独VW スト回避 人員削減も3工場閉鎖も断念、 独車の米中独販売状況
中国を最大市場としている独自動車業界、しかし、国策である「中国製造2025」により、過剰生産時代に入り、中でも国策で進められた新エネ車のEVの開発はすさまじく、PHVも急成長させている。
そうした中国製車両が過去最高の国内自動車販売台数であるにもかかわらず、生産量が多く、欧州へ流れ込み、経済低迷で疲弊した欧州へ流れ込み、EV購入補助金が食い荒らされる結果を招いた。業を煮やしたEUは中国勢を排除するため関税措置に動いたが、中でも欧州最大の人口と経済を擁するドイツは、採決で棄権することしかできなかった。それはサプライチェーン含めて中国へ大量進出していることにある。また、部材のほか自動車の対中輸出も行っている。そうした輸出品に報復関税をかけられ場合、中国市場を失う可能性もある。
元々、地球温暖化でEV推進することは、パリ協定やCOP協定で決定し推進されているが、EV化では内燃機関がなくなることから、エンジン工場などの閉鎖や大量失業は前提となっている。
それを人気取りの政治家たちは早急にやり遂げようと狂った政策を進めているが、資源高でEV車両は高額、充電時間も長く・充電インフラ設備も整備が遅れ、2023年夏から急速にEVは売れなくなった。そうした中、安価な中国製EVが欧州市場で台頭、即脅威となった。
中国では安価に販売できる低価格のEV用電池を持ち・鉄鋼価格も世界最大の生産量を誇り、国内需要低迷で鉄鋼価格は安く、欧州勢では努力の範ちゅうを超えた価格で販売され、結果、EUは関税措置を図ることで合意した。
(トヨタ会長は過去、EVでは百万人の自動車産業の失業者が発生すると発言し、急速に進めるべきではないと発言していた。そうしたトヨタ会長の見解が口だけ環境に優しいドイツで生じているもの。結果、充電インフラに左右されず、燃費効率が良いHVが見直され、ドイツでもトヨタ車は今年、1~11月累計で前年比24.5%増の8万66百台販売している。)
<本題>
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は20日、労働組合との交渉で合意し、今後3万5000人以上の人員削減と生産能力の大幅削減を含む独事業の抜本的な改革を発表した。大規模なストライキは土壇場で回避された。
(VWは10月、従業員3.5万人削減、国内10工場のうち3工場閉鎖、従業員の10%賃金カットを打ち出し労組と交渉に当たっていた)
労組幹部は、同社の87年の歴史で最長となる70時間に及ぶ厳しい交渉の末に得られたこの合意を「クリスマスの奇跡」と称した。
当面の工場閉鎖や人員削減はなく、会社側は10%の賃金カット要求を撤回したとみられる。
同社によると、
今回の合意により中期的には年間150億ユーロの削減が可能となるが、2024年の見通しに大きな影響はない。また、工場の即時閉鎖はないが、
1、ドレスデン工場(EV生産工場)は、自動車生産を2025年末までに停止する。
2、オスナブリュック工場の再利用は、買手探しも含め検討する。
3、VW最大のウォルフスブルク工場は、組立ラインを4から2ラインに削減することで合意する。生産の一部はメキシコに移管される予定。
以上、
EVにかかわる資源の国際価格は落ち着いているが、日本のように国によっては為替安から輸入価格が高止まりしている国もある。
EVバッテリーは韓国勢の3元系と中国勢のLFP(リン酸鉄)系に分かれ、3元系は欧米で主流となっているものの、中国のLFP系より3割高く、さらにリチウムは新規開発が進み新コロナ前より安くなっている(国際相場)。ただ、EVの配線やモーターに組み込む銅は
EVにはEV用バッテリーと、モーター類に大量の銅線を用いる。
リチウム・ニッケル・コバルト・銅などは安価な石炭を大量に使い発電された熱源で生産され、地球環境をEVの大量生産では即、悪化させている。最大のリチウム金属の生産国の中国は、リチウム含有鉱石を豪州や米国から購入して、リチウム金属を抽出し、最終的に水酸化リチウムにして販売されている。抽出に多くの熱エネルギーを必要としている。
圧倒的世界一の生産量の中国の石炭、その安価な熱源を利用してEVバッテリー用や半導体のレアメタルが生産されている。
それでも段階的な増産ならば地球環境には少しは優しかろうが、急速なEV化は地球温暖化を急激に進める元凶となっている。・・・政治家もマスコミも語らず。
スクロール→
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ドイツ車の中国販売状況 /万台 |
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|
中総数 |
前期比 |
うち独勢 |
前期比 |
|
24/11累計 |
2,443.5 |
5.0% |
370.0 |
-10.8% |
|
23年 |
2,606.6 |
10.6% |
462.7 |
3.8% |
|
22年 |
2,356.3 |
9.5% |
445.6 |
3.3% |
|
21年 |
2,148.2 |
6.5% |
431.4 |
-10.6% |
|
20年 |
2,017.8 |
-6.0% |
482.4 |
-7.0% |
|
19年 |
2,144.4 |
-9.6% |
518.9 |
2.1% |
|
※工場出荷台数/輸入台数含まず |
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|
ドイツ車の米国販売状況 /万台 |
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米総数 |
前期比 |
うち独勢 |
前期比 |
|
24/11累計 |
1,446.2 |
2.1% |
124.5 |
2.5% |
|
23年 |
1,560.8 |
12.3% |
134.1 |
8.0% |
|
22年 |
1,390.3 |
-7.8% |
124.1 |
-5.1% |
|
21年 |
1,508.1 |
3.4% |
130.7 |
11.3% |
|
20年 |
1,458.0 |
-14.5% |
117.4 |
-11.8% |
|
19年 |
1,704.7 |
-1.3% |
133.1 |
2.4% |
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独国内総販売台数とVWの販売数推移/万台 |
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乗用車 |
独総数 |
前期比 |
うちVW |
前期比 |
|
24/11累計 |
259.2 |
-0.4% |
49.6 |
4.7% |
|
23年 |
284.4 |
7.3% |
51.9 |
7.9% |
|
22年 |
265.1 |
1.1% |
48.0 |
-1.8% |
|
21年 |
262.2 |
-10.1% |
49.0 |
-6.8% |
|
20年 |
291.7 |
-19.1% |
52.5 |
-21.3% |
|
19年 |
360.7 |
5.0% |
66.7 |
3.7% |





