アイコン インドネシア統治の西パプア、反政府軍NZパイロット拉致 戦闘激化か


パプアの反乱軍が誘拐されたパイロットを探しているインドネシア軍を待ち伏せした武装した反政府組織が、インドネシア軍が、捕らえられたニュージーランドのパイロットの捜索に当たっていたところ、襲撃し9人の兵士を殺害したと伝えた。.一方、インドネシア軍は1人の兵士が死亡したと発表した。

インドネシア軍のスポークスマン、ウィジョジョノ氏は日曜日、兵士たちは拘束されたスージー・エアのパイロット、フィリップ・メルテンス氏を捜索するためにいくつかの場所に散らばっており、「特に悪天候のため、その地域に到達するのが難しく、他の情報は受け取っていない」と述べている。
メルテンス氏は 2月に遠隔地の Nduga 地区の空港で反政府軍に誘拐された。

軍は、パイロットの居場所が特定されたため、メルテンス救出作戦を強化すると述べている。ただ、悪天候でこの取り組みは困難を期しているという。

 

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反政府勢力は以前、パイロットの釈放と、国際社会が促進したジョコ大統領との会談と引き換えに、インドネシアがパプアの独立を承認することを要求していた.

反政府組織は、土曜日の攻撃はこの地域での軍事活動に対する防衛行為であると述べ、代わりに政府がメルテンス氏の釈放のために交渉することを要求した。
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「国連とニュージーランド政府は、インドネシアに軍事作戦を止めるよう働きかける義務がある」と反政府勢力のスポークスマン、セビー・サンボムは日曜日に語っている。

近年、反政府組織の攻撃が増加しているパプアの山岳地帯に到達するには、飛行機が唯一の方法。
パプアのメラネシア人は、インドネシアの他の地域と文化的なつながりをほとんど共有しておらず、軍隊はそこでの人権侵害について長い間非難されてきた。.
かつてオランダの植民地だったパプアは、1961年に独立を宣言したが、2年後に隣国のインドネシアが統治し、独立の国民投票を約束した。
その国民投票では、インドネシアの一部にとどまることに賛成するとの投票結果が、広く偽物と見なされている。
以上、アルジャジーラ参照

西パプア民族解放軍はニュージーランドの新聞社に対し、パイロットを拉致した理由の文章を送りつけている。
中国にしても米国にしても西パプアは未開発の鉱物資源の宝庫、すでに西パプアでは米企業が安定した地域での産業を支配しており、そうしたインドネシア側の不満にインドネシア政府が最近半分の株を取得している。
そうした恩恵はインドネシア人までは恩恵を受けるが地元原住民にはなんら還元されないのは世の常。
独立国である東パプアニューギニアには、中国企業がニッケルなどの鉱山開発に当たっている。当然、中国は借金国にしている。

解放軍の武器は、斧や槍、矢、それに軍との戦闘で略奪したと見られる僅かな機関銃。
原住民の解放軍はジャングルに逃げ込み、インドネシア軍は大量に投入しても大きな戦果をあげられないのが実情となっている。
過去には解放軍のリーダーを射殺したこともあるが、すぐ新たなリーダーが采配しているという。武器は原始的だがジャングルなど土地勘からインドネシア軍の犠牲者も多くなっている。

インドネシア軍が解放軍の支配地域の数ヶ所の村を占拠、学校などを焼き払い、村人は皆ジャングルに逃げ込んだという。軍は派遣部隊に対して人権問題は後で考慮するとして、事実、原住民たちの虐殺を容認しているという。これまでと同じように。

西パプアには反政府組織は2つあり、新興の解放軍は若手が主力で、より過激になっていると言う。そのためインドネシア軍の部隊と少なからず衝突を繰り返しているという。

ちなみ、インドネシアの政権が中国寄りの闘争民主党のジョコ大統領となり、戦闘が極めて増加しているが、解放軍も政府軍に対する攻撃を強化したことにも起因している。

かつて、オランダが支配した地、独立したインドネシアが真似て統治したことに始まっている。これまでに多くのジャワ島のジャカルタ人が移民し、インドネシア寄りは比較的安定している。
ただ、両国は民族も違えば宗教(パプアニューギニアはキリスト教が過半)も異なる。
西パブアには天然ガス・レアメタルなど鉱物資源が豊富で世界最大の金鉱脈もある。インドネシアが手放すわけないだろう。原住民の再選挙要請にも一切回答せず、無視したままである。

↓西パプア民族解放軍に拉致されたニュージーランド国籍のパイロット
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[ 2023年4月18日 ]

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