能登半島地震 過去から現在まで
地震の発生メカニズムは地殻の形成過程にあるが、その形成において多くの断層を有している。その断層に対する地震圧力はプレートの圧力から発生するプレート型から、地殻内地震、火山性地震など多岐にわたる。
気象庁は、6月19日の震度6弱の地震について、北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型地震と発表している。
一方、京大の先生は今回の地震について、断層帯の地殻に流動性物質(通常はマグマだが近くに火山はなく不明)が溜まり、断層間が緩み地震を発生させたという見解、しかし、地殻内を音響検査などで調べた結果と認められる報道はなく定かではない。
また、地震発生メカニズムとして能登半島地震だけを見るのは片手落ちでもある。
石川県全域、近隣日本海側、福井県、新潟県、長野県など周辺では過去に大きな地震が発生しており、相互干渉により断層に歪みが生じ、バランスを修復させるための地震が発生、地殻が複雑に入り組んでいる能登半島の地殻が連鎖的に地震を発生させている可能性も否定できない。
東日本大震災や熊本大地震の余震と見られる地震はいまだ続いており、各地の断層に与えた圧力は計り知れないものとなっており、その後の大きな地震でさらに連鎖的に断層間に歪みを生じさせ続け、地震を発生させ続いている。
日本の地殻は、大陸型プレートに対し、北から北アメリカ大陸プレート、太平洋プレート、フィリピンプレートが潜り込む形で形成されており、その圧力で隆起もしくはプレート下のマグマが漏れ出て火山を形成して日本列島は出来ており、地震を発生させる多くのメカニズムを凝縮させた地殻構造となっている。
地球は自転しており、その関係で太平洋プレートも西に移動し、プレート間の接点である日本の国土がある大陸プレートの地下深くに潜り込み、歪みが生じる原因となっている。地球の宿命。
スクロール→
<2008年以降の能登地方の地震発生数>
能登地方地震の発生数 |
||||||||
震度 |
5以上 |
4 |
3 |
2 |
1 |
計 |
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2008年 |
|
|
|
1 |
1 |
2 |
||
2009年 |
|
|
|
1 |
1 |
2 |
||
2010年 |
|
1 |
|
|
1 |
2 |
||
2011年 |
|
|
1 |
|
2 |
3 |
||
2012年 |
|
|
2 |
|
6 |
8 |
||
2013年 |
|
|
|
|
1 |
1 |
||
2014年 |
|
|
2 |
|
1 |
3 |
||
2015年 |
|
1 |
|
|
1 |
2 |
||
2016年 |
|
|
|
1 |
2 |
3 |
||
2017年 |
|
|
1 |
2 |
|
3 |
||
2018年 |
|
|
|
|
3 |
3 |
||
2019年 |
|
|
1 |
2 |
6 |
9 |
||
2020年 |
1 |
|
1 |
2 |
7 |
11 |
||
2021年 |
1 |
1 |
10 |
20 |
39 |
71 |
||
2022年 |
||||||||
22/1月 |
|
|
|
3 |
3 |
6 |
||
22/2月 |
|
|
1 |
1 |
4 |
6 |
||
22/3月 |
|
2 |
3 |
5 |
11 |
21 |
||
22/4月 |
|
2 |
1 |
7 |
6 |
16 |
||
22/5月 |
|
|
3 |
1 |
11 |
15 |
||
22/6月 |
2 |
1 |
1 |
7 |
18 |
29 |
||
・2022年は6月21日03時13分までの計93回発生数、うち2回は6弱(6/19日)と5強(6/20日)が含まれている。 |
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スクロール→
<石川県の活断層>
石川県・能登半島付近の各断層 |
|
石川県の主な断層 |
|
1 |
