アイコン トンガ 20日にも空港再開 灰除去終了 やっと救援の飛行機が・・・


海底火山の噴火とそれに伴う津波に見舞われ、孤立状態が続いている南太平洋の島国トンガで19日、国際空港の滑走路に降り積もった火山灰の除去作業が終了し、喫緊に必要とされる緊急援助の受け入れが可能となった。

国連のジョナサン・ベイチ調整官は、本島にある空港の滑走路は5〜10センチの火山灰に埋もれていたが、再び運用可能になったと説明。長く足止めされていたオーストラリアとニュージーランドからの航空機の乗り入れが20日にも可能になると語った。

15日に起きた海底火山フンガトンガ・フンガハアパイ(Hunga Tonga-Hunga Ha'apai/2009年の噴火で生じた2つの島/1.6キロ離れた島の両島とも今回の噴火で消失している)の噴火では、これまでに3人の死亡が確認されているが、津波により多数の家屋が倒壊、広範囲にわたって浸水被害を出している。

トンガ政府は、今回の噴火と津波を「前例のない災害」と表現。当初の報道では1.2メートルの津波が押し寄せたとしていたが、島の西岸には最大15メートルの津波により、一部の離島では、ほとんどの家が破壊されたとしている。

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国内では人口10万人のほぼ全員が被災。雨水を利用している飲料水がはいで汚染され、飲料水確保が急務となっている。

火山からの噴出物は上空30キロの高さに到達し、約170の島々からなる国土全体に火山灰や酸性雨が降り注いだことで水が汚染された。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のケイティ・グリーンウッド氏は「トンガの水道は、降灰と津波による塩水によって深刻な影響を受けている」とし、コレラや下痢などの病気のリスクが高まっていると述べた。
以上、AFP等参照

SNS・ネットなどの通信回線は海底ケーブルが海底火山の噴火で破壊されており、復旧には1~2ヶ月かかるという。現在は衛星通信で政府機関の一部とは連絡が取れているようだが、住民の安否などの確認は相当遅れるものと見られる。

日本を含む海外の気象当局が津波を過小評価したのは、海底火山から65キロ南のトンガタプ島の首都ヌクアロファに1.2メートルの津波が押し寄せたとの報道が、映像とともに配信されたことによるものと見られる。
ペルーでは津波により死亡者も発生、米国本土でも車両が浸かるなどしている。
今年の夏は今回の噴火の粉塵が成層圏に達しており、太陽光をさえぎり冷夏が予想されている。フィリピンやインドネシアでも大噴火が相次いでいる。

[ 2022年1月20日 ]

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