アイコン 北・板門店に現れず またコケにされたポンペオ 遺骨返還交渉

 

 

ポンペオ米国務長官は、金英哲党副委員長との会談の際、はっきりした日を取り付けていたのか、取り付けていなかったのか。

北朝鮮との確約を取り付けていたならば、北朝鮮は何を狙っているのだろうか。前回の米朝首脳会談が一時、中止された時、米トランプ大統領は、これまでも実務者協議を通知なく一方的に出席しなかったことを中止理由の一つに上げ、(アメリカをコケにしたと)激怒していた。
今回は、そうしたトランプを読みきり、日を置かない15日開催を逆提案している。

北朝鮮との確約を取り付けていなかったとすれば、板門店へ向かわせた米側の思惑はどこにあろうか。

今月6~7日のポンペオの訪朝は、ホワイトハウス内では最低だったと酷評されているという。
(ポンペオがあらゆる内容を北朝鮮側に示し、北朝鮮側が態度硬化、北朝鮮紙は「(米国は)強盗のようだ」と米国を非難していた)

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また、今回の失態で、トランプは、絶対的に信頼を寄せるポンペオに対して、その限界を見るか、腹心のポンペオをコケにしたとして北朝鮮に対してブチ切れるかしかない。

やはり、北は、核の完全廃棄に対する対価を要求している。
トランプは北の核の完全廃棄に対しビタ一文払わないという。

核もICBMも、これまでの核・ミサイル開発もすべて、米国との戦争を想定して米を攻撃するために開発してきたもの。それを廃棄するのに何もないでは、北朝鮮側も米国に完全に屈服したとも受け止められ、怒るのも当然のことだろうか。
今回の事態も、非核化に伴う段階的補償を米国から引き出すための北朝鮮による揺さぶりとみられる。

貿易制裁の解除や緩和も、核の完全廃棄までこのまま継続するとすれば、何時になるかまったくわからない。北朝鮮も当然、核廃棄の進捗とともに段階的解除を求めるものと見られる。

韓国政府筋の見解は、事を荒立てたくない思惑が働いている。
朝鮮戦争(1950~53年)で捕虜・行方不明になった米兵の遺骨の返還を巡り、板門店で12日に予定されていた米朝間の実務者協議は、北朝鮮側が出席せず、実現しなかった。
韓国政府関係者によると、北朝鮮はその後、15日に将官級の協議を開くことを米側に提案したという。
6月12日の米朝首脳会談で署名した共同声明には、身元が確認済みの遺骨は即座に米国に返すと明記されていた。
ポンペオ米国務長官が今月6~7日に平壌で金英哲党副委員長と行った会談で返還に向けた実務協議を12日頃に開催することで合意したと発表していた。
しかし、北朝鮮側が会場に姿を見せなかった。そのため、北朝鮮側に電話をかけたところ、北朝鮮側は、15日の将官級会談開催を提案したという。
北朝鮮側は遺骨返還問題に関する協議の格上げを提案したと見られる。

在韓国連軍司令部は、米国防総省に対し、北朝鮮側の提案内容を伝え、回答を待っているという。
同筋は「米国防総省の回答を待たなければならないが、国連軍司令部が北側に前向きな意思表示をしたため、15日に会談が開かれる可能性が高い」と伝えた。

米兵の遺骨を納めるための木箱は、6月下旬に板門店に運ばれ、車両に載せられたまま共同警備区域(JSA)の国連軍司令部内に置かれている。

トランプ政権内では、ゴマ摺り棒とされるポンペオの台頭より、マティス国防長官もボルトン補佐官も影が薄くなりかけていたが、ポンペオの訪朝失態に続く、今回の協議失敗により、ポンペオも役立たずになってしまう。

北朝鮮は、今の米国と共通して、領袖でなければ何一つ決められない。ポンペオは、事前に調整もせず訪朝し、金正恩に会えなかったことがすべての始まりだろう。

核の完全廃棄を失敗すれば、即、攻撃の可能性もある。
北も核の完全廃棄の意思だけを表明し、制裁緩和を勝ち取れば、急激に社会・経済変化を起こす必然性もない。
以上、韓国報道など参照
 

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[ 2018年7月13日 ]

 

 

 

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