アイコン 日立製作所 「ABB」から送配電の電力システム事業8千億円で買収交渉

 

 

日立製作所は、スイスの電力設備などを手がける「ABB」から、送配電などの電力システム事業を最大8000億円規模で買収する方向で、交渉を進めている。実現すれば、日立としては過去最高額となる。
ABBは、世界各国で、電気を家庭や企業に送る送配電設備の製造や運営など電力システム事業を手がけていて、この分野で世界最大。
日立は、この買収を通じて、新興国など今後需要が拡大する海外での事業展開の強化を目指すものとみられる。
また、日立が強みを持つあらゆるモノとインターネットをつなぐ「IoT」の技術を生かして、効率的に電気を送る次世代の送電網の開発などを進め、競争力を強化するねらいもあるとみられる。

日立とABBは3年前、日本国内の送電事業を共同で行うため、合弁会社を設立しており、日立は、こうした提携関係を踏まえて、買収に向けた大詰めの交渉を進めているという。

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ABBグループ (Asea Brown Boveri)は、
電力関連、重電、重工業が主たる事業、
スイスに本社を置く多国籍企業で、100ヶ国以上に進出し、日本にも所在する。
1988年にスウェーデンのアセアとスイスのブラウン・ボベリが合併した企業グループ。ファナック、安川電機、クーカと並んで世界4大産業用ロボットメーカーの1社でもある。
ABBは2つの事業部に分かれている。
電力技術部門は、送電、配電や発電所に関する各種製品・システムとサービスを提供している。
オートメーション技術部門は、工業分野・商業分野向けに自動化システムに関する各種製品・システム・ソフトウェア・サービスを提供している。石油ガス、電力、化学、鉱物、紙パルプの生産のための機械・ロボットなどがある。
2017年12月期の連結売上高は343億12百万ドル、営業利益は34億34百万ドル。
最近は売上高の変化はほとんどない。

電力システム事業は、将来的には蓄電技術が進化し、安価になれば、太陽光発電など自家発電が増加し、先進国の市場は縮小すると見られるが、新興国などは電力網の安定供給はこれからの国がほとんど。電力の安定供給こそが、今や産業の基礎になっている。
 

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[ 2018年12月13日 ]

 

 

 

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