世界一の感染者数 心配される経済への影響
BA.5での感染拡大は過去最高の感染者数の倍になっているが、首相は規制しない方針を明確に打ち出した。
困る事業者が出た場合を考慮して、事業への影響を最小限にすべく、濃厚接触者の待機期間をこれまでの7日間から5日間、最速3日間とすることを決定した。これは感染爆発中に規制ではなく規制緩和となる。
7月27日の感染者数は過去最高の20万96百人、前週水曜日との比較でも37%増となっている。最近は自慢もできない世界一の感染者数となっている。
しかも、ここまで感染拡大したことから、次第に産業への影響が出てきている。
JR九州が新コロナで一部運休することを発表
銚子電鉄も一部運休
郵便局も一部閉店(26日現在、全国170ヶ所)
トヨタの生産工場も一部停止
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東京では24日での1週間で空き病床探しに5時間かかったケースが84件(東京消防庁)、
同じく24日までの1週間で、自宅隔離者(=療養者)の容態悪化での救急搬送が725件(東京消防庁)に及んでいるという。
感染者を大量に出し続ける限り、産業へも徐々に影響が拡大し、深刻化していく。
日本には感染リスク者は5500万人(3回目未接種者4,500万人+2月までの3回目接種者2,000万人-4回目接種者800万人)と感染が拡大する余地が大きすぎる。
また、オミクロン株では死亡者が1~6月までに1.3万人発生しており、変異株としては過去最高となっている(累計死亡者数3.2万人)。
自宅隔離者の救急搬送がすでに過去最高となっているのは、BA.5型では発熱を伴う感染者が多く、熱が下がらずフラフラ状態になり、救急車を呼んでいるものと見られる。フラフラになり連絡さえできなくなればオダブツの可能性も高くなってくる。高熱+フラフラが続けば合併症を引き起こしている可能性が高い。
新コロナウイルスは急激に悪化する可能性が最初から指摘され、多くの人がこれまで入院できず自宅感染死もしている。
すでに全国各地でクラスターも多く報告されている。
BA.5型の感染力はオミクロン株の1.3倍とされ、過去に感染した人やワクチン接種した人の抗体を突破する免疫逃避能力が高いとされている。
規制していないため、またオミクロン株が収束してないなか(7日間平均値で6月22日1万39百人が1月15日以降での最低値だった)で感染が拡大しているため、全国いっせいに感染者が激増している。
過去最高の感染者数の2倍になっても規制しないことから、どこまで増加するのかもまったくわからない未知の世界に突入している。
プロ野球オールスター戦では声出し応援は禁止、一方、サッカーアジアカップの決勝戦では、座席の半数にした部分は声出しOKになっている。一定空間に飛まつは漂う。
こうした違いは、英国では規制なしの大規模イベント開催により感染が急拡大した事例が報告されている。
現世の今を楽しむこともよろしかろうが、人には明日もある。企業も営業できて何ンボのもんだ。
GDPの目標値をいくら語ったところで、GDPの55%は国民の消費、そうした国民が感染急拡大では、生活必需品の物価高もあり、自閉し続け、目標値は絵に描いた餅になる。
巷では、オミクロン株より3倍の感染力があるとされるBA.2.75型(俗称:ケンタウロス)が日本各地で検出されてきている。
ウイルスさんいらっしゃ~い状態でBA.5型が現在爆発中であり、そうした中でケンタウロスに置き換われば大爆発となる可能性が高い。
日本の人口は1億2484万人、都市人口率は91%
累計感染者数の人口に占める割合は9.3%
抗体力は、感染・発症し治癒した人が一番多く、その次は感染無発症者、その次がワクチン4回接種者、その次が3回接種者、その次が2回か1回のワクチン接種者、その次が未接種者と見られる。
韓国では大規模調査の結果、2回以上ワクチン接種した人は、未接種者と比較し、感染後の急性心筋梗塞発生リスクが52%、虚血性脳梗塞発生リスクは60%低かったというデータが米JAMA誌に報告されている。
こうした結果がオミクロン株での感染者数に対する重症化率が低かったことに結びついているものと見られる。だが、感染者の絶対数が大きければ、その効果はなくなり死亡者数として現出してくる。
韓国では外国人の観光入国を解禁しているが、ここに来て感染者が急増しており、入国者全員に対して入国時のPCR検査を義務付けた。
日本の水際大作戦はいつものとおり口だけのザル。サル痘も都内で欧州からの帰国者の自己申告により見つかっている。
4回目の接種も急がなければ、3回目の接種者がピークとなる3月の接種者(27百万人)も来月以降、感染リスクがしだいに高くなってくる。4回目の接種者数は910万人(27日の首相官邸公表値)。
モチヅギはどこにいるのか。
スクロール→
累計1千万人以上の感染国の人口比と7/26日感染ランク |
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2022/7/26 |
累計感染者数 |
感染者数 |
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累計 |
|
累計 |
人口比 |
7/26日 |
7/25日 |
12 |
日本 |
11,711,528 |
9.3% |
196,462 |
126,540 |
11 |
スペイン |
13,204,863 |
28.2% |
154,011 |
|
5 |
ドイツ |
30,598,385 |
36.3% |
121,780 |
145,474 |
8 |
韓国 |
19,446,946 |
37.9% |
99,268 |
35,883 |
7 |
イタリー |
20,837,233 |
34.6% |
88,784 |
24,129 |
1 |
米国 |
92,494,018 |
27.9% |
88,011 |
68,290 |
4 |
フランス |
33,631,019 |
51.3% |
87,562 |
11,195 |
3 |
ブラジル |
33,660,608 |
15.6% |
38,643 |
30,609 |
2 |
インド |
43,938,764 |
3.1% |
18,313 |
14,830 |
9 |
ロシア |
18,554,036 |
12.7% |
6,183 |
6,571 |
13 |
ベトナム |
10,770,304 |
10.9% |
1,460 |
896 |
6 |
英国 |
23,212,565 |
33.8% |
|
|
10 |
トルコ |
15,524,071 |
18.0% |
|
|
病床使用率 |
|
2022年7月27日 |
|
沖縄 |
87.8% |
熊本 |
77.8% |
神奈川 |
74.0% |
和歌山 |
69.8% |
福岡 |
65.4% |
鹿児島 |
63.0% |
兵庫 |
62.1% |
静岡 |
61.1% |
埼玉 |
59.8% |
青森 |
57.9% |
滋賀 |
57.0% |
広島 |
55.1% |
千葉 |
53.0% |
大阪 |
52.0% |
東京 |
50.5% |
奈良 |
50.5% |
|
|
全国平均 |
37.2% |
・都道府県公表値 |
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