アイコン 中国23年経済成長率GDP5.2%前後で着地


中国の李強首相は15日からのダボス会議(WEF)で、2023年の中国の国内総生産(GDP)成長率は5.2%前後となり、「大規模な景気刺激策」に頼らずに政府の成長目標を上回ったと述べた。
以上、

実際は政府は大規模インフラ投資を続けており、経済規模が大きくなったことにより、経済への波及効果が限られていることにある。
また、5.2%成長率も真実味に欠けるかもしれない。青年失業率は昨年6月の21.3%を最後に算出方法に問題があるとして公表さえしなくなった。また、就業者数が人口減少や高齢化もあろうが、新コロナ惨禍前の2019年12月より▲2400万人減少している。こうした就業者数の減少も内需に大きく影響しているものと見られる。
内需不振、不動産開発不振、外需不振。
一昨年は上海ロックダウン(4~5月)など大きな経済的なロスが生じていた。その反動が昨年発生したにもかかわらず経済は低迷している。
中国習政権は思うままに経済を国民をコントロールしようとした安易な政策により、あまりにも多くの問題を抱え込んでしまっている。3大経済圏の欧州の低迷は今年も続き、戦争特需で沸く米国経済如何では、輸出低迷は長期化する可能性もある。
米中貿易戦争も半導体や半導体製造装置、EV、EV用バッテリー分野で激しさを増している。

 

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スクロール→

中国のGDP

 

年成長率

単純2年平均

2014

7.4

7.2

2015

7.0

2016

6.8

6.8

2017

6.9

2018

6.7

6.3

2019

6.0

2020

2.2

5.2

2021

8.1

2022

3.0

4.1

2023

5.2

 

 

 

中国 GDP成長率

21/2

1.3

 

21/3

0.7

 

21/4

1.6

 

22/1

0.8

 

22/2

-2.3

上海ロックダウン

22/3

3.7

 

22/4

0.8

 

23/1

2.3

 

23/2

0.5

 

23/3

1.3

 

23/4

 

 


スクロール→

 

就業者数は少子高齢化も進み、また内外需不振も加わり減少し続けている。

中国の就業者数/中国労働部

 

/万人

2014

76,349

2015

73,320

2016

76,245

2017

76,058

2018

75,782

2019

75,447

2020

75,064

2021

74,652

2022

73,351

2023

 


スクロール→

 

中央政府は地方政府の財政悪化に伴い、公債発行を容認した。しかし、カウントされていない融資平台の負債もあり、地方負債は膨らむばかりとなっている。不動産景気を戻さなければ、地方政府の大きな収入源の一つである国有地の利用権販売価格が暴落しており、地方政府は野壷に嵌るばかりだ。第3セクターの破綻が表面化した場合、不動産会社の破綻と比べようもなく大きな問題となる。

中国不動産

融資平台=3セクターの全国合計の負債残高

IMF版/NHK

204/

 

兆元

前年比

18年比

兆円

2018

35

 

 

714

2019

40

14.3%

96.1%

816

2020

45

12.5%

120.6%

918

2021

50

11.1%

145.1%

1,020

2022

57

14.0%

179.4%

1,163

2023(見込)

66

15.8%

223.5%

1,346

※別途、地方政府の負債残高は公表では35兆元。

 


スクロール→

 

中国 貿易 ドルベース /10億ドル

 

輸出

←前年比

輸入

貿易収支

20年 億ドル

25,903

 

20,667

523

21年 億ドル

33,571

 

26,867

675

 前年比

29.6%

 

30.0%

29.1%

22/1.

 

 

 

 

22/2.

 

 

 

 

22/3.

 

 

 

 

22/4.

 

 

 

 

22/5.

308

 

229

78

22/6.

328

 

228

97

22/7.

332

 

231

103

22/8.

315

 

230

81

22/9.

319

 

236

84

22/10.

296

 

212

85

22/11.

292

-9.0

225

69

22/12.

300

-9.9

228

77

22年累計

3,593

7.0

2,716

877

 前年比

7.0%

 

1.1%

30.0%

23/1.

287

-12.0

193

94

23/2.

210

-3.2

197

13

23/3.

305

11.3

226

79

23/4.

291

7.3

204

87

23/5.

283

-7.3

217

66

23/6.

284

-12.4

214

70

23/7.

281

-14.3

201

80

23/8.

284

-8.7

216

68

23/9.

299

-6.2

221

78

23/10.

274

-6.4

218

56

23/11.

291

-0.4

223

68

23/12.

303

1.0

228

75

23年累計

3,392

-5.6

2,558

834


スクロール→

 

中国のスマホの販売台数も昨年第4四半期で見る限り一昨年より減少している。

2023年第4四半期の中国スマホ市場

 

販売台数/百台

前年同期比

シエア

サブブランド

Apple

150,116

-10.6%

20.0%

 

Xiaomi

118,021

38.4%

15.7%

Redmi

Huawei

114,657

79.3%

15.3%

 

Honor

111,116

12.9%

14.8%

 

OPPO

104,399

-15.1%

13.9%

realme

vivo

102,642

-12.5%

13.7%

iQOO

その他

50,549

 

 

 

合計

751,500

-7.2%

その他は前年と同じと仮定

販売台数は同期間のアクティベーション数による/出典:香港01紙

 

[ 2024年1月17日 ]

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