アイコン パキスタン軍 アフガニスタンを空爆 子供ら民間人47人死亡と ISへの報復か


アフガンのトロTVは16日、住民の話として、パキスタン軍がアフガン東部ホースト州とクナル州に16日午前3時ごろから空爆や砲撃、越境攻撃により家屋が破壊され、女性や子供を含め少なくとも47人が死亡したと報じた。ホースト州では41人が死亡と22人の負傷者、クナル州では6人の死亡が確認されてという。

攻撃されたホースト州の州都では16日、大勢の住民が集まりパキスタンに対する抗議集会を行った。

アフガニスタン外務省は16日、「クナル州とホースト州でのパキスタン軍による攻撃の報告を調査している」と述べている。
アフガニスタン政府当局者は、16日夜明け前の爆撃がパキスタンとの国境近くのアフガニスタンのホースト州も、パキスタン軍のヘリコプターが4つの村を爆撃し、死傷者が出たと述べている。

アフガニスタン外務省は声明で、「アミール・ハーン・ムッタキ外相とムラー・シリン・アホン副国防相がパキスタン大使と会談し、ホースト州とクナル州への攻撃を非難、そのような行為の防止を強く求めた」と述べた。
「ムッタキ外相は、ホースト州とクナル州での違反を含むすべての軍事違反は、両国間の関係を悪化させ、敵対者が状況を悪用して望ましくない結果につながるため、防止しなければならない」としている。

 

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一方、パキスタンはアフガン攻撃を明らかにしてせず、アフガニスタンと長い共有国境に沿った効果的な調整と安全保障のために従事してきたが、「残念ながら、国境地域で禁止されているテロリストグループは、パキスタンの国境警備隊を攻撃し続けており、その結果、いくつかのパキスタン軍が殉教している」とし、「4月14日にも、7人のパキスタン軍兵士が、アフガニスタンで活動しているテロリストによって北ワジリスタン地区で殉教した」としている。
「テロリストは、パキスタン国内で活動を行うために免責されたアフガニスタンの土壌を使用している」と言葉で異常に厳しい声明を発表している。

タリバン政権は、パキスタンが両国の2,700km(1,680マイル)の共有国境に沿って建てている柵には激怒している。
以上、

中国は、イスラム教徒の新疆ウイグル地区へのイスラム過激派の侵入を食い止めるため、パキスタン政権とアフガンのタリバンと緻密な関係を以前から構築しているが、アフガンのISについては、両政権はコントロールできず、中国にとっても今後の課題となっている(中国はウイグル人に対して、事前の予防策として強制収容所に累計数百万人も入れ、改宗の思想教育を行っているようだ)。
以前、タリバンが米国と休戦に向け交渉を行っていたことからタリバン内の急進派の一部が離脱してISに加入したとされ、ISはそれなりの勢力を有している。しかし、タリバンが政権