アイコン 韓国軍 北朝鮮ドローンにF15K、KF16、KA1、アパッチ、コブラ投入 撃墜できず


韓国国防部の所属機関「国防広報院」は今月16日から、「ユーチューブ」で「無人機の天敵」ドローンキラー=地上配備型対空兵器「飛虎複合」を「飛虎複合は低高度対空防衛を目的に開発された」「現時点で出ている兵器システムの中で最も効果的だ」と広報していた。
しかし、26日、韓国領空を北朝鮮の無人機(ドローン)が領空侵犯して5機が飛び回った。
これに対して韓国軍はF-15K、KF-16などの戦闘機、KA-1軽攻撃機、アパッチ、コブラといった攻撃ヘリも投入した。
しかし、北朝鮮の無人機を1機も撃墜できなかった。
無人機は5時間あまりソウル市上空を含む韓国北部を飛びまわり、北朝鮮へ帰っていった。

肝心の飛虎複合は26日の北朝鮮無人機領空侵犯には使用されなかった。
北朝鮮の無人機は韓国軍が運用する局地防空レーダーや赤外線戦場監視システム(TOD=Thermal Observation Device)では捉えられ。出撃もさせた。しかし、「飛虎複合」など地上配備型対空兵器の検知装置では捉えられなかったという。

韓国合同参謀本部の作戦本部長(陸軍中将)は27日、「韓国にとって実質的な脅威となる攻撃用無人機は対応が可能だが、偵察用小型無人機は3メートル級以下という小さなサイズで、現在の韓国軍の検知・攻撃能力では制限される部分がある」、「戦力強化のため多様な能力のドローン部隊を早期に創設する」と述べている。
3メートル以下には対応できないと発言した。
以上、

 

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レーダーで攻撃用と偵察用の区別ができるのだろうか。火器管制Xバンドレーダー「TPS-830K」は、2平方メートル以上の物体を捕捉できるという。
 今回の無人機は全長2メートルとされる。しかし、ほかの捕捉統合システムもある。
つまり、ドローン用の低高度に特化した対空自走砲「K30飛虎」 も首都周辺部に配備していなかったということだろうか。
「K30飛虎」は176両が配備中という、いったい、どこに配備されているのだろうか。

ドローン残骸や砲弾が民家や北朝鮮へ飛ぶ可能性から怖くなり、使用をためらったのか。攻撃ヘリで100発発射して、ドローンに命中せず、ドローンは北朝鮮へご帰還。そもそもパイロットや射撃手に撃墜意志そのものがあったのだろうか。

26日、北朝鮮ドローン5機の南侵に対して、韓国軍はF-15K、KF-16戦闘機、KA-1軽攻撃機、アパッチ、コブラの攻撃へりを投入し、一機も破壊や捕獲できず、帰還させてしまったという。
これに対して、尹錫悦大統領は激怒し、軍を叱り付けたという。

2017年6月には、北朝鮮偵察用無人機がはるばる韓国南部THAAD星州基地まで飛行して撮影し、帰還中に燃料不足で不時着した北朝鮮ドローンが発見された。飛行距離は490キロ、5時間半飛行していたという。不時着機を見つけるまでどこの基地も気づかなかった(米軍基地さえも)。
 
無人機が、炭疽菌を韓国上空でバラ撒くという最悪の事態が想定できないのだろうか。
軍は常に最悪の事態を想定して活動するものだ。

176両もあるドローン撃墜用の「K30飛虎」自走車のレーダーがソウル近郊だけでも常時稼動し、そのデータが逐次統合システムに統合されていたら、効率よく対応できただろうが・・・、肝心の今回の北朝鮮ドローンに対して「K30飛虎」が活躍したという報道はなされていない。

「K30飛虎」 低高度に特化した対空自走砲
開発:国防科学研究所
製造:斗山DST
配備:1999年~
配備台数:176両
(1)主砲:2基の30mm機関砲S&T KKCB /副砲:地対空誘導ミサイル「神弓」
(2) 監視・火器管制Xバンドレーダー「TPS-830K」
(3)電子光学MASINT標的システム(EOTS)、標的システム
(4)前方監視型赤外線装置FLIR、標的システム
(5)光波測距儀(LRF)、標的システム
(6)パノラマ潜望鏡、
(7)暗視装置、
(8)映像カメラ、
(9)デジタル火器管制システム
(10)一体型Lバンド(1-2GHz)敵味方識別装置、
(11)パルス圧縮、
(12)周波数アジリティー機能、
(13)対チャフ対策
などから構成。

性能
(1)主砲/機関砲、射程距離:3000メートル/600rpmの周期連射速度
副砲/地対空誘導ミサイル「神弓」
(2)標的捕捉、TPS-830Kは2m²-RCSの標的を17kmの範囲から検出追跡可
(3)標的システム、EOTS、FLIR、LRFの統合システムにより標的範囲7km
以上、

韓国駐留米軍も北朝鮮ドローンに対する防空システムを独自に構築する必要があろう。大量にドローンが飛来した場合、米軍空軍基地は悲惨な結果を招く(北朝鮮側から100キロ地点)。攻撃ミサイル迎撃用のパトリオットではもったいない。
日本國は、ドローン攻撃用超小型ミサイルシステム「百発百中滑空弾」を開発し、米国はじめ世界へ販売すれば飛ぶように売れることだろう。大量販売では超安価に販売もできよう。

サウジがイエメンと停戦したのもイエメンの度重なる石油施設へのドローン攻撃だった。
ウクライナではドローンが双方国で飛び交っている。
イスラエルのアイアンドームはハマスの迫撃砲弾を上空で撃ち砕いている。ドイツもドームを構築するという。

<イラン製自爆ドローン/シャハド136>
全長:3.5メートル
全幅:2.5メートル
飛行距離:2000~2500キロ
飛行高度60~4000メートル
最高速度:時速185キロ
エンジン:50馬力
搭載弾頭:40キロ

北朝鮮とイランは仲良し、現在のドローンは北朝鮮製のようだが、イラン製を北朝鮮が生産しだしたら手が付けられなくなる。
ロシアは安価なイラン製ドローンに高性能超小型ミサイルを取り付け始めているようだ。

イラン製ドローン「シャハド136」は400万円前後
トルコ製ドローン「バイラクタルTB2」の価格は6億円前後、
米国製ドローンMQ-9「リーパー」の機体価格は、22億円前後、
MQ-1「プレデター」の機体価格は6億円前後
(別途、レーダー等統制システム費用必要)
米国は中近東でドローンを飛ばし、米国内の基地内でゲームセンターのように敵陣の建物や車両、集合地の攻撃指令を出し、ミサイル攻撃している。

日本には古くからヤマハが農薬散布用無人ヘリを製造販売している。「FAZER R G2」は35キロ搭載でき、90キロ飛行できる。価格も135万円程度、衛星航法システム搭載。ただ、飛行距離も速度もプロペラ機でなければ限界があるようだ。
国債切って米国様から超高額兵器を購入する愚かな治世者が続く限り日本は滅亡する。すべて国産化し、性能も向上させ続けるべきだ。開発努力せずして新たな技術は生まれない。
防衛装備庁の各研究所を1つにまとめ格上げし、優秀な人材を集め先進国以上の防衛兵器の研究開発に専念させる組織にすることも一案だろう。それには防衛費が必要だが、時代遅れの米国製兵器を高額で購入するよりよほど日本のためになろう。

↓韓国軍の機関砲とミサイル搭載の「K30飛虎」 
1228_02.jpg
 

[ 2022年12月29日 ]

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