アイコン リニア新幹線 静岡県で進まず 大井川枯渇問題クリアできず

 

 

リニア中央新幹線が静岡県内で本格着工できず、安倍首相と仲良しのJR東海の金子慎社長が令和9年の開業予定が遅れる可能性に言及したことについて、静岡県の川勝平太知事は11日の記者会見で「JR東海の事業計画にこびを売る必要は全くない」と述べ、JR東海を牽制した。

 リニア南アルプストンネルの静岡工区は、大井川の流量減少問題をめぐる地元協議が難航していることなどから本体工事が始まっていない。

 川勝知事は「JR東海は、いきなり土足で入ってきたのだから、不安を払拭する義務がある。自社の事業計画を金科玉条のごとく押し付けるのは無礼千万」と不満をあらわにした。

 金子社長の発言をめぐっては、山梨県の長崎幸太郎知事が5日の会見で「JR東海と静岡県との間で協議をしていくべきものだ。状況を見守っていきたい。山梨県が役に立てるようなことがあれば積極的に取り組んでいきたい」とした上で、予定通りの開業を望んだ。

以上、

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リニア新幹線工事では、大井川や支流の寸断、地下水脈の進路が変わり、大井川の流量が大幅に減少するとされている。代替案に支流の河川などを迂回させ、大井川に投入する案が示されている。しかし、迂回させても流量が確保されるかの保証はなく、支流も本流も地元住民には説明もなされず、迂回図面が公表され、関係地元住民の反発を受けている。

国家事業・安倍政権との関係からJR東海は奢り昂ぶり、リニア新幹線工事を執行しているようだ。静岡県のささやかな抵抗でもあろうか。

JR東海は安倍首相との深い関係から、これまで新幹線の路線開発工事を全部担当してきた独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構を何故か外し、JR東海が直接、開発工事を担当している。そのため、直系子会社でろくに大型工事の実績もないJR東海建設が当工事の大型案件を筆頭で受注するなど、工事執行の透明性が大幅に後退している。

マスコミは、談合は取り上げても、忖度・広告宣伝の関係からこうしたことは取り上げない。

同機構はJR東海から委嘱され、一部区間を担当しているが、あくまで下請けである。

リニア新幹線工事には、巨万の税金が投入されている、いつもの口ばかりではなく、透明性や地元説明には十分配慮すべきだろう。そこには時間だけ浪費させるお上言葉となった「丁寧」という言葉もまったく必要ない。

 

 
[ 2019年6月13日 ]

 

 

 

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