『長崎県を壊した男たち』第15回(瀬川光之県議の場合は)
2024年12月26日、長崎県議会議員・瀬川光之は西海市長選挙への出馬を表明し、県庁記者クラブで記者会見を行っている。
https://www.ncctv.co.jp/news/article/15566748
瀬川県議は西海市区選出の62歳で、現在6期目である。
瀬川県議といえば、今、県政で顰蹙を買っている長崎県知事、大石賢吾支援隊の隊長的存在であり、大石氏が嫌がり、長崎県民が欲した百条委員会を潰したA級戦犯の筆頭でもある。
また、大石氏と瀬川県議は西海市の4業者と『斡旋収賄罪』で仲良く刑事告発されている同志という関係でもある。
そんな瀬川県議は、西海市長選挙に出馬の意思を固めると、フットワークよく早々と『速攻おろし』に駆けずり回っている。
先ず、西海市長選挙に出馬が噂されていた武宮雄志陣営のA氏を訪ね、『武宮氏を私の後継者として県議に推挙したい、その代わり、私を先に2期だけ市長をやらせて貰いたい、次の次が武宮氏でどうだろうか。』と、速攻、六甲おろしのような軽快さで、武宮おろしを仕掛けている。
ところが、それを伝えられた武宮陣営の後援会幹部は烈火の如く怒った。
怒るのも当然と言えば、当然、反瀬川、打倒瀬川を掲げて集団化している武宮陣営は、2023年4月の県議選で瀬川氏に120票さで敗れた悔しさを未だに忘れていないのである。西海市でも特に西海町の人は昔から執念深い頑固者が多い地区として知られている土地柄である。
瀬川県議にすれば、政治経験もないお寺の坊主の子を県議にしてやろうというのである、こんな有難い提案を断られるとは夢にも思ってもいなかったようだ。利害だけで動いて来た瀬川県議にしてみれば、何故、こんな素晴らしい提案を断るんだとの思いだった。
ましてや、烈火の如く怒るなど心外、思いもよらなかったことである。この日から瀬川県議が武宮氏の後援会幹部を許せないとの思いは日に日に強まっていくのである。
よし、それなら次は同じ地区から出馬を表明している『田崎こうた』をおろそう、と、気持ちを早々に切り替え、速攻の連投で田崎おろしに動いたが、こちらも中々、色好い返事を貰えず、田崎こうたの『速攻おろし』
も失敗に終わっている。
最近、西海市でよく耳にする話が、『県議でなんもせんかった人が、市長になってなんがでくっとやろうか。』
なるほど。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次