アイコン 電力・食料などの高騰要因の国際先物相場と円安の現状


日本はこれまで産業安保・食糧安保などまったく考えず経済開放政策を推進してきた。経済開放は輸出のためとしているが、この間、輸出の大手製造業は工場を海外へ移転し、企業は海外で生産していることから、リーマンショック以来輸出額はほとんど伸びていない。一方で食料の自給率は低下し続けている。
世界での新コロナ経済回復と3月7日の露制裁における金余り投資家の投機による狂乱相場は、これまでどれほど上昇させてきたのだろうか。

日本では相場が昨年4月と変わらなかったとしても、円安だけで17%昨年より高く購入せざるを得なく、日本の海外からの食糧や資源の購入価格は高騰どころか暴騰しているのが実状だ。

米国の3月のインフレ率は8.5%と高く(日本1.2%)、それを抑え込むため金利を上昇させ冷やすしかなく、日米の金利差拡大は、インフレ原因である穀物や資源価格の高騰が沈静化するまで続き、金利差がさらに拡大すれば、さらに円安は進行することになる。財務長官のイエレンは他国のことなど微塵も考えていない。

 

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先進国が後進国を省みず、何でもかんでも先物市場に組み入れ、野放図に進める市場原理主義の新自由主義経済体制は限界なのだろうか。
このままでは中国の管理型の修正新自由主義経済体制に新興国や後進国は乗っ取られてしまう可能性もある。

世界の先物市場を高騰させているのは、穀物畜産物の輸出国であり、原油・天然ガスは世界一の産出量を誇るものの生産を増やさない米バイデン政権自身ではないだろうか。
今後、世界中の国々が兵器を第一優先に購入することから、米国の兵器産業は気が狂うほど忙しくなる。あくまで自国経済の成長と発展=膨張していくことを政治面からも最優先している現在のアメリカ合衆国である。


スクロール→

新コロナ経済回復+露制裁の狂乱相場推移

2022

国際相場

3/7制裁

国際相場

 

21/4/15

22/1/1

3/8

4/30

今年高値

米金利

0.25%

0.25%

0.25%

0.50%

0.50%

日金利

-0.10%

-0.10%

-0.10%

-0.10%

-0.10%

対ドル円

108.90

115.30

115.66

129.83

130.08

電力・エネルギー

原油WTI

61.94

75.85

123.70

104.11

124.66

天然ガス

2.621

3.810

4,833

7.245

7.329

石炭

94.30

195.00

405.00

326.30

408.00

食料

小麦

644.40

758.00

1,192.00

1,055.75

1,252.50

トウモロコシ

583.66

589.25

754.50

818.75

818.75

大豆

1,403.0

1,355.5

1,695.0

1,708.3

1,754.9

コーヒー

129.2

223.3

225.50

222.55

258.35

ヤシ油

3,716.0

4,857.0

6,276.0

7,104.0

7,074.0

採種油

829.3

1,040.0

1,124.8

1,184.2

1,199.3

牛肉

20.49

21.86

22.09

21.68

22.19

家禽

6.27

6.54

6.83

7.96

8.20

13.05

14.63

15.67

17.090

17.09

鉱物

1,776.31

1,800.85

2,044.78

1,897.12

2,052.41

4.2305

4.4215

4.7385

4.3950

4.8975

鉄鉱石

172.50

116.00

159.00

142.00

159.00

建築材アイテム

スチール

5,343

4,579

5,085

5,208

5,116

木材

1,295.5

1,112.00

1,386.40

1,047.40

1,464.40

アルミ

2,336.5

2,839.0

3,590.0

3,052.5

3,849.0

自動車・EVバッテリー・半導体材料など レアメタル等

亜鉛

2,868.0

3,604.0

4,112.5

4,107.0

4,483.0

マンガン

30.25

33.50

34.50

33.50

34.48

ニッケル

16,319

20,881

48,201

31,722

48,234

リチウム

90,000

277,500

493,500

462,500

500,239

コバルト

49,750

70,500

79,295

82,000

82,000

パラジウム

2,811.7

1,825.3

3,301.9

2,323.9

3,180.3

マグネシウム

16,450

50,000

43,500

36,750

53,500

ネオジウム

7,400

1,110

1,470

1,105

1,510

ナフサ

559.9

728.33

1,121.72

904.21

1,121.72

 


スクロール→

単位

電力エネルギー

原油WTI

USD/Bbl

天然ガス

USD/MMBtu

石炭

USD/T

食料

小麦

US/Bu

大豆

CBOT

トウモロコシ

CBOT

コーヒー

USD/Lbs

ヤシ油

MYR/T

採種油

CAD/

牛肉

BRL/Kg

家禽

BRL/Kgs

USD/cwt

鉱物

USD/t.oz

USD/Lbs

鉄鉱石

CNY/T

建築材アイテム+セメント電力エネ

スチール

CNY/T

木材

USD/board feet

アルミ

USD/T

自動車・EVバッテリー・半導体材料など

亜鉛

USD/T

マンガン

CNY/T

ニッケル

USD/T

リチウム

CNY/T

コバルト

USD/T

パラジウム

USD/t.oz

マグネシウム

CNY/T

ネオジウム

CNY/T

ナフサ

USD/T

 

[ 2022年5月 2日 ]

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