アイコン 『長崎県を壊した男たち』第107話(江島の鬼退治・柏木世次の場合)その②


投稿者:江島の風

 

 

2023年12月12日、長崎県西海市江島沖における洋上風力発電事業者に選定されるのは、地元関係者は勿論、業界関係者の多くがJRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー)社だと思っていたはずである。
ところが、蓋を開けてみると、まさかの住友商事、東京電力リニューアブルパワーの企業体が事業者に選定されている。
JRE社が、その人物が経営する(江島水産)や西海市の関係者に落とした金額は100億円を超えると言われていた。

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マンション
(住友商事から侵奪した金で柏木世次が佐世保市勝富町に購入している高級マンション)

その人物は福岡にマンションを1棟ごと購入したとか、ベンツ、レクサスを購入したとか、佐賀の浦田造船に4億円の豪華クルーザー、5隻の警戒船を発注したとか、その成金のお手本のような豊満経営は西海市では語り草となっていた。
当然ながら、その警戒船や高級外車はJRE社から侵奪した汚れた金で購入したものだった。

ベンツ
(柏木世次が侵奪した金で購入していた高級外車のベンツ)

平和で穏やかな江島での生活は、その人物の移住と漁協の理事就任によって大きく変貌し、住みにくい島になっている。

 

 

その人物の名は、「柏木世次」である。旧姓は「田中世次」、2009に闇金融経営で逮捕されている和歌山県でも札付きの前科者で、反社会的勢力の一員であった。
その柏木世次が、如何にして西海大崎漁協組合の執行部に入り込めたか、甚だ不可解で疑問に感じるところだ。
まず、第一に、漁協の組合員になるためには、「組合員で構成される審査委員会の資格審査」を通過しなければならない。
要件としては、定款に記載されているように、「漁業従事日数が1年を通じて一定日数を超えることが必要」とされている。
しかしながら、近年、漁業補償金の配分が利権化したことなどを背景に、配分を行う理事と法定の要件を満たさない正組合員との癒着が生じ、資格審査が適切に行われず、漁協自治に支障が生じているケースが多々見受けられる。
今回の、「柏木世次」の審査については、要件を全く満たしていないのは周知の事実であり、西海大崎漁協の審査委員会が開かれているか否かも疑いを避けられない。監督所官庁である長崎県担当部局にも常例監査を行っている観点から大きな過失があったと言わざるを得ない。
第二に、もっとも危惧していることは、暴力団員等が漁協の役員となり、漁協の目的を逸脱する行為を行うことにもなりかねない事例であるということである。
西海大崎漁協組合の正常化は西海海域の振興策の喫緊の課題となっている。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

[ 2025年4月30日 ]
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