アイコン コロナ禍 農的視点からの一考察・その⑦


5月17日、東京都のコロナ感染者数が5人、大阪府が0でした。3月9日以来だそうです。

これも一部のメディアや一部の政治家(ほぼ野党)を除いた国民一人一人が耐え難きに耐えた結果です。

まだまだ安心はできません、これからが正念場です。

きょうは、麻生茂幸さんの「コロナ禍農的視点からの一考察」を参考にしながら、少しばかり農業してみました。

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コロナ禍 農的視点からの一考察・その⑦

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みのり農場 麻生 茂幸     
http://www.minori-karatsu.com/about/

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〇 発酵飼料と家畜の健康

連作障害や連続飼育の弊害をどれほど浄化した環境を維持するのか。

そして 次に重要なのは、如何に健康体を保持できるのかという命題でした。

私自身のこれまでの養鶏経営において、どれほどの病虫害の被害を被って来 たことか。その都度新しいワクチンや、抗菌剤そして抗生物質で少しの小康状態を保持しても、更に新たな病害虫が発生して来るのです。

鶏の品種改良やワクチン更には飼料などの飼育管理技術が向上し、安定的な 経営を持続できると安心していても、鳥インフルエンザなどの難病がある日突然襲い掛かってくるのです。

次々と現れる病魔に次々とワクチンが開発されても、その費用やワクチンプログラムももはや限界に近いのです。

それよりもより健康で、少々の外部ストレスにも耐えうる健康体を日常に保持できればベストなのは言うまでもないことです。

様々な養鶏の飼育管理技術が展開されて来ましたが、その中でも特に素晴らしい鶏卵肉の品質を保持していたのが発酵飼料の給与でした。

基本は未利用資源の最たる米糠の給与でしたが、生のままに与えると油脂の酸化や未消化などの厳しいものがあったのです。

ところが、その米糠を乳酸菌や酵母菌そして納豆菌で発酵処理すると実に素晴らしい健康体となり、産卵率は安定し斃死率も下がるのです。しかも鶏舎特有の悪臭やハエの発生もほとんど見られないのです。

また一般的に感じられる卵の生臭みも全くなく、白身の盛り上がりなど卵質も向上するのです。

その発酵飼料を給与した鶏体を解剖すると、一般と比較して肝臓が小さくて色も鮮明なのです。しかも肉質もツヤがあり透き通っています。如何に健康な状 態であることか。消化吸収が促進されて、体重も平均を上回っているのです。

発酵処理の過程で生成される各種のビタミンや酵素・アミノ酸などが、消化吸 収を高めているのです。

〇 日本の発酵食品
私達の健康に欠かせないものの一つにヨーグルトがあります。最近はさまざ まな機能性ヨーグルトが出回っていますが、鶏での給与試験では偏った結果しか出ないものです。

やはり、酵母菌や納得菌などとのバランスが必要なようです。 古来より私達は味噌や醤油、或いはお酢や納豆そして季節のお漬物と実に豊 富な発酵食品を摂って来ました。世界に冠たる長寿社会は適切な発酵食品に支 えられていたのです。

しかも、出汁として用いられる昆布や鰹節、そして椎茸には海と大地のミネラ ルを含んでいて、私達はそれを無上の旨味として捉えていたのです。

残念ながらそうした素晴らしい食文化も、洋風化や食の工業化などで食品添加物が当たり前の時代へと変わってしまいました。

そしてガンや様々な病気が増えてあの長寿社会も崩壊しようとしています。

発酵食品やミネラルが健康に及ぼす影響が直接理解できず、現代は様々な健康食品の情報に右往左往しているのです。

[ 2020年5月18日 ]
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