アイコン 谷川弥一衆議院議員・金子原二郎参議院議員 大 兄 殿

 

 

現在、長崎県議会で次期議長の椅子を巡り、激しい攻防が繰り広げられている。

令和元年に相応しい議長が誕生することを期待している。

ポスト欲しさの裏切あり、実力国会議員の行き過ぎた介入も囁かれるなど、徒に県政を混乱させるのは如何なものかと憂慮し

ている。

見ようによっては長崎県政の私物化とも誤解されることは長崎県民にとっても両国会議員にとっても不幸なことだと判断し、

僭越とは思いながらも手紙を認めてみた。

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谷川弥一衆議院議員  大 兄 殿                            令和元年5月吉日

金子原二郎参議院議員 大 兄 殿



                                        中 山 洋 次(旧洋二)拝
謹 啓、

貴兄におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

また、長崎県政発展のため日夜私欲を捨て勤しむ御姿を拝見するたびに頭が下がる思いであります。

先日行われた長崎市長選挙においての田上氏当選も貴兄の日頃の人徳の賜物だと深く感銘しているところでもあります。

長崎県民、市民の一人として心から御礼申し上げます。

さて、長崎県政ですが、人口の減少は勿論、経済においても皆目、明るい兆しが見えてきません。

長崎県で唯一の上場企業だった十八銀行でさえも福岡フィナンシャル銀行に合併吸収されるなど、長崎県衰退に一段と拍車が掛かっております。

ここは、国政において貴兄の政治家として、また経済人としての経験と手腕が大いに役立つ時だと期待しております。

長崎県の当面の課題である新幹線、武雄温泉~新鳥栖間のフル規格早期着工は長崎県民の悲願であり、県政浮揚にとって大事

な局面だと思っております。

そのためには県政と国政が一致協力して事に当たることこそ、重要かと思量しております。

また、県議会と国会議員が心を一つにして大同団結、一丸となってこそ、新幹線の武雄温泉~新鳥栖間のフル規格早期着工は

成就するものだと固く信じております。

私に入ってきている情報によりますと、県議会の会派届け出や次期正副の議長選の水面下での動きも活発化していると聞き及

んでおります。

本来なら、自民党長崎県連の幹事長経験もある自民の瀬川光之氏が順当に議長だと誰もが思っていることでありますが、ここ

に会派を別にしている「自民・県民会議」が大きく立ちはだかり、予断を許さない情勢にあるようです。

そのような状況の中、自民の瀬川光之氏を議長にしたいと願う自民の若手の中には改革21との連立という奇策を弄する動き

等も聞こえてきておりますが、これは理念も政策もない大義なき野合と言わざるを得ない愚挙以外の何ものでもありません。

この夏に控えている参議院選挙、もしかしたら衆参のダブル選挙もあるかもと言われている状況において、選挙で戦う相手の

国民民主・立憲民主・社民で構成されている「改革21」9名と連立を組むことは県民・有権者の理解は得られません。

まして、正副議長職や各委員会ポスト、または党県連の役職欲しさの野合など論外、自民党政治の凋落や批判は免れません。

勿論、公明党3人も夏の参議院選挙を考慮すると、どちらの勢力にも与することができないことは明白です。

また、五島市選出の山田博司の一票など論外です。

ところが、ここにきてとんでもない情報が寄せられてきております。

去る、4月24日午後12時、国会の衆議院第2議員会館会議室に於いて長崎県選出の衆参の国会議員6名「北村誠吾・谷川

弥一・富岡勉・加藤寛治・金子原二郎・古賀友一郎」が党県連の幹事長・中島廣義県議を交えて、現在は別々の会派となって

いる「自民・県民会議(会派長・田中愛国・14人+3)」また、「自民・会派長・瀬川光之・14名」の会派としての統合

を今後、どうするかとの話し合いが持たれ、県民会議の中山功、大久保潔重、小林克敏氏ら3氏の処遇問題で、小林県議を排

除したい貴兄等の心中は十分に察して余りありますが、貴兄の小林県議を名指しての「特別な前科者」発言は聞き捨てにはで

きません。

たしかに、過去の諫早湾干拓地への親族の入植問題の100条特別委員会において急先鋒だった小林克敏委員の舌鋒鋭い指摘

は私も知っておりますし、これを貴兄等が憎む心情は十分に理解できます。

しかし、あれは県民の負託を受けた県議として、県民の一人として政治家・小林克敏としての信念でやったことであり、私情

や私利私欲での発言ではないと私は信じております。

