ホンダも８ヶ月間前年割れが続いていたが、やっとプラスに浮上した。
ホンダは、１月まで超絶好調だったが、１月に人気車CR-Vが極寒地でエンジンストップ問題を引き起こし、２月にリコールするとともに、販売停止に追い込まれ、５月に販売は再開されたものの、信用失墜の影響は大きく、９月まで前年割れが続いていた。経営陣も胸をなでおろしていることだろう。

ただ、中国経済の低迷に日本勢ばかりが一人勝ちになる可能性はなく、今後は低迷する経済での市場争奪の戦いになる。そうした中、目先の１９年から環境車(EV+PHV+FCV)販売が義務付けられ、既定の割合を達成できない場合は、巨額のペナルティが課せられる。１９年１０％、２０年１２％。

現在中国市場で絶好調のトヨタも、時代の流れを読めず、HVにいつまでも執着しすぎたため、来年までは間に合わず、合弁の広州汽車からEVのOEM供給を受け、ペナルティの支払いを少なくする方針。米加州では巨額のペナルティをすでにテスラへ支払い続けている。
トヨタは１４億人の人口との対比において、まだ市場拡大が見込まれる中国を大きなターゲットにしているようだ。
中国市場ではVWは４００万台超、GMも昨年４００万台超販売しており、追いつくまではプライドにかけ強力に営業推進する可能性が高い。トヨタが核となり開発を進める固体蓄電池が待たれる。