アイコン 大丈夫か サマンサタバサ コナカの子会社になったが新コロナが・・・


サマンサタバサは2016年2月期まで好調に業績を伸張させていたが、その後は販売不振に陥り、最近では新コロナが追い討ちをかけ、業績悪化が続いている。20年期にコナカと資本業務提携し、現在ではコナカが59%の株を有し子会社化している。

同社は女性用バッグでブランド化に成功させ、ファッション誌の多くが取り上げ、その相乗効果も出ていた。しかし、インバウンド効果であった中国人観光客の爆買いも越境ECサイトが普及し一変、また国内消費はアベノミクス政策で消費税増税、非正規雇用拡充、その結果、企業は法人税の減税も含め空前の利益を上げても従業員の報酬を上げず、企業利益が国内で循環せず、家計の可処分所得は減り、消費不況に陥り、同社は売上高を落とし続けている。

今般の新コロナ事態では同社の潜在ユーザーが、テレワークで外出も控え、また、量販店や飲食店の営業時間規制などから購買欲も消失させ、前期は前々期に続き売上高と大きな赤字を計上している。

今後同社に求められるのは、本業以外の不採算事業および復活見込みが乏しい店舗の撤退による利益率の改善ではないだろうか。

 

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売上高の減少は前期に止まったと見られるが赤字が大きく、実際は止まっていないと見られる。
コナカとの相乗効果は、コナカ自身も変わる必要があり、紳士服専門から就業者用紳士・婦人服に展開、コナカの店舗作りも含め同社ブランド製品の販売チャンネルは拡大、販売機会は大幅に増加し、それを生かす販売方策が必要ではないだろうか。

ブランド価値の再生も必要だろう。女性だけをターゲットにするだけではなく、男性も女性へのプレゼント用にブランドの周知と価値を高める必要があるのではなかろうか。

新コロナはウィズコロナ時代に突入しているが、再び、綺麗におしゃれしたい女性たちにファッション誌が売れる時代になってもらいたいものだ。コンビニ行ってもファッション誌が大幅に少なくなっている。ファッション情報誌に広告掲載と引き換えに取り上げてもらう機会を大幅に増やす必要があろう。また、ネット活用もさらに研究が必要ではないだろうか。

コナカも4期連続赤字になっており、今後、新コロナ事態からどこまで回復させることができるか未知数な部分も多く、概して余裕はなくなってきている。
仕事があるだけ喜べとするアベノミクスは消費者にとって害毒以外何ものでもなかった。


スクロール→

/億円

売上高

経常利益

備考

13/2

274

9.4

 

14/2

315

20.1

14/4消費税増税

15/2

402

33.7

インバウンド

16/2

434

19.5

インバウンド

17/2

354

4.4

インバウンド

18/2

321

-17.3

インバウンド

19/2

277

6.1

インバウンド

20/2

235

-12.2

19/10消費税増税

21/2

225

-35.9

新コロナ

22/2

253

-24.9

新コロナ

 

筆頭株主推移


スクロール→

 

筆頭株主

所有株数

持株率

21/2.

コナカ

38,910

59.09

寺田和正

11,046

16.78

20/2.

寺田和正

11,046

31.30

コナカ

11,046

31.30

19/2.

寺田和正

22,093

62.59

 


スクロール→

サマンサタバサの業績推移

連結/百万円

20/2

21/2

22/2

売上高

23,550

22,594

25,366

営業利益

-1,184

-3,521

-2,755

経常利益

-1,225

-3,599

-2,495

当期利益

-2,384

-10,049

-4,152

総資産

10,596

24,067

20,574

自己資本

235

6,568

2,229

資本金

2,132

2,132

2,132

有利子負債

7,809

12,167

14,248

自己資本率

2.2%

27.3%

10.8%

 

売れる時代から売る時代に・・・

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[ 2022年4月26日 ]

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