また、小林県議は20年もむかし、逮捕起訴されて有罪が確定、2年間の懲役も済まされ十分に罪を償っています。

また、その後、4回の県議選挙で多くの大村市民の信任も得ており、禊は立派に済まされています。

それでも小林克敏氏を「特別な前科者」と言うのであれば、安倍総理が公約に謳う「再チャレンジ可能な社会」の否定であ

り、安倍政権そのもの否定でもあります。

また、これは大村市民への侮辱発言そのものでもあります。

さらに言えば県議会への屈辱発言と言われても致し方ありません。

小林県議御本人は、今回の「特別な前科者」発言に対し、人権侵害だと激怒しながらも「自分は何を言われようと、自分でし

たことだから一切構わん、ただ、私を支援・応援してくれている多くの大村市民、また、これから頑張ろうとしている我が子

供達、これから産まれてくる我が孫達の為にも特別な前科者といういわれなき汚名をはらさなければ、このまま看過すれば支

援者や子や孫に合わせる顔がない。

そのためにも今回の金子氏の発言は断じて許し難い人権侵害発言であり、ここは白黒をつけるためにも名誉毀損での刑事告訴

で弁護士とも相談している」。と、怒り心頭であり、連休明け早々にもその準備行動に入るそうです。

小林克敏県議は既に後継者として小林史政氏(大村市議会議員選挙・トップ当選)を立派に育てあげ、今では園田大村市の県

政のパイプ役として中村法道長崎県知事の信任も厚く大村市の発展に尽力されております。

小林克敏県議も齢74歳、金子原二郎参議員も74歳、谷川大兄は78歳、お互いこれから後継者を育てなければならない重

要な時期でもあります。

かくいう私も恥ずかしながら過去には小林克敏県議のことや貴兄を口汚く糾弾するなど、貴兄や小林克敏県議にしてみたら不

倶戴天の敵、殺しても飽き足らない男でありました。実際、2度の国策捜査で逮捕されるなど、不条理も経験しておりますが、今では

貴兄とは和解し、会えば親しく声も掛けて頂いております。

愚弟にはなんのわだかまりもありません。

小林県議とも先輩後輩としてお互いに胸襟を開いて話し合えるまでの関係になり、良いお付き合いさせて頂いております。

言いたいことはお互いにあると存じます。

若造が何を生意気なことをとお思いでしょうが、ここは大義の前には過去の遺恨はきれいに水に流し、新しい令和世代(金子

容三氏・谷川喜一氏)に遺恨を残こさないように努めるのが、我々世代(親)の責務だと思っております。

まして、長崎県は問題山積、新幹線問題一つとっても県政が一丸となって頑張らないと県政浮揚もままならない危機的な状況

にあることは貴兄が誰よりもご存じの通りです。

私はこのような「人権侵害」問題で県政や県議会が停滞したり混乱することは勿論、貴兄の名に傷が付くことを深く憂慮して

おります。

また、貴兄は現在の伊達参議院議長が8月に勇退したのちには次期参議院議長として山東昭子議員と並んで最有力候補の一人

であると、東京筋からも情報が届いています。

長崎県にとって西岡武夫参議院議長に続いて二人目の参議院議長となれば、長崎県民の一人としてこれ以上ない幸せなことだ

と思っております。

議長と言えば三権の長です。まして立法府の議長にもなろうという方が、公の場で公人を前にして小林県議のことを「特別な

前科者」は見識不足による人権侵害、名誉毀損は免れないと思量いたします。

せっかく目の前に来ている参議院議長の椅子を、このような失言一つでチャンスを失くすのは、惜しいと愚弟は思います。

小林県議は名誉毀損の刑事告発は勿論、菅官房長官、麻生太郎副総裁、二階幹事長にも「再チャレンジ可能な社会」を作ると

約束した安倍政権の公約は嘘だったのかと、直訴も辞さない覚悟を示しております。

新幹線フル規格早期実現には長崎県も中央に大きな政治的な重しが必要です。金子参議院議長の誕生を願ってやみません。

そのためにも、ここは小林克敏県議にも穏忍自重して頂き、貴兄にも詫びるところは詫びて頂き、できれば愚弟が奔走し汗を

かき仲介の労を取るのも厭いません。

平成の恨みや遺恨は平成の時代に捨て去り、新しい令和の世になった今こそが、お互いの確執を解消し、次の新しい令和の世

代にバトンタッチしていく時ではないでしょうか。小異を捨てて大道に就く、という諺もあります。高所大所から長崎県政発

展のために御尽力なされることを切に御願い申し上げます。                      

                                                    謹 

 
[ 2019年5月10日 ]

 

 

 

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