ドイツも不動産バブル崩壊
欧州最大の経済国ドイツで不動産業界の低迷が深刻になっている。
低金利局面では旺盛な需要に沸いていたが、金融政策の転換とともに業況は一変、「バブルが弾けた」という指摘が出ている。
連邦統計庁が12月22日発表した第3・四半期の居住不動産価格は前年比▲10.2%下落。下落は4四半期連続で、統計を取り始めた2000年以降で最大の落ち込みとなった。
ドイツ経済研究所(DIW)のマクロ経済部門のコンスタンチン・コロディリン氏は「2022年までは過去50年で最大級の投機的バブルだった。その後、価格は下がり続けている。バブルははじけた」と述べた。
22日発表された建設業界の10月の受注は季節調整済みで前月比▲6.3%減少。業界団体は、住宅建設セクターでは一段の人員削減が行われるとの見通しを示した。
11月にはドイツ国内で業界大手だったオーストリアの不動産会社シグナが破産申請した。
ドイツには中国が港湾都市を築いているが、中国からの投資も多い国。当然、中国からの進出企業も多く、不動産買占めなど中国勢の常套手段、しかし、中国勢は新コロナや欧米のインフレ退治の金利高による経済不振の影響など、内外で打撃を受けており、海外不動産投資など禁句となっている。
中国内の不動産開発会社は住宅用や商業用共に不振に喘いでおり、海外へ投資する力もなくなっている。政府の政策も経済不振から国内重視となっている。
以上、ロイター報道参照
スクロール→
ドイツ不動産指数と金利 |
||||
|
公定歩合 |
年間住宅 |
住宅 |
住宅 |
|
金利 |
価格指数 |
指標 |
価格 |
22/8. |
0.50 |
8.0 |
|
|
22/9. |
1.50 |
6.6 |
|
4.4 |
22/10. |
1.50 |
4.5 |
|
|
22/11. |
2.00 |
1.5 |
|
|
22/12. |
2.00 |
-0.5 |
212.5 |
-3.5 |
23/1. |
2.50 |
-2.4 |
212.1 |
|
23/2. |
3.00 |
-2.9 |
213.4 |
|
23/3. |
3.50 |
-3.7 |
213.9 |
-6.8 |
23/4. |
3.50 |
-4.6 |
213.8 |
|
23/5. |
3.75 |
-5.2 |
212.9 |
|
23/6. |
4.00 |
-5.9 |
211.6 |
-9.9 |
23/7. |
4.00 |
-5.8 |
210.6 |
|
23/8. |
4.25 |
|
209.7 |
|
23/9. |
4.25 |
|
210.0 |
-10.2 |
23/10. |
4.50 |
|
209.9 |
|
23/11. |
4.50 |
|
209.7 |
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