韓国感染拡大で第2段階規制入り/韓国で発生している集団感染12例と日本
天井知らずの感染拡大が続く日本については周知のとおり。キャバクラやホストクラブなどに強制力なしの営業時間短縮などの要請が自治体によってとられている程度。韓国では・・・
韓国でもここ1週間、二次感染が拡がり、当局は即、ソウル首都圏で第2段階の措置をとった。
ソウル市では、1日あたりの感染者数は16日に90人、17日に132人、18日には同市の25区すべてで感染者が出て151人となり、ソウル市の累計感染者数も2360人となった。同市内のすべての区で感染者が発生するのは初めてとなった。
なかでも「ソウル・サラン第一教会」の集団感染が続き、累積感染者数は合計673人に達しているが、ほかでも集団感染が発生しており、感染拡大が懸念されている。(下記参照)
また、8.15光復節・反文・光化門集会の参加者は、主催者側5万人、当局推定2万人が参加、全土から参集し、貸し切りバスは慶尚南道22台、大邱19台、慶尚北道12台など計79台、約3000人が3蜜状態のバスでソウル入りしていた。・・・集団感染の可能性がある。
問題のサラン第一教会の多くの信者や牧師も参加していた。
関係者によると開催は分散開催を予定していたが、当局からほとんど禁止され、認可された集会地に参加予定者たちが集結してしまったため膨張。
しかし、反文集会でもあり、文在寅大統領が当集会に対して激怒した発言をなしている。
教会信者には会社勤務者も多く、今後、二次感染・三次感染が懸念されている。
<首都圏第2段階措置>
ソウル市は、従来の政府の「ソーシャル・ディスタンス確保第2段階」を強化した後続措置を実施し、19日0時からカラオケなどの遊興施設をはじめ、合計12種の高リスク施設の運営中断措置に入ると発表した。
防疫ルールに記載された12種の高リスク施設は、ナイトクラブ(ディスコ)やルームサロン(個室タイプの高級クラブ)などの遊興酒店(風俗店)、コーラテック(シニア向けディスコ)、団らん酒店(カラオケバーの一種)、感性酒店(踊れる飲食店)、ナンパ屋台、カラオケ、室内立ち見コンサートホール、室内集団スポーツ(激しいグループエクササイズ)、直接販売広報館、大型塾や予備校(300人以上)、ビュッフェ、ネットカフェガ営業休止となる。
また、室内50人以上、屋外100人以上の公的・私的な対面する集まり・集会・イベントが禁止され、室内の国公立施設も運営が中断される。
国公立施設の場合、従来は普段の50%以下の水準に利用客の数のみ制限していたが「運営中断」に強化された。
さらに、集団感染が続出しているソウル所在の教会には、これまでは正規の礼拝のみ許容し、その他の食事や対面集会のみ禁止していたところを、非対面礼拝のみ許可する方向に「集合制限命令」を強化した。これに対する特別な現場点検も実施するという。韓国では一次感染拡大時、ネット礼拝を推進していた。
教会に対しては、こうした制限措置に違反した場合、罰金のほか、検査代・病院などの経費全額を負担させるとしている。
「検査履行行政命令」を発令
徐正協ソウル市長権限代行は19日、「検査履行行政命令」を発令し、「8月8日と15日に光化門一帯の集会に参加したソウル市民(集会デモ参加者は数万人)は1人の例外もなく最寄りの保健所や指定された病院を訪問して検査を受けなければならない」とし、「もし検査を受けず、集会参加が確認された場合、感染症予防法により300万ウォン(約27万円)以下の罰金が科され、防疫費用が請求される場合がある」と述べた。
韓国全土では、ここ6日間の新規感染者数が計1288人に上っている。
ソウル市のほか、京畿道が94人、仁川市が8人と首都圏が252人を占め、釜山市で9人、江原道で5人、光州市で4人、忠清南道と慶尚北道でそれぞれ3人、大邱市と全羅南道でそれぞれ2人、世宗市と忠清北道、全羅北道でそれぞれ1人と感染は全土に拡がっている。
韓国の防疫当局は、新コロナ感染拡大防止に向け「社会的距離の確保」を19日から首都圏に限り第2段階に引き上げた。
その効果が今月末から来月初めにかけて表れると見通し、首都圏の住民に対し、積極的に協力するよう呼び掛けた。
中央防疫対策本部によると、直近2週間(6~19日)の感染経路が分からない感染者数は全体の13.7%に達するという。
権副本部長は「今週末が最初の岐路」とし、「感染者数が増えても、感染経路の分類が(集団感染が発生した)サラン第一教会関連であれば、追跡管理や遮断措置の成果だと思われるが、もし、未分類や他地域からの感染などの患者が増えれば、さらに大きい危機になる証しとなる」と説明した。
権氏は「今流行を遮断できなければ、感染者が短時間で急増して、適時の治療が難しくなり、病床数が不足する状況が起こり得る」と述べている。
日本の場合、
新コロナウイルスは人から人に感染するもの。
