米銀行ではAI人材の過激な争奪戦 年間報酬1.3億円/中央値
チャットGDPのオープンAIのアルトマンCEOが経営陣内で路線対立から更迭されたが、職員800のうち500人がアルトマン氏と共にあると辞任する意向の血判書を発表、びっくりこけたオープンAIの経営陣が総退陣して、アルトマン氏がCEOとして復帰し一件落着となった。
この騒動の際、オープンAIの創業時からの出資社でもあるマイクロソフト社が、オープンAIから退職する人は、全員マイクロソフト社がオープンAIと同じ報酬で採用すると表明していた。
ツイッターはマスクが買収直後5千人あまりの首を切ったが、ソフト開発関係の退職者は特に引く手数多だったそうだ。
対立問題:
アルトマン氏は、オープンAIの業務とは別にAIのハード開発の動きを有している。このことがオープンAIの経営陣内で対立の構図を作ったとされる。
エヌビディアのディープランニングやAIを動かすGPU(Graphics Processing Unit =画像処理用演算プロセッサー)に対抗するAI専用のシステム半導体の開発で、SBも一枚噛んでいた。
今回の対立問題で、アルトマン氏が今後もオープンAI社と関係なくハード開発に当たるのか、今後は社内で扱うのかは、今のところまだ不明。
★ AI人材はことのほか貴重品となっている。
特にデータエンジニアやクオンツ専門家(分析専門家)のニーズが高まっている。
ドイツ銀行は、人工知能(AI)を駆使して富裕層顧客のポートフォリオを詳しく調べる。INGグループはデフォルト(債務不履行)するかもしれない借り手を特定するのにAIを使う。モルガン・スタンレーのトレーダーらは外部から隔離された安全な環境で「実験している」という。
その中で、米銀最大手JPモルガン・チェースは他のどの銀行よりも積極的にAI関連の求人広告を出し、人材を吸い上げつつある。
進化しつつある技術と想定される事業への影響に対する関心が広がる中、金融業界ではAI革命が猛烈なスピードで進んでいる。銀行の求人の約40%は、データエンジニアやクオンツ専門家などAI関連の人材となっている。
倫理とコーポレートガバナンス(企業統治)に関する求人も多い。コンサルティング会社エビデントの新たなデータが示した。
先頭を走っているのがJPモルガン。
エビデントのデータによると、同行は2023年2~4月に世界で3651人のAI関連人材を募集。2番目に多いシティグループとドイツ銀の2倍近い。
ゴールドマン・サックス・グループやINGにAIについて助言するアイゲン・テクノロジーズによれば、銀行からの問い合わせは今年1~3月(第1四半期)に前年同期に比べ5倍に増えているという。
以上、
中国は早くからAIに着目し、2015年ころには全国各地に国立のAI専門家養成校を創設し、教育している。中関村や深センの企業や研究所およびそうした教育機関の人材がAI開発に当たっている。
日本は売・・の小泉の聖域なき削減、今も目を瞑ったまま、こうした分野は20年以上遅れている。
ガキが日本を経営した場合、ろくなことはない、現在もそうである。それはお坊ちゃまに対する日本人の古い慣習および英才教育、お坊ちゃま自身の後発性歪性格からきているのだろう。
企業も聖域なき削減し続けた結果、不正で利益を出す経営者たちのオンパレード。三菱重工や三菱電機など三菱の冠をなした製造会社がその代表格。2つ折れ巨大コンテナ船、飛ばない日の丸旅客機・・・。天下り体質も続いている。
今や性能は並み、価格だけは超高価で、超円安でも売れない兵器。日本は政府や企業がR&Dより利益を最優先させてきた結果、兵器の性能でも、今では韓国勢に水を空けられ、拡がるばかりとなっている。
スクロール→
AI人材獲得戦争 22/10~23/9月 |
|||
|
採用 |
流出 |
ネット増減 |
ゴールドマンサックス |
46 |
106 |
-60 |
バンカメ |
124 |
179 |
-55 |
モルガンスタンレー |
77 |
87 |
-10 |
シティグループ |
189 |
196 |
-7 |
JPモルガンチュース |
325 |
224 |
101 |
ウェルズカーゴ |
251 |
121 |
130 |
AI人材の年間報酬(中央値)/ハイドリックス&調査 |
|||
米国 |
90.1万ドル |
1.3億円 |
|
欧州 |
67.6万ドル |
1億円 |