アイコン 11月 日本と米国自動車のメーカー別販売状況


11月の日本の自動車販売台数は、人気車が半導体不足や部品・部材の入荷遅れから納期待ちが続いており、そうした事態が少しずつ緩和されつつあり、今後も販売増は続くものと見られる。
こうした状況は米国でも生じており、11月末のトヨタの在庫数は21日分の14.1万台、スバルは9日分の1.7万台と30日分を大きく割れ、販売機会を喪失する実弾不足状態が続いている。 
米ビッグ3の在庫は50日分以上まで増加しており、販売台数の増加につながっているが・・・。

一方、米国はインフレ退治の金利高で売れなくなる予想に反し、売れ行き好調となっている。1月からはIRA(保護貿易主義のインフレ抑制法)が執行され、国産EVへの補助金により販売に弾みがつくか、まだリコール回数も多く車両の信頼性に懸念も示されており、まだ判断が難しい状況にある。
金利高による経済低迷、購入ローンの金利高により自動車販売は今後落ち込むもの見られるが、落ち込まなければインフレ退治が進まないジレンマにある。
インフレを助長するインフレ抑制法=IRAも来年から始まる。
米国民は高い物価に慣れ、雇用の減少傾向鈍化、賃金上昇などにより、今後、買い控えの反動買いも懸念され、下落に転じているインフレ率が高止まりすれば、金利高も続き、米経済の悪化は必至となる(昨年10月からインフレ率は上昇しており、当然、今年10月から上昇率は落ちるが、物価指数で見れば青空天井となっている)。

 

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米経済が悪化すれば日本は寝込む、また日本は中国が風邪を引いても寝込む。その中国が寝込んでいるが、その分は確かに円安で輸出全体は救われている。

米国における韓国車の人気は、政府+全国民上げての韓国ブランドの広告力にあり、また、デザインも技術力も欧米大手(アウディ・BMW・ランボルギーニ等)からデザイナーや生産技術者を数多くヘッドハンティングして投入、その開花時期に入っている。11月は米IRA前であり、米国で韓国製EVは売れなかったものの(海外産EV は補助金対象外)、低燃費のHV-SUVなど新車投入が奏効し、大幅な増加を見ている。ジウジァーロのスズキフロンテが懐かしい。

日産は経営問題にゴーン問題から今だ抜け出させず、国際販売戦略の立て直しを行わなければ沈没するおそれもある。日産が強いところがどこにも見当たらなくなって久しい。それもこれも宣伝力・マーケティング力のなさ。いい車を創っても世界ではその差別化さえできない有様。


スクロール→

自動車販売台数 /千台

2022

日本

米国

 

22

21

前年比

22

21

前年比

1月

329

384

-14.3%

1,002

1,109

-9.6%

2月

354

432

-18.1%

1,058

1,196

-11.5%

3月

512

613

-16.5%

1,249

1,605

-22.2%

4月

299

349

-14.3%

1,256

1,512

-16.9%

5月

261

319

-18.2%

1,115

1,586

-29.7%

6月

327

365

-10.4%

1,146

1,300

-11.8%

7月

349

377

-7.4%

1,147

1,291

-11.2%

8月

290

319

-9.1%

1,151

1,095

5.1%

9月

395

318

24.2%

1,118

1,007

11.0%

10月

359

279

28.7%

1,185

1,055

12.3%

11月

377

352

7.1%

1,138

1,022

11.4%

12月

 

336

 

 

1,221

 

累計

3,852

3,755

2.6%

12,565

12,756

-1.5%

 

11月の車種別 販売台数 玉不足続く

 

 

11月

111月累計

 

ナンバー

台数

前年比

台数

前年比

普通車

3

114,539

2.4%

1,232,650

-7.2%

小型車

5

78,365

2.0%

809,861

-8.0%

155,538

16.8%

1,502,862

-2.1%

普通貨物

 

9,985

-13.0%

112,383

-23.4%

小型貨物

 

18,255

-2.5%

194,312

-9.8%

バス

 

427

10.6%

4,888

-23.4%

合計

 

377,109

6.9%

3,856,956

-6.3%

 ・軽には軽貨物含む

 

11月のメーカー別販売状況

11月のメーカ-別(ブランド別)自動車販売台数/自販連+軽協会

 

普通(貨物バス含)

合計

11月

販売

前年比

販売

前年比

前年比

トヨタ

105,321

-4.5

1,985

-29.0

107,306

-5.1%

レクサス

2,654

-18.0

 

 

2,654

-18.0%

ダイハツ

3,428

-35.6

56,753

28.3

60,181

21.4%

スズキ

9,762

22.8

48,401

14.3

58,163

15.7%

ホンダ

25,948

6.5

25,655

11.4

51,603

8.9%

日産

22,177

1.9

14,766

2.7

36,943

2.2%

マツダ

9,035

14.2

2,832

1.2

11,867

10.8%

スバル

7,426

-0.6

1,633

50.4

9,059

5.8%

三菱

3,310

51.1

3,502

38.7

6,812

44.5%

日野

2,289

-53.3

 

 

2,289

-53.3%

いすゞ

4,181

16.1

 

 

4,181

16.1%

三菱ふそう

2,378

30.4

 

 

2,378

30.4%

UD

985

16.3

 

 

985

16.3%

外車ほか

22,647

28.8

11

-

22,658

28.8%

合計

221,541

1.0

155,538

16.8

377,079

6.9%

 

1~11月累計の自動車販売台数/自販連+軽協会

 

普通累計

軽累計

普軽計

11月

今年

前年

今年

前年

今年

前年

トヨタ

1,123,254

-12.4%

28,410

-15.0%

1,151,664

-12.4%

レクサス

38,178

-19.5%

 

 

38,178

-19.5%

ダイハツ

33,976

-5.6%

492,447

0.9%

526,423

0.5%

スズキ

92,049

-0.8%

460,733

-2.1%

552,782

-1.9%

ホンダ

246,926

-2.1%

274,492

-3.2%

521,418

-2.7%

日産

251,853

-1.6%

163,115

-4.8%

414,968

-2.9%

マツダ

121,553

6.7%

27,572

-5.5%

149,125

4.2%

スバル

74,584

-2.6%

18,121

4.4%

92,705

-1.3%

三菱

45,578

43.8%

37,916

-8.4%

83,494

14.3%

日野

39,307

-28.8%

 

 

39,307

-28.8%

いすゞ

38,438

-35.4%

 

 

38,438

-35.4%

三ふそう

23,996

-19.8%

 

 

23,996

-19.8%

UD

8,729

5.9%

 

 

8,729

5.9%

外車ほか

215,673

-8.4%

56

19.1%

215,729

-8.4%

合計

2,354,094

-8.7%

1,502,862

-2.1%

3,856,956

-6.2%

・普通には貨物+バス含む/前年は前年同月比

 

米国

米国/11月の販売動向、前年同月比

GM

40.5%

現代

38.4%

アウディ

77.7%

 

トヨタ

10.1%

起亜

25.1%

ボルボ

20.4%

 

フォード

-7.9%

スバル

51.7%

高級車

ステランティス

-13.3%

マツダ

30.6%

BMW

17.1%

33,119

ホンダ

-6.1%

三菱

-22.2%

ベンツ

22.2%

22,107

日産

4.3%

VW

-20.8%

レクサス

-2.9%

18,441

 

[ 2022年12月 5日 ]

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