感染の疑い者を早期発見⇒早期感染検査⇒早期隔離・死人を出さないために早期治療が鉄則。
韓国は緊急事態宣言という経済停止
緊急事態宣言を発しなければ、これしかないのだが・・・、小池都知事も7月当初、若者中心で問題ないかのようないい加減な発言を連発、ウイルスを全国に拡散させてしまった。
4月7日時点と異なり、現在は感染者数が格段に増加しており、もしも緊急事態宣言を発しても、一次感染時と異なり、収束には相当の時間がかかるものと見られる。そもそも新コロナに対する防疫体制の段階適応指針を作っていなかったり、ころころ変わること自体がご都合主義で話にならない。その元官僚で一応専門家の尾身氏の4段階指針もいっぱい項目を作り、どうにでも解釈できるようにしている。もう気が狂っているとしか言いようがない。
すべてが経済のためとしているが、対策なしは逆効果であり、経済のためにも、これ以上死者を出さないためにも、短期でも緊急事態宣言、もしくは韓国のような罰則付きの段階規制を発令すべきではなかろうか。
スクロール→
韓国の二次感染拡大 |
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全国 |
ソウル |
京畿道 |
|
8月10日 |
17 |
11 |
5 |
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8月11日 |
23 |
6 |
7 |
|
8月12日 |
35 |
13 |
19 |
|
8月13日 |
47 |
25 |
16 |
|
8月14日 |
85 |
31 |
38 |
|
8月15日 |
155 |
72 |
67 |
|
8月16日 |
267 |
141 |
96 |
|
8月17日 |
188 |
89 |
67 |
|
8月18日 |
235 |
131 |
52 |
|
8月19日 |
283 |
150 |
94 |
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・韓国政府は18日「第2段階」措置発令 |
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・日本の場合、7月当初、若者中心でまったく問題ないとし、当初ろくに感染検査もせず、今日まで感染を拡大させ続けている。今になって慌ててももう遅い。 |
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韓国の「第3段階」は、10人以上の集合・行事が禁止され、スポーツ行事および公共施設の運営が中断される。また、学校および幼稚園は全面的な遠隔授業や休暇に転換され、遊興施設など高危険施設だけでなく結婚式場、宗教施設などの中危険施設の運営も中断される。今回は「第2段階」が発令されている。
<8月19日現在、韓国で発生中の集団感染>
1、ソウル城北区サラン第一教会
現在までに累積確定者は合計623人。
*(首都圏)588人:ソウル393人、仁川35人、京畿道160人、/(非首都圏)35人:釜山33人、大邱2人、大田2人、江原5人、忠清北道1人、忠南12人、全北4人、全羅南道1人、慶尚北道5人。
2、ソウル市江南区ゴールドトレイン(金融投資会社)/楊平郡団体関連
現在までに累積確定者は合計74人。(人を集めての金融投資セミナー型)
3、ソウルロッテリア従事者関連、会議出席者など累積確定者の合計18人。
ソウル13人、京畿道5人
4、ソウル永登浦区現代コマーシャル江西支店/大邱寿城区一家関連で、現在までに累積確定者は合計17人。
5、ソウル永登浦区素材オケストロー(ソフトウェア開発会社)と関連して、現在までに累積確定者は合計10人。
6、ソウル市中区「8月15日(反文在寅の)光化門集会」と関連して、現在までに累積確定者は合計10人。(ソウル市は、参加者全員に対して検査を命じ、検査しなかった者には罰金を科すとしている)
(区分)ソウル2人、京畿道2人、仁川1人、慶尚北道2人、釜山2人、忠南1人
7、ソウル永登浦区汝矣島純福音教会関連して、現在までに累積確定者は計7人。
8、京畿道・龍仁市のウリ第一教会に関連して、現在までに累積確定者は合計154である。
(首都圏)149人:試合93人、ソウル51人、仁川5人/(非首都圏)5人:忠南2、慶北1、ほか2人。
9、京畿道坡州市のスターバックス(坡州野党支店)と関連して、現在までの累積確定者数は合計55人。
10、釜山沙上区(掛果汁)ヨンジンボルト関連で、現在までに累積確定者8人。
11、釜山沙上区の友人知人家族関連で、現在までに累積確定者8人。
12、光州尚武地区のナイトライフ(カラオケ料飲食店)関連で、現在までに累積確定者は合計19人。
以上、
韓国の日々公表分から抜粋掲載。