アイコン 8月の米・中・日・英・独・韓の自動車販売台数 


自動車業界は新コロナ経済下、半導体不足や組み込むパッケージの生産能力および中国のロックダウンによるサプライチェーンからの供給問題など多くの困難に直面したままとなっている。
そうした中、普及が進むEVは各国での補助金が定着してきており、トヨタがEVの早期普及を問題視し、開発を遅滞させた①供給スタンドの普及および②充電時間、③走行距離の問題は、ほとんどクリアーされてきており、米国でのインフレ抑制法に基づく国家補助(現在は州による補助)が始まれば、内燃機関車とEVの価格差はほとんど解消され、世界№2の自動車市場である米国で爆発的に普及が進むおそれもある。

日本政府はトヨタとともに市場の将来を錯視し、この間、EVの補助的な役割の水素自動車に主力に舵を切ったことにあり、御託を並べる前にそのエネルギーをEVに向けていた場合、日本は中国同様、EV先進国になっていた可能性もある。時流を見誤っている。それも水素FCVさえ中途半端に終わっている。
何事もすべて総括せず責任を有耶無耶にし、するのがお家芸の日本政府、日本の政治であり、日本企業でもあるのだが・・・、国家経営者の問題でもある。

 

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①200Vの住宅・施設での普及型、
②400V・800V電源の急速充電器のスタンド普及(40分前後の急速充電満タン可能に、15分前後の短時間充電で数百キロの走行可能にし、海外のスタンドでは主流に変わってきているが、日本ではまったく普及していない。またEVも対応車両が製造されていない)
③4680電池では走行距離800キロ以上、1回充填満タンで可能になっている。
④中国CATLはニッケルを大量に使用する3元系より、安価なリン酸鉄リチウム電池を進化させ400キロ以上に伸ばし、すでにベンツなどに搭載させている。

聖域なき削減、国土強靭化のバラ撒きだけの日本は、リチウム充電池を世界で初めて商業化に成功したものの、国策もなく、現在の自動車用電池市場で戦える企業は皆無(パナ社の電池はテスラとの共同開発品、開発主導はテスラ)。統一教会に組し支援を受けても勝てば官軍の体たらくではいかんともし難い。

日本の自動車販売の不振は、果たしてサプライチェーンだけの問題だろうか、ほかの国を見た場合、いささか怪しくなってきている。米国では自動車ローン金利が急上昇しているにもかかわらず販売台数は前年比で増加に転じている。


スクロール→

米・中・日・英・独・韓の自動車月別販売台数/千台

 

米国

中国

 

22

21

前年比

22

21

前年比

1月

1,002

1,109

-9.6%

2,531

2,503

1.1%

2月

1,058

1,196

-11.5%

1,737

1,455

19.4%

3月

1,249

1,605

-22.2%

2,234

2,526

-11.6%

4月

1,256

1,512

-16.9%

1,181

2,252

-47.6%

5月

1,115

1,586

-29.7%

1,862

2,128

-12.5%

6月

1,146

1,300

-11.8%

2,502

2,015

24.2%

7月

1,147

1,291

-11.2%

2,420

1,864

29.8%

8月

1,151

1,095

5.1%

2,383

1,799

32.5%

累計

9,124

10,694

-14.7%

16,850

16,542

1.9%

・中国は工場出荷台数ベース、輸入車含まず。単位は千台

 

ドイツ

イギリス

 

22

21

前年比

22

21

前年比

1月

184

169

8.9%

115

90

27.8%

2月

200

194

3.1%

59

51

15.7%

3月

241

292

-17.5%

243

284

-14.4%

4月

180

229

-21.4%

141

141

0.0%

5月

207

230

-10.0%

124

156

-20.5%

6月

224

274

-18.2%

141

186

-24.2%

7月

205

236

-13.1%

112

123

-8.9%

8月

199

193

3.1%

69

68

1.5%

累計

1,640

1,817

-9.7%

1,004

1,099

-8.6%

 

 

日本

韓国

 

22

21

前年比

22

21

前年比

1月

329

384

-14.3%

94

116

-19.0%

2月

354

432

-18.1%

103

101

2.0%

3月

512

613

-16.5%

111

141

-21.3%

4月

299

349

-14.3%

119

135

-11.9%

5月

261

319

-18.2%

119

124

-4.0%

6月

327

365

-10.4%

121

134

-9.7%

7月

349

377

-7.4%

122

123

-0.8%

8月

290

319

-9.1%

105

106

-0.9%

累計

2,721

3,158

-13.8%

894

980

-8.8%

 

[ 2022年9月12日 ]

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