アイコン ラオス政府 ダム決壊はSK建設の欠陥工事による人災と、特別補償せよ

 

 

ラオスの日刊紙ビエンチャンタイムズは2日、ラオス政府は、7月23日夜発生したセピアン-セナムノイ水力発電所補助ダム決壊事故について、欠陥工事による人災と規定し、被害者のための特別補償が行われるべきだという立場を明らかにしたと報じた。

報道によると、ラオスのソーンサイ・シーパンドン副首相は、最近開かれた補助ダム事故処理のための特別委員会会議で「洪水は、ダムに生じた亀裂のために起きた」と主張。そして、被害者への補償も一般的な自然災害の場合とは異なるべきだと強調した。

この会議に出席した主務省庁の高官も同じ立場を明らかにした。
エネルギー鉱山省のダオボン・ポンケオ局長は、新聞のインタビューで「我々には、災難の被害者に対する補償規定があるが、この規定は、今回の事故に適用されない」とし、「今回の事故は自然災害ではないため」と主張した。
こうした立場は、エネルギー鉱山相(大臣)の主張とも一致する。
カムマニ・インティラスエネルギー鉱山相は、7月26日、現地メディアのインタビューで「規格に満たない工事と予想以上の豪雨が原因であるようだ。補助ダムに亀裂が入り、この隙間から水が漏れてダムを決壊させるほど大きい穴が生じたとみる」と欠陥工事疑惑を提起した。

<SK建設は頑なに想定外の豪雨が原因と>
当然そういうだろう
しかし、施工を担当したSK建設は、ダムの事故が発生する前の10日間に1000ミリ以上の雨が降っただけに豪雨による「天災地変」とみている。

ただ、補助ダムの堰堤が10数ヶ所沈下していたことだけは間違いなく報告されており、23日には1メートル以上沈下して水があふれ出て修復工事ができない状態になっていた。
貯水地型ダムであっても、一定以上ダム水が貯まれば、ダムの真ん中か、両側に設置された自然放水設備からオーバーフロー水が放出されている。しかし、今回設置されていたかも不明、設置されていたとしても、もろとも流され破壊されている。高台にある貯水ダムの水が全部なくなっている。

ラオス当局が明らかにした公式人命被害は、死者13人、行方不明者118人で、村と農耕地の浸水による物的被害規模は算定するのが難しい状況。(公式数字は政府批判につながらないように少なく公表する)
以上、
 

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<多くの死者や行方不明者の発生は行政の責任と責任転嫁>見苦しい

SK建設の見解は、
中国・観察者網は7月31日、韓国・聯合ニュースの報道を引用し、ラオス南東部で発生したダム決壊事故について、工事を請け負っていた韓国SK建設が調査報告で、「ラオス側の対応が被害拡大の原因」との見解を示したと報じた。

SK建設の調査報告は、
「現地時間22日午後9時ごろに、現地住民が兆候を発見し、SK建設が、直ちにラオス当局に連絡して近隣住民を避難させるよう求めた。

23日朝、SK建設は、再び当局と近隣の村長に対して避難指示を出すよう要求した。
近隣の村長らは、23日昼に『すべての人を避難させた』と報告したが、午後3時ごろに『洪水の水位が高くなって避難できない』という住民の声が届いたため、SK建設では、再び現地当局に確認を求めた。

同6時ごろ、責任者がSK建設の建設現場職員に避難完了を知らせた後、同8時ごろに大規模な決壊が発生し、多くの死者と行方不明者を出した」
とし、
「当局や現地住民の事故抑止意識の低さが、大きな被害につながった」との見方を示していると伝えた。また、決壊が発生したもう一つの理由としてSK建設は連日の豪雨の発生を指摘。事故発生時の10日間積算雨量が1000ミリを超え、事故の前日(22日)だけで438ミリの雨が降ったと報告している(ダム所在する県では、438ミリの降水量など観測されていない情報もある。19日までに降ったか、上流域で豪雨が降った可能性はある)。
以上、

韓国西部電力(韓国電力の子会社)の現地からの日誌では、
20日に堰堤で11センチの沈下1ヶ所発見。
22日、堰堤に10ヶ所沈下場所発見、修復工事の準備へ
23日朝、ダンプ12台を調達して修復作業に入る予定だったが、沈下場所が1メートル以上沈下し、雨を降っており、修復作業をあきらめ、近隣住民に避難を呼びかけた。
23日夜、本格決壊、夕方まではダム堰堤の沈下域などからダム水が溢れて下流へ流れ出る。
以上、

下流域とは、すぐ近くの下流域だけを指し、ほとんどが高台に逃げ助かっている。問題は、ダムから離れた下流域に大濁流が激流になり押し寄せ、7つの村を飲み込んでしまったことだ。
そうした、より下流域の7つの村に、避難指示が伝えられたのか、具体的な危険性の説明がなされていたのかも今後、問題となる。

東南アジアでも貧困域であるラオス、ダム決壊の危険性を伝達する手段が、現地住民たちに張り巡らされていたとは到底思われない。韓国ではないのだ。

SK建設は、住民や代表者ら避難を呼びかけたとしているが、どの程度の問題が生じるか、具体的に説明しなければ、住民たちは、これまで比較的ゆっくりした浸水が一部で発生ぐらいしかなかった地であり、少しでも高い台の人たちはほとんど動こうとしないだろう。
(もっと具体的には、ダムが決壊した場合、住民たちはどうすればよいのか、SK建設は事前に住民に怖さを知らせ、逃げる教育していたのかということになる)

<マッチポンプ>
2000万ドルの報奨金を受領している。
ダム開発会社は、SK建設も24%出資する韓国2社+タイ1社+ラオス国営企業1社というコンソーシアムPNPC。SK建設が資本参加している開発会社から、SK建設が工事を受注し、6ヶ月前倒しで完成したからといって御褒美2000万ドルを受領するとは、マッチポンプのようでならない。SK財閥は1000万ドルをラオス政府に救援資金として寄付した。

ダム決壊の濁流動画 (決壊は23日夜)、
午後3時から夕方にかけ前兆の堰堤沈下で流れ出たダム水と見られるが詳細不明。
5分あたりから濁流襲う恐怖場面
https://www.youtube.com/watch?v=6MmOgwbcObA

<決壊し、ダム水が抜けたラオスセピアン-セナムノイの補助ダム>
決壊ダムは本ダムへの水量流量を調整するための補助ダムでアースダム=土嚢ダム=貯水池であり、完全に水か抜け出てしまっている。
ダム工事などすべて昨年6月までに完成、SK建設は施主側から特別ボーナスを22億円受給している。すでに仮発電試験も始まっていたとされる。

補助ダム=アースダムは、内部の泥=粘土質土(コア材/遮水壁)が緻密に固まっていなければならない。貯水の浸透を防ぐため、コア材の粘土質土をロードローラーなどの大型工事用機械で十分に締固めながら徐々に盛土を行うのが通常の方法。

SK建設の現場は、工期短縮により、固まりなど意に解せず、工事を進めた可能性がある。上部や壁面を石ころで覆うことから、その重さで土質が強度を増すと思ったのかもしれない。しかし、堰堤に使用された土質そのものが適切だったのかも(真砂土などは危険)、SK建設の下請けも含め工事手法に手抜きなどの問題がなかったのかなど、検証する必要があろう。

 

堰堤の最上部はアスファルト舗装
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[ 2018年8月 3日 ]

 

 

 

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