アイコン ポンペオ米国務長官 何の成果もなく帰国 金委員長と会えただけ

 

 

トランプ大統領の腰巾着のポンペオ国務長官、前回の北朝鮮訪問では金委員長から無視され会えず、キレて言ったのか北朝鮮側に、「まるで強盗のようだ」と非難される始末。
今回は、金委員長が会ってくれたものの、南北平壌会談で合意したことの蒸し返しに過ぎず、何ら成果なく、帰国の途の中国訪問でも、飛んで火に入る何とやらで、王毅外相からケチョンパに言われ、喧嘩状態で帰国した。

ポンペオ米国務長官は、先週末からの3日間の東アジア訪問で、揺らぎつつある対北朝鮮制裁への梃子入れや第2回米朝首脳会談の日程設定、ペンス米副大統領の対中批判巡る中国高官へのとりなしを目指したが、いずれも思惑通りまったく進まなかった。

ポンペオ長官は、中国と対峙する一方で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を会談に誘い込み取り込もうとするトランプ大統領の戦略の限界に直面せざるを得なかった。
まず、同長官は平壌の空港で出迎えた金英哲党副委員長から、金委員長との会談に同席できる米当局者は3人だけだと言い渡される仕打ちを受けた。

さらに中国では、王毅外相から、貿易摩擦をエスカレートさせ台湾問題や南シナ海、ウイグル族の人権侵害問題など内政に介入しているのは米国だと公然と非難された。同長官は結局、ほとんど新たな成果を得ることなく帰国することとなった。

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この訪問は、極めて重要な中間選挙を控えトランプ大統領が混乱する国内政治に重点を置く中で、アジアにおける米国の影響力に対抗する動きを、トランプ政権が抑えられないでいる実態を浮き彫りにした。

トランプ大統領は可能であれば11月6日の中間選挙前に金委員長と再び会談をしたいと考えているものの、来月シンガポールで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)やパプアニューギニアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議にはペンス副大統領を代理で出席させることになっている。

ポンペオ長官が最も高いハードルに直面したのは平壌。今回は金委員長が応対し、双方は温かい言葉を交わしたものの、結局、長官は米朝首脳会談の日程を定められず、非核化の日程的な目標の言質も得られなかった。

ヘリテージ財団の北東アジア上級研究員のブルース・クリンガー氏は、「米朝首脳会談から4ヶ月が経っても、いまだに『非核化』や『朝鮮半島』といった明快と思われる文言の共通の定義さえも明らかにされていない」と指摘した。
以上、ブルームバーグ記事参考

所詮、ポンペオはトランプの小番頭、トランプ側近として政権内を泳ぐのは上手のようだが、自ら切り開く能力はないようだ。トランプもボルトン安全保障担当補佐官を北朝鮮に送り込んだら、何か実を持って帰ってくるか、決裂させてくることだろう。
長期戦に耐えるだけの忍耐力はトランプにはない。中間選挙の結果しだいでは・・・。
仲人かつトランプ&金双方からのメッセンジャーボーイでもある文大統領にすべてを任すしかないようだ。大統領として、人を切るのは簡単だが、人を使うのは難しい。

<エスカレートする米中貿易戦争>
米中貿易戦争は、5月・6月の米中閣僚交渉で、中国が米製品7兆円相当の輸入拡大を図ることで一旦合意した。しかし、金正恩が予定されていた6.12会談に難クセ付けはじめ、キレたトランプは一度、6.12会談を白紙に戻した。
トランプはその原因について、習近平の金正恩に対して入れ知恵したと批判する一方で、頭にきたトランプは貿易交渉の米中合意も破棄、改めて6月15日、500億ドルの制裁を課すかどうか判断するとした。
急遽、文大統領の仲介で再度6.12会談が行われることになり、歴史的な米朝会談を実現させた。
そこで、中国制裁は合意を戻して制裁を見送るかと思われたが、公表していた6月15日に、通商法301条、知的財産権の侵害を適用して500億ドルの貿易制裁を中国に対して実施すると発表した。
7月(340億ドル分)と8月(160億ドル分)に実施した。これに対して、中国は予告どおり、報復制裁した。
それに対して怒り狂ったトランプは、宝刀の剣、2000億ドル分を制裁の制裁を実施した。トランプは、残る2650億ドル(2017年の中国からの全輸入額がベース)も制裁に動く可能性がある。

トランプの対中貿易制裁は、貿易赤字解消なのか、雇用なのか、中間選挙向けのパフォーマンスなのか、北朝鮮が思うように動かないからか、キレる感情なのか、真の目的は、尾ひれの目的は・・・。
トランプは、ツイッターで思いのまま自らの政策を述べ、いきなり高官の解任までも呟き解任するなど異常。外交でもツイッターで自らを鼓舞して当たっている。
そのところにトランプ変数=トランプ台風が同盟国、仮想敵国に関係なく、味噌糞一緒に貿易制裁するといういい加減さを孕ませていると見られる。
内政も外交も単なるゲームだとするトランプの考え方そのものが、すべてを物語っているようだ。
このままだと、中国に対して、最後の切り札、ZTE型中国制裁を行う可能性も捨てきれない。そうなれば世界経済は取り返しのつかないグチャグチャになる。

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[ 2018年10月 9日 ]

 

 

 

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