韓国勢 欧州で今後苦戦も 中国勢は欧州へ追関対象外のPHV攻勢へ
11月の欧州市場で韓国の現代自・起亜の販売台数は、前年同期比▲10.5%減の7万9744台。うち現代自は▲12.5%減の3万9592台、起亜は▲8.4%減の4万152台だった。
欧州市場でのシェアは現代自が3.8%で前年より▲0.4ポイント減、起亜も3.8%で▲0.3ポイント減となった。
同市場での1~11月までの累計では現代G(現代自+起亜)の販売台数は、▲4.4%減の98万4541万台となっている。
韓国勢は欧州勢よりEV含め自動車全般を安価に販売しており、それまで牽引していたEVの失速による影響も大きい。
欧州市場では中国勢が台頭してきており、EUは産業防衛のため、安価に販売される中国製EVに対して、先般、高関税を課し、市場防衛に入っている。中国勢に食われた可能性もある。
こうした欧州の動きに中国のBYD(EV用バッテリーメーカーかつ中国最大の自動車メーカー)はEVの欧州輸出を断念し、関税措置を受けていないPHVの輸出に切り替えた報道もなされている。
同社のPHV「秦」は中国では10万元から販売されており、輸送・販売コストを考慮しても、欧州や日韓勢に比較して格段に安く、「秦」など中国勢PHVが欧州市場を席巻する可能性も高い。時流がEVからPHVやHVにシフトしているなか、競合する韓国勢は苦戦するおそれがある。
米国は自動車市場を中国勢に対して実質閉ざしている。
中国政府が主導する「中国製造2025」に基づく生産拡大により、生産車両は国内需要を大幅に超過、自国を除き、米国に次ぎ市場が大きなEUへ輸出が集中していたもの。
2023年には過去最大級の3000万台の売上台数を達成、24年も昨年を超す売上台数で推移している。
経済低迷下の中国で昨年から販売が急増しているのは、買替車に対しての補助金とその枠拡大、および、低価格のEVやPHVがBYDから販売され、ほかのメーカーも競って安価なモデルを市場に投入したことにある。
<ドイツの浮沈>
欧州でも一番市場が大きく中国に対して市場開放しているドイツ、中国へ進出している多くの自動車産業により独経済の重要部分が形成されており、EUが追加関税を課すことにつき、ドイツ政府も独の自動車メーカー各社も多くの独部品メーカーも反対した。それほど、独国内市場を中国勢に開放するほど独経済は中国依存度が高い。
今回のVWの低迷は、EV投資における経営不振にある。EV用バッテリーでは先に倒産したノースボルトに1500億円前後焦げ付いており、EV専用工場も2025年末まで操業停止など、EV販売不振の影響を受けている。シュルツ首相の政策の失敗によるEV販売不振の拡大を助長している。新コロナ基金の財源からEV購入補助金を手当てしていたが、法違反になることが判明し、2023年12月急遽補助金を打ち切った。
今年トヨタがドイツで24%(1~11月)の販売増となっているのも、購入者が燃費効率の良い=環境に優しいHVにシフトした結果と見られる。
韓国勢2社の現代Gは米国ではEV効果、続くHV効果により販売好調を維持している。
ただ、韓国は2000年代の左派政権以降、反日の影響もありドイツに擦り寄っており、自動車もデザインから生産に至るまで独大手メーカーの重鎮たちを採用し、現在の現代Gの好調の源泉となっている。
過去、EUでは、フランスが自国の自動車産業を擁護するため安値攻勢の韓国製自動車に対して輸入規制を図ろうとしたが、ドイツが反対した経緯がある。
欧米日勢=100、韓国勢80、中国勢60
スクロール→
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韓国の現代G2社の米国販売台数 |
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/千台 |
前年比 |
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24/1~11 |
1,548 |
2.5% |
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2023年 |
1,652 |
12.1% |
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2022年 |
1,474 |
-1.1% |
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2021年 |
1,489 |
21.5% |
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2020年 |
1,224 |
-7.6% |
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2019年 |
1,325 |
4.5% |
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中国自動車販売台数 /万台 |
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乗用+商用 工場出荷台数 |
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販総台数 |
EV |
PHV |
ほか内燃機車 |
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台数 |
前年比 |
台数 |
台数 |
台数 |
前年比 |
|
24/1~11. |
2,794 |
3.7% |
674 |
452 |
1,668 |
-10.0% |
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2023年 |
3,009 |
12.0% |
668 |
284 |
2,057 |
3.0% |
|
2022年 |
2,686 |
2.1% |
536 |
152 |
1,998 |
-12.2% |
|
2021年 |
2,627 |
3.8% |
292 |
60 |
2,275 |
-5.0% |
|
2020年 |
2,531 |
-1.9% |
112 |
25 |
2,394 |
-2.6% |
|
2019年 |
2,577 |
-8.2% |
97 |
23 |
2,457 |
-8.4% |
ロシア市場は中国勢がほぼ独占状態。
世界輸出台数の伸び率からして欧州が前年比伸率を牽引していたようだ。中国勢自動車に対する従来の10%関税に、追加して7.8%~35.3%課税、結果、11月から最高45.3%の関税となった。
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中国勢の世界輸出台数 |
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万台 |
前年比 |
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24/1~11 |
534.5 |
21.2% |
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2023年 |
491.0 |
57.9% |
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2022年 |
311.1 |
54.4% |
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2021年 |
201.5 |
101.1% |
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2020年 |
99.5 |
-2.9% |
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2019年 |
102.4 |
-1.6% |
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EU追加関税は10月30日から5年間 |
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最近月別 |
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24/11月 |
49.0 |
1.6% |
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24/10月 |
54.2 |
11.1% |
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24/9月 |
53.9 |
21.4% |
|
24/8月 |
51.1 |
25.4% |
|
24/7月. |
46.9 |
19.6% |
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24/6月. |
48.5 |
26.9% |





