米アパレルチェーンのJクルー/米破産申請(民事再生) コロナ関連倒産
米衣料チェーンのJクルー(本社:NY市ロウアー・マンハッタン770BB)は4日、米連邦破産法11条(民事再生相当)の適用申請し経営破綻した。新型コロナウイルスの影響で全約500店が営業休止に追い込まれ、資金繰りが悪化していた。新型コロナによる米主要小売業の破綻は初めて。
有利子負債約16億5千万ドル(約1700億円)を株式に転換(DES)して債務を圧縮し、営業を継続する。
米国の多くの州では食品を除く小売業が休業や通販のみの営業を余儀なくされている。
テキサス州など一部の州は5月から衣料品店の営業再開を認めたが、入店客数を25%以下に抑えるなどの制限を設けている。
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長引くコロナ渦は、小売業の体力を削っている。
カジュアル衣料大手のギャップは4月下旬に店舗賃料の支払い中止を発表した。
百貨店大手のJCペニーやニーマン・マーカスも破綻申請を検討している。
Jクルーは1983年にカタログ通販の専門ブランドとして開業し、80年代後半からニューヨークなど主要都市で店舗を展開した。
オバマ前大統領の夫人と娘が大統領就任式で着用したことでも注目を集めた。
1993年に伊藤忠商事、レナウンの両社とライセンス契約を結び日本市場に参入。主要都市に20店超を展開したが、収益悪化で2008年に撤退した。
[ 2020年5月 5日 ]
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