アイコン 鹿児島・諏訪之瀬島で大きな噴火 規制3に/新燃岳も規制2に強化


気象庁は28日午前2時48分ころ、鹿児島県十島村の諏訪之瀬島で大きな噴火が発生し、同島に「噴火速報」を発表した。
「噴火速報」は、一定の期間噴火が発生していない火山で噴火が発生したり、すでに噴火が発生している火山で、より規模の大きな噴火が発生したりした場合に発表される時に発表される情報。

今後の火山活動に注意が必要。

なお、午前4時現在十島村には噴石などの被害は生じていないという。

諏訪之瀬島は、鹿児島市南南西約235kmに位置し、吐噶喇(トカラ)列島に属する周囲27キロの火山島。人口は79人、世帯数は44世帯(2018年3月31日現在)。諏訪之瀬島は、十島村では中之島に次いで二番目に大きな島。

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島の中央部には崩壊カルデラがあり、中央火口丘(スコリア丘)の御岳(おたけ)が形成されている。

山頂の南西には直径200mの旧火口があり1813年の噴火では大量のスコリア(玄武岩質の塊状で多孔質のもののうち暗色の岩滓)の溶岩流が流出し西海岸まで流下した。この噴火で全島民が島外に避難し1833年まで無人島となっていた。

1884年には御岳の火口から東海岸まで溶岩流を流下し、現在でも御岳では桜島と同じく日常的に噴火が発生している。
諏訪之瀬島の御岳は、玄武岩の火山に多く見られる間欠的で比較的穏やかな爆発を伴う噴火のストロンボリ式噴火を多く発生することが知られている。
トカラ列島は大陸プレートとフィリピン海プレートがぶつかり、その火山活動で形成された火山島、

2015年5月29日、新岳の大噴火で全島避難した島は口の永良部島(屋久島西方12キロ)。
九州本島南部-屋久島-薩摩硫黄島一帯には、巨大海底カルデラ「喜界カルデラ」が存在しているとされている。約7300年前の噴火は過去1万年では世界最大規模で、火砕流が九州南部にも到達し、九州南部の縄文人を絶滅させたと推測されている。

現在、鹿児島県では、宮崎県との県境にある新燃岳(2011年1月噴火)でも火山活動が活発化し、12月25日、レベル1をレベル2に引き上げ注意を呼びかけている。

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[ 2020年12月28日 ]

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