能登半島付け根の邑知潟断層帯 |
2 |
1の延長線上、森本・富樫断層帯(福井県丸岡市付近に至る) |
3 |
福井県との県境付近の福井平野東縁断層帯、 |
4 |
富山・岐阜県との県境付近の庄川断層帯。 |
能登半島沖 |
|
5 |
日本海東縁部断層(長さ167キロ×幅17キロ) |
6 |
能登半島東方沖断層(82キロ、17キロ) |
7 |
珠洲岬沖断層帯(長さ69キロ)(6と重複の可能性あり) |
8 |
能登半島北方沖断層(95キロ×17キロ) |
9 |
石川県西方沖断層(65×17キロ) |
能登半島沖、福井県側 |
|
10 |
笹波沖断層帯(長さ45キロ) |
11 |
海士岬沖断層帯(18キロ) |
12 |
羽咋沖東撓曲断層(長さ34キロ) |
13 |
羽咋沖西撓曲断層(長さ23キロ) |
14 |
前ノ瀬東方断層帯(長さ30キロ) |
15 |
猿山岬北方沖断層(長さ49キロ) |
その他 |
|
能登半島には輪島から珠洲に向け複数の断層がある。 |
|
七尾湾内や富山湾内などほかの断層は不知 |
能登半島の輪島市から珠洲市の北側は、北東から南西方向に複数の断層が集中している。
2007年に発生した輪島地震(能登半島地震/および地域の群発地震)では、能登半島の輪島市から西南西方向、福井沖に伸びる笹波沖断層帯が動いたと見られている。
今回の震源地の珠洲市と輪島とは約40キロ離れており、動いた断層そのものは異なると見られる。
地震発生を予想するには地球時間での断層の動きを把握する必要があり、ほとんど不可能。しかし、今や音響検査などである程度、断層を調べることが出来、そうした立地上にある日本だけに優先して調べる必要があるのではなかろうか。
比較的大きな断層近くで地震が発生すれば、ジャブ程度でも数が多ければ、徐々にバランスを崩し、大きな地震を発生させる。
政府の学術子会社で、お墨付きを与える各種学会を牛耳る東大に依存していたらロクなことはない。
なお、当ページで使用したデータは、気象庁、石川県庁、報道等のデータを参照。
<過去からこれまでの能登半島近隣の含む大きな地震>
Mはマグニチュード、地震の規模を示す
直下型で深度が浅ければ震度が大きくなる。
スクロール→
石川県・福井県関連の地震 |
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発生年 |
地震名ほか |
M |
震度 |
1640年 |
大聖寺地震 |
6.8 |
|
1725年 |
小松地震 |
6.0 |
|
1729年 |
輪島・能登半島北方沖地震 |
7.0 |
|
1799年 |
金沢地震 |
6.0 |
|
1815年 |
小松地震 |
6.0 |
|
1892年 |
志賀・富来の能登地震 |
6.4 |
|
1896年 |
珠洲・能登半島沖地震 |
5.7 |
|
1930年10月17日 |
大聖寺地震 |
6.3 |
|
1933年9月21日 |
七尾湾地震 |
6.0 |
4 |
1948年6月28日 |
福井地震、死不計3769人 |
7.1 |
6 |
1952年3月7日 |
大聖寺沖地震 |
6.5 |
4 |
1961年8月19日 |
石川県加賀地方 |
7.0 |
4 |
1985年10月18日 |
能登半島沖 |
5.7 |
4 |
1993年2月7日 |
能登半島北方沖地震 |
6.6 |
5 |
1996年2月7日 |
能登半島沖 |
5.3 |
4 |
2000年 6月 7日 |
石川県西方沖 |
6.2 |
5弱 |
2002年11月17日 |
石川県加賀地方 |
4.7 |
4 |
2007年3月25日 |
能登半島地震 |
6.9 |
6強 |
2020年9月4日 |
福井県嶺北 |
5.0 |
5弱 |
2020年3月13日 |
石川県能登地方 |
5.5 |
5強 |
2021年9月16日 |
石川県能登地方 |
5.1 |
5弱 |
2022年6月19日 |
石川県能登地方 |
5.4 |
6弱 |
2022年6月20日 |
石川県能登地方 |
5.1 |
5強 |