アイコン トランプ関税爆弾に 世界大手企業の対策は・・・アディダスは・・・


おもちゃからスニーカー、おむつに至るまで、消費財企業は米関税の影響を和らげるため、顧客の購買力に応じた企業戦略に重点的に取り組んでいる。

トランプ米大統領が4月2日、「解放の日」と称して70数ヶ国の貿易相手国へ「相互関税」を発表した。トランプの余りの無茶ぶり、物価への影響、報復関税による景気への影響などを懸念して、周辺が交渉期間を設けることを提案し、発効は90日間延長された。

しかし、交渉は難航し、90日間では数ヶ国しか決まらず、7月31日まで延長され、8月1日発効とした。

しかし、全輸入国に対して、4月から一般関税と称し10%を課しており、また、最大の貿易相手国である中国に対しては、麻薬輸出問題で20%の関税をかけ、相互関税については、4月9日発効とともに中国は報復したことから、報復合戦となり、経済そっちのけの145%まで上昇させた。中国も対米輸入品に対して125%を設定、中国は4月2日、レアアースの輸出規制を強化、米国では1ヶ月もせずして操業停止に追い込まれる企業が発生、こうした事態が拡がれば自動車の生産が行えなくなることから、トランプ政権は中国に大譲歩、中国はレアアースの輸出を緩和する見返りに、トランプが対中輸出を禁止したAI半導体「H20(最先端を落とした中国仕様)」の輸出を再開させた。
関税も相互が115%ダウンさせ、暫定ながら現行、米国は30%、中国は10%を課している。

 

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そうした中国をはじめ各国からの輸入品の関税が4月から大幅上昇しており、また、鉄アルミも25%、さらに50%に引き上げられており、消費財から製造業の原材料に至るまで米国の物価高を孕ませ続けている。

6月の調査では、これまでの関税の上昇分は輸出先より輸入している米国でその負担を強いられているという。値上げを抑えた結果、関税分を企業が負担したことになる。また、7月迄一番高い関税を課した中国の物品の対米輸出は2桁減少したものの、中国の全輸出高は前年比でも前月比でも増加しており、中国製品が米国へ迂回輸出されていることを物語っている。
中国企業は今や全世界に企業を有しており、中国製造企業は東南アジア以外にも各国へ製造基地を擁している。

●ドイツのスポーツ用品大手アディダスは、
米国で新たに高価格帯の商品を売り出す可能性があると発表した。
●米ジーンズ大手リーバイ・ストラウス(リーバイス)は販売促進活動を縮小、
●米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は来週から値上げする予定。

以来、世界的な大企業はこの数ヶ月間にわたって高い関税率が収益を圧迫するだろうと警告してきた。

そして今、これらの企業はコスト上昇や米貿易政策を巡る不透明さ、消費者信頼感の低下に伴う打撃を吸収するための価格戦略を明らかにしつつある。

企業の対応は分かれており、売り上げを損なわないでどれくらいの価格引き上げで消費者に転嫁できるのかを慎重に見極めている。

とりわけ経済的・地政学的な不確実性から既に生活費のやりくりが厳しくなっている所得層の消費者は、日用品の価格上昇に敏感な一方で、中・高所得層の消費者は価格帯の嗜好品に対して積極的に支出を増やすかもしれない。

★米金融大手モルガン・スタンレーのアナリストは「関税は家計消費に対する逆進的な税となり、高所得層よりも低・中所得層に大きな負担を与える」と指摘している。

●フランスの化粧品大手ロレアルは、
価格調整をまだ実施していないが、ニコラ・イエロニムス最高経営責任者(CEO)は香水やフェイスクリームなどの品ぞろえを見直し、消費者が受け入れられる形での価格引き上げを検討している。イエロニムス氏は「あらゆる選択肢を評価しており、状況が落ち着くのを待っている」と語っている。

★ロイターの世界関税トラッカーによると、約300社のうち少なくとも92社が貿易紛争の影響に伴う価格の引き上げを発表しており、それらのうち約3分の1が消費財関連企業となっている。

他社に比べて価格転嫁がやや実施しやすい高級ブランド企業もある。
●ハンドバッグ「バーキン」で知られるフランスのエルメスは
世界で7%の米国市場、追加で5%値上げし、関税の影響を完全に顧客に転嫁すると表明している。

●ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェと英高級車メーカー、アストン・マーティンも、
7月30日、米国で小幅な値上げを発表した一方、業績予想を下方修正して市場のもろさを露呈した。
ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは「これは一時的な嵐ではない」と述べている。

●玩具メーカーのマテルは、
5月、米国での一部製品の値上げを発表。ポール・ルー最高財務責任者(CFO)は先週、値上げを実施済みで、年内にはさらなる値上げは予定していないとして「消費者にとってできるだけ価格を安く保つことが目標だ」と言及した。

●アディダスのビョルン・グルデンCEOはアナリストに対して「新製品は既存製品よりも価格を引き上げやすい」と表明した。
以上、ブルームバーグ等参照

米国の生産者物価指数(食・エネ除外)は4月から前年比で伸び率が鈍化してきている。販売不振からフィードバックされ、伸び率が鈍化してきているのかもしれない。景気が良ければ、物価指数の伸び率も当然か高くなるのだが・・・。


スクロール→

米生産者物価指数と率/エネルギー・食品除く

 

22

23

24

前年比

25

前年比

1

121.39

126.77

130.24

2.7%

134.83

3.5%

2

121.68

127.18

130.68

2.8%

135.34

3.6%

3

122.77

127.33

131.00

2.9%

135.69

3.6%

4

123.38

127.54

131.63

3.2%

135.37

2.8%

5

124.00

127.57

131.90

3.4%

135.55

2.8%

6

124.31

127.85

132.14

3.4%

135.49

2.5%

7

124.57

128.14

132.65

3.5%

 

 

8

124.91

128.49

132.98

3.5%

 

 

9

125.28

128.89

133.25

3.4%

 

 

10

125.49

128.99

133.61

3.6%

 

 

11

125.96

129.13

133.76

3.6%

 

 

12

126.21

129.66

134.30

3.6%

 

 

 

米コアインフレ指数と率(CPI) /エネルギー・食品除く

 

22

23

24

 前年比

25

前年比

1

281.14

299.17

308.41

3.1%

317.67

3.0%

2

283.71

300.84

310.32

3.2%

319.08

2.8%

3

287.50

301.83

312.33

3.5%

319.79

2.4%

4

289.10

303.36

313.55

3.4%

320.79

2.3%

5

292.29

304.12

314.07

3.3%

321.46

2.4%

6

295.31

305.10

314.18

3.0%

322.56

2.7%

7

296.27

305.69

314.54

2.9%

 

 

8

296.17

307.78

314.80

2.3%

 

 

9

296.80

307.67

315.30

2.5%

 

 

10

298.01

307.05

315.66

2.8%

 

 

11

297.71

306.74

315.49

2.9%

 

 

12

296.79

308.41

315.61

2.3%

 

 

 

WTOを崩壊させたトランプの世界を相手にした関税爆弾は、自爆型のBOMBになるかもしれない。

 

 

[ 2025年8月 4日 ]

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