アイコン 13億人の国が1万人の国を相手に激怒 中国が侵食する南太平洋の国々

 

 

太平洋の島国ナウルのバロン・ワガ大統領が4日、同国で開催されている域内最大の年次首脳会議「太平洋諸島フォーラム(PIF)」で、中国の特使が「横柄」な振る舞いを見せ、中国政府の威を借りていじめたがっていると非難した。

これに対し、中国外務省の華春瑩・副報道局長は5日の記者会見で、太平洋諸島フォーラム首脳会議の開催国ナウルが、中国代表団の外交旅券での入国を拒否したことなどに、「国際的慣例やフォーラムの規定に背き、稚拙な茶番を演じた」と激しい反発を示した。

華氏は、中国と国交がないナウル側が開会前日、中国代表団に一般旅券での入国を要求し、会議中も「中国代表の発言を妨害した」と主張した。

中国側は退席して抗議し、「(中国の借金の漬物になっている)多くの国家代表団も会場を離れ、ナウルに強烈な不満を示した」と説明した。

ナウル共和国は南太平洋に浮かぶ人口1万人の島国。ナウルとしては中国と国交がないため、外交旅券を忌避したもの。

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さらに、華氏は、台湾と外交関係を持ち、中国とは国交を持たない「ナウルなどの極めて少数の国」に対し、「大勢を見極め、過ちを正すよう忠告する」と強調した。

以上、報道参照

 

ナウル共和国は、1万人の国家であっても国連加盟国の列記とした国家、忠告するとは、今にでも、南シナ海に埋め立てた要塞の海軍を使って軍事成敗でもするつもりだろうか。

中国は、太平洋の島の国々をインフラ整備支援と称して借金の漬け物にしようとしており、すでに熟成の漬物になっているバヌアツでは、ジブチやスリランカのように港を中国に開発整備させ、借款負担の軽減策として中国に99年間借用させ、中国は海軍基地化の構想を有している。

当然、アメリカ包囲網である中華思想に基づく「一帯一路」戦略の一環だ。

その橋頭堡が南シナ海に国際法を無視してかつてに埋め立て、今や3千メートル滑走路を備えたミサイル要塞基地7島嶼がある。

 

<第一列島線>

しかし、アメリカは、日本-台湾-フィリピンに至る対中国防衛ラインである「第一列島線」があり、中国は第一列島線外側のバヌアツに、インド洋のように海軍基地を設ける計画である。その効果は、米領グアムの米空軍基地の無力化、米と豪の分断などが上げられようか。おのずと第2列島線(小笠原からグアム・サイパン)も無力化される。

さらに、アメリカの目と鼻の先にある中米グアテマラ(メキシコの南に太平洋側で隣接)でも港湾整備を中国が行う予定であり、整備した暁にはその一角を99年間海軍基地として借り受けるか、いつでも海軍用に転用できるように中国企業に借り受けさせるかする。

(なお、オーストラリアは、アボット首相時代、北東の港町、ダーウィン港の運営権を99年間、中国企業に与えている。その港のそばには、以前から米軍の空軍と海兵隊の基地がある)

 

<トランプ深読み>

米トランプは、これまで対米黒字により中国が経済的に台頭、近い将来経済的にも脅かす存在になるとして、貿易戦争を仕掛けている。しかし実際は、その経済力をバックに、お金のない新興国や後進国に対してインフラ投資を行い軍事関係(フィジーなど)にまで昇華させ、取り込む戦略(新植民地戦略)を採用している。

アメリカとしては、そうした中国の軍事的な包囲網が最大の脅威となってきている。そのため、第一列島線から出させない動きをとっているが、中国経済を破綻させない限り、第一列島線の破壊もしくは突破は時間の問題でもあろうか。

 

<南太平洋産漬物>

しかも、すでにバヌアツのように中国から賄賂と借金の漬物にされている国々も南太平洋には多い。

中国によるインフラ整備支援と称する借款により漬け物(新植民地化)にされつつある南太平洋の国々は、フィジー、サモア、パプア・ニューギニア、キリバス、トンガ、バヌアツ、ミクロネシア連邦。

中国は2006年から20016年までに約2000億円をこうした南太平洋の島国に借款でインフラン投資している。トンガ、バヌアツ、パプア・ニューギニアなどは借金ですでに首が回らなくなっている。

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[ 2018年9月 6日 ]

 

 

 

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