アイコン 北朝鮮ミサイル基地、3つのミサイルベルトに分散・配置/CSIS

 

 

北朝鮮が東倉里にあるミサイルのエンジン実験施設のほかにも13ヶ所のミサイル基地を運用しているという内容が含まれた米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)の報告書が大きな波紋を呼んでいる。

主要米メディアは、トランプ大統領が「外交的勝利」と宣伝してきた6.12シンガポール合意が、非核化への進展を生み出せなかったと批判し、北朝鮮がむしろ核とミサイル能力を高めていると指摘した。

中間選挙で力を得た野党の民主党は、米朝首脳会談まで否定しており、年明けに予定された2度目の首脳会談が開催されるかどうかも不透明。

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<「ミサイル基地、3つのミサイルベルトに分散・配置」>
報告書を作成したジョセフ・バミューデス研究員は米国防情報局(DIA)の元分析官であり、1980年代後半から衛星写真を通じて北朝鮮のミサイルを分析してきた専門家だ。バミューデス氏は、「北朝鮮は、東倉里のほかにも20のミサイル基地を作り、このうち現在運用されていることが確認された13ヶ所は、3つのミサイルベルトに分散・配置されている」とし、
1、「戦術的ベルト(tactical belt)」は非武装地帯(DMZ)付近に
  韓国全域と在日米軍基地まで攻撃できる短距離戦術ミサイルとスカッド基地
2、「作戦用ベルト(operational belt)」は平壌~咸鏡南道咸興に、
  韓国全域と在日米軍基地まで攻撃できる短距離戦術ミサイルとスカッド基地
3、「戦略的ベルト(strategic belt)」は(慈江道~両江道の)深い山の中に、
  最大射程距離1300キロのノドンミサイル旅団
  ハワイと米本土を狙うことができる大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の基地がそれぞれ配置されているという。

バミューデス氏は、「北朝鮮が一部の基地は閉鎖して別の場所に基地を作るなど変化があった」とし、「確認されていない基地がもっとあり得る」と強調した。

これらのミサイル施設はミサイル保管施設であり、発射場とは限らない。ましてや、昨年の弾頭ミサイル発射実験では、ほとんどが、移動式車両から発射されている。固体燃料式弾頭ミサイルは、発射前に探知することは、特に夜間では難しい。

<米朝首脳会談、年明けは困難か>
CSISの報告書は、「米朝交渉懐疑論」を「首脳会談否定論」につなぐ触媒となった。上院の東アジア太平洋小委員会の民主党幹事であるエドワード・マーキー議員は声明を通じて、「トランプ氏が金正恩朝鮮労働党委員長に遊ばれている」と批判した。
マーキー氏は、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)に、「北朝鮮と首脳会談をすることはできない」とし、「金正恩政権が核兵器と弾道ミサイル計画を中止する具体的で顕著な行動を見せない限り、トランプ氏もポンペオ国務長官も(北朝鮮と)会談をしてはならない」と強調した。
報告書は北朝鮮が8日にニューヨークで予定されていた米朝高官協議を一方的に中止にした5日後に公開された。
ワシントンの外交関係者らは、「北朝鮮が表では非核化を語り、後ろでは核とミサイル計画を発展させて制裁緩和を求めるダブルスタンダードを強調するために、トランプ政権が確認した内容をシンクタンクに流した」という分析が説得力を得ている。

<危険な韓国文政権の焦り>
文大統領は、北朝鮮が核の完全廃棄を促すためにも、「終戦宣言」と「制裁緩和」を中国とロシアと一緒になり、米国に圧力をかけている。
東倉里のミサイルエンジン実験施設の解体パフォーマンスなどは、地下を掘り巡らせている北朝鮮にあり、地下でも実験可能であり、痛くも痒くもない施設。文大統領はこれでミサイル実験ができなくなったと発言している。とんでもない北朝鮮を代行した発言である。

また、豊渓里の核実験場施設は、2006年10月から2017年9月3日まで6回も同じ山系で行われており、9月3日の規模の大きな核実験では、その後、地震が発生するなど、山塊崩壊が現実のものとなっている、これ以上実験できない豊渓里の核実験場の坑道を破壊しただけのパフォーマンス。

今回のCSISの報告書についても、大統領府の報道官は「(北朝鮮は」ミサイル基地の撤去など何も約束していない」と北朝鮮を代弁する答弁を行っている。

一方で、北朝鮮の制裁緩和に向け、北朝鮮との高官協議を続け内容を拡大させており、実質的な制裁緩和に大きく舵を切っている。
しかし、昨年の度重なる弾頭ミサイル発射実験や核爆発実験に対して米国だけではなく、国連で制裁が決議されており、韓国は抜け駆けもできず、許されもせず、文大統領は、4.27板門店宣言の「年内終戦宣言」の履行に焦っているが、勇み足の事後承認はこれ以上は許されない。
トランプ氏も「韓国は(米国の)承認なしには(北朝鮮と)何も決めない」とわざわざ発言するなど、文政権のスタンドプレーに釘を刺している。一方で韓国政権内では、内政干渉だと批判する者たちが主流派を占めている。
最近、米国批判デモや米大使館へのデモが頻発している。朝鮮ナシュナリズムの合法?的な北朝鮮支持派が韓国内には山のようにいるようだ。民族統一だけを目標にした文大統領の分身たちの動きが活発化してきている。

なお、4.27板門店南北首脳会談、6.12米朝首脳会談、9.19平壌南北首脳会談において、核の完全廃棄については、努力事項であり、何一つ合意=約束するには至っていないのも事実。
以上、報道参考
北朝鮮には1万ヶ所以上の地下や地下道があるとされ、そうした地下では何でもできる。平壌の地下鉄駅は地下100メートルに所在するほど。

今冬も制裁で困窮した兵隊に対して、冬の悪天候荒海の中、小さな木造船で日本海へ魚を取りに行かせるのだろうか。また、日本へ無人船や遺体船、有人船が漂着することだろう。中国では北朝鮮が取ったズワイガニが、中国産より破格値で販売されている。日本のEEZ内の大和堆域で魚・イカ・カニを底引き網や流し網漁で一網打尽に取り捲っている。

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[ 2018年11月15日 ]

 

 

 

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