発生することを覚悟して、宗教をオブラートで包んだ戦意逞しい権力者に忠誠を誓う。

<Israel-Hamas war>
10月7日、イスラエルに対する奇襲攻撃、ハマスの「アルアクサ洪水作戦」は、そうした各地の地下に隠されたロケット砲と数千発の砲弾を地上に運び出し、一斉にロケット弾を発射したものだった。

ガザは、陸・海・空のほか通信も監視され、宇宙からも米軍やイスラエル軍の軍事偵察衛星による映像が事細かに分析され、イスラエル軍にフィードバックされている。
ガザに兵器のまま持ち込むのは不可能とされている。

 

スポンサーリンク

ガザとイスラエルの境界は壁から幅600メートルは緩衝地帯が設けられており、いくつかの検問所通路以外往来禁止区間となっている。
ガザとエジプトの境界は、かつてシナイ半島間に最大2500本の地下トンネルがあったとされるが、物流がガザ港でも行われるようになり必要性がなくなり、そのほとんどが廃止され、エジプト軍により水没させられたトンネルも多いという。
ガザ住民には、漁業はガザ沖6海里(11キロ))まで認められている。
イスラエル最大の港湾都市テルアビブは、ガザの北方約100キロに所在する。

ガザの地下道も、これまでにもイスラエル軍が侵攻し、砲撃、空爆。2020年の空爆ではガザ市民が200人以上死亡する大空襲だった。
一応、イスラエルの空爆の位置は、ハマスの拠点とされているが、言葉だけが現実だ。
今回の反撃の空襲でも、国連機関の施設が攻撃を受け、国連職員や避難民施設内の学校の生徒も多数亡くなっている。

(一方、今回のハマスの越境ゲリラ攻撃では、イスラエル人も、子供から大人・高齢者まで攻撃対象になり、一般市民・住民に、軍人も加え1000人以上が亡くなっている)。

2021年以降、イスラエル軍の空爆で、地下トンネルは100キロ破壊されたというイスラエル軍関係者もいる。
しかし、空爆で入り口を破壊しても、出入口は各地にあり、破壊効果はほとんど生じないものと見られる。 
並みの空爆には耐えられるように地下30メートル以上深いところにトンネルは掘られているという。(北朝鮮の平壌市の地下鉄駅は深度100メートルにある)。

 ハマスはガザから遠い地へもトンネルを掘り、内陸係争地のイスラエル入植地などを攻撃しているが、こうしたトンネルは、経路の全域での反撃破壊を免れるため、1回使用すれば、自ら破壊しているという。 

<ガザ地下トンネルの内部は・・・>
ガザ市内の地下トンネルは、生活空間、各貯蔵庫、運営部屋、兵器等の保管庫、兵器の組立所、製造所などになっているという。

兵器はイラン・イラク経由などから、携帯ミサイルやロケット砲、機関銃などが、バラバラにされ送り込まれることから、ハマスはイランへ要員を派遣して、その組立ての訓練を受けさせ、ガザの地下トンネルで組み上げられているという。

また、空爆で破壊されたビルの鉄骨・鉄筋や爆弾容器破片などを回収し溶融して弾薬容器を製造しているという。
ハマスの戦闘員はシリア・アレッポなどの市街戦も学習しているという。

<イスラエルが電気を止めた真の事由>
ハマスWARで、イスラエルが即刻電気を止めたのも、地下トンネルの空調や地下工場の作業場の活動を不可能にすることにあるという。
今ではガザ市内の唯一の発電所も燃料不足で運営を止めている。イスラエル政府はガザへの食料品含む物品の流入をすべて凍結させており、ガザのパレスチナ人を殲滅する動き。

<ヒズボラの存在>
シリアではレバノンのヒズボラが、イランの要請を受けシリア介入、劣勢のシリア政府軍を蘇らせた実績があり、イスラエルはシリアのヒズボラの陣地を空爆するなどイスラエルとは極度な敵対関係にある。ヒズボラは接触するイスラエル入植地に対して砲撃を行っている。

