アイコン 現在の自動運転車、朝夕ではヒトより高い事故発生率


6月19日、米セントラルフロリダ大学のムハンマド・アブデルアティ教授チームは、「一般的な走行環境では自動運転車の方が安全だったが、明け方や夕暮れのような暗い環境では人間の運転がより安全である」ことを明らかにし、科学雑誌「ネイチャーコミュニケーション」で発表した。
研究チームは、自動運転車2100台と人が運転する車3万5000台余りの事故データを比較分析した。

研究によると、晴天で車線を一定に維持するなどの一般的運転状況では、自動運転車のほうがより安全だった。雨天時も自動運転車の事故確率は、人間が運転する車の3分の1の水準で低かった。

一方、自動運転車の事故リスクは、明け方や夕暮れなど暗い環境では、人間が運転する車より5.25倍高かった。
研究チームは、自動運転センサーとカメラが光の変化に迅速に対応できないことを原因に挙げた。例えば、夕暮れの時の長い影は、センサーが車の前の物体や危険要素を認識するのに混同を与えかねない。
交差点などで車が旋回する時も、自動運転車の事故が1.98倍高かった。
自動運転センサーの限られた認識範囲に起因、全般的な道路状況を感知するのに制限があることによるもの。
また、事前に入力された規則に従うように設計されたアルゴリズムも、突発的なシナリオへの対応が難しい理由と分析される。
以上、報道参照

 

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高度化する生成AIにより、そうした朝な夕の事故を認識させ、回避させるプログラムが自動的に形成されるようになる。今後、進化し続ける生成AIと超高速計算を実現させるNVIDIA-GPUおよび広帯域メモリーのHBM4により、認識させる育成プログラムと捉えた認識を超高速で計算させ瞬時に走行にフィードバックさせる技術が確立するものと見られる。現在の自動運転車の主流はディープランニングによるAI技術であり、その限界がある。
一方、生成AI+NVIDIA-GPU+HBMも進化し続け、近い将来には生成AIが自ら事故回避技術を高度化させ続け、現在の自動運転車や人による誤判断・視覚ミスなどを完全になくしていくことになる。

昨年、テスラの自動運転試験車が2件の事故発生により、米カルフォルニア州から自動運転車の試験走行の認可を取り消されていた。一つは自転車が自動車とぶつかり、自転車が走行路線側に倒れ込み、それを自動運転試験車が認識せず自転車と衝突したもの、も一つは自動車の陰から急に出てきたサイレンと警告灯を付けた救急車両を認識せず衝突事故を発生させた案件。
こうした試験車には、運転手が緊急事態を想定して補助的に搭乗しているはずだが、ほかのメーカーの自動運転試験車の事故同様、ゲームでもしていたのだろう。報道された当2件のテスラ車の事故発生日時は掲載されていなかった。
自動車の安全リスクはヒトによるリスクがほとんどでもある。ヒトは自動車の運転中でも脳味噌の使用具合がそれぞれ異なり、運転は感情にも左右される。また脳溢血や心臓発作など生命が危機的状況に陥る可能性のある人も運転している。世界人口は増加し続けており、こうしたリスクもまだまだ増加し続ける。

AIを進化させ続けることにより、自動車をヒトより安全に走行させる技術を向上させ続ける。
ただ、一方で、ヒトの安全を脅かすAIソフト技術も発展し続ける。それもAI自らがそうしたソフトを生成させ、人にリスクを与えるリスクも生じさせる。

 

[ 2024年6月20日 ]

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