アイコン 再びサプライチェーン問題発生か マレーシア今度は大洪水 50年ぶりの豪雨


17日からマレーシア全土で豪雨に見舞われ、3万人を上回る住民が避難を余儀なくされている。首都クアラルンプールでも豪雨により多くの家屋や店舗が浸水、クアラルンプール郊外のスランゴール州で、洪水被災者の救助活動が続けられている。
今回の豪雨は1971年の豪雨以来とされ、各地に被害をもたらしている。それも日々4000人あまりの感染者が出続ける同国では、救援当局に感染にも注意するよう呼びかけている。

各地道路は土砂崩れや河川の氾濫などで最大2メートルも浸水した道路などで寸断され、高速道も各地で浸水しストップしている。

17日・18日の2日間で記録された各地の降水量は、Sentul駅で363mm、Gombakで247mm、Jinjangで258mm、Sungai Bonus Jalan Tun Razakで273mmと最も多く観測されている。19日の降雨はいくぶんおさまっているという。

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今回の豪雨は発達した低気圧が同国南部を東から西へ横切りアンダンマン海に至る過程で発生している。マレーシアでは10~12月と3~5期の2回雨季があり、今回も年末の雨季に発生した豪雨となっている。ホンダの工場が水没した2011年のタイの大洪水も秋の雨季だった。
16日、フィリピンのセブ島に大被害をもたらした台風22号は現在ベトナム沖にあり、今後台湾から沖縄方面に向かうと予想されている。

 マレーシアには、世界最大級の各種半導体をパッケージ化するセットメーカーがあり、新コロナによるロックダウンで9月まで生産遅滞が生じ、世界中の自動車メーカーや電子製品メーカーに影響を与え続けている。今回、被害を受けていなくとも、物流網の混乱は年内続くものと見られる。同国には多くの日本企業が進出しており、被害しだいでは再び、サプライチェーンが寸断される可能性もある。

↓高速道ランプ付近とスランゴール州の救助活動
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スクロール→

マレーシアとタイの感染者数

2021

マレーシア

タイ

日平均

日平均

10/39

63,722

9,103

84,838

12,120

10/1016

52,321

7,474

72,771

10,396

10/1723

41,508

5,930

68,293

9,756

10/2430

40,613

5,802

62,034

8,862

10/3111/6

35,303

5,043

56,874

8,125

11/713

33,372

4,767

51,292

7,327

11/1420

46,409

6,630

46,244

6,606

11/2127

37,830

5,404

43,384

6,198

11/2812/4

34,897

4,985

35,578

5,083

12/511

33,675

4,811

28,322

4,046

12/1218

27,698

3,957

23,770

3,396

累計

2,715,847

2,188,629

 

[ 2021年12月20日 ]

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