そのヒズボラは、イスラエルと西北で接するレバノン、レバノン南部を実効支配しており、ハマスとは友好団体、ハマスのレバノン事務所もヒズボラ支配地に置かれている。

今回のハマスWARでは、ヒズボラはハマスに連動してレバノン南部からイスラエル陣地に向け砲撃、イスラエル軍は、シリアのヒズボラ陣地も含む5倍返しで反撃を続けている。

<ガザ・ハマスWAR、米軍介入の場合>
イラクの民兵組織も、レバノンのヒズボラも、イエメンのフーシ派も、ハマス支援の軍事行動を取ると米国をけん制している。

<イスラエル軍の侵攻>
イスラエル軍はガザ近郊に15万人を集結させており、予備兵30万人も動員し、計45万人の軍隊でガザの北部から攻略するとしている。
ゲリラ潜伏地破壊の空爆後、市街戦訓練を受けた機甲部隊などを先頭に15万人の軍隊が突入しローラー作戦を展開、その過程でハマスの地上戦闘員を殲滅、地下トンネルをバンカー特殊爆弾で地中深く破壊するものと見られる。
緊急に召集された30万人の予備役の軍は、侵攻部隊の兵站を担うものと見せれる。

当然、空爆で多くのビル群を破壊しているが市街戦となるため、早期に地下トンネルの破壊活動を優先させ、ドローンやロボットを地下トンネルに侵入させ、奥の深いところで爆破・破壊する。 

また、侵攻直前の空爆では、トンネル破壊のため、大量のバンカー爆弾が使用されるものと見られる。
ただ、破壊力が強く、避難していない住民への被害は限りなく増加する。
ガザは、北部に110万人、南部に110万人居住、まず、イスラエル軍はガザ北部の住民に対して南へ移動するように指示している。

 イスラエル軍には英米軍はじめ欧州NATO軍が支援することから、結果は中東勢が、ハマスのような過激派組織が、いくら騒いでも力でねじ伏せられることになる。

 イスラエルは銭の力に身を任せるシオニズムを停止し、バレスチナ人と共に平和な国家樹立が求められる。対立からはsholom・salām・シャロームは生まれない。それはアメリカ国内でも同じことが言える。最近、どこもかしこも、またあらゆる分野で対立ばかりになってきている。

Dipolar=2極対立思考・思想はユダヤ教・キリスト教の根本思想でもあり、キリスト教文明人はそうした善悪極端思想の宿命を帯びているのかもしれない。
キリスト教徒は仏教徒と思考回路がまったく異なる。
イスラム教の過激派には、自爆を容認する危険な思想が共有されており、圧倒的に力に勝るユダヤ+キリスト教文明の人たちにしても、その行為により、憎しみが憎しみを呼び込み、こうした人材の再生産をさせることになる。列強諸国時代は手を変え、品を変え今に続いている。

1014_02.jpg

7日以降、ガザ地区への砲撃と空爆により、すでにパレスチナ人は1500人以上が亡くなっている。国連機関のガザの施設も空襲の標的になり、国連職員も死亡している。
しかし、国連事務総長は双方の軍事行動を即時停止させるよう行動を起こすのが筋であろうが、英米のようにイスラエルに完全同調している。

Shalom
長期ネタニヤフ政権は、ヨルダン川西岸のパレスチナ専有域への軍事侵攻を続け、侵食し、入植者を入れ、支配領土を拡大し続けている。
首都、エルサレムにはキリスト教・ユダヤ教の聖地もあるが、イスラム教の3番目に当たる聖地アルアクサ・モスルもある。長年、イスラエルの軍や警察、入植者らがその聖地を攻撃し続けている。
イスラエルのパレスチナ自治区に居住するパレスチナ人は530万人(西岸320万人/ガザ210万人)、ほか600万人は過去の中東戦争やその後の入植地拡大の掃討作戦で、生地を追い出され難民となり、ヨルダンなど隣国や南米チリなどに流出している。

1014_01.jpg

 

[ 2023年10月14日 ]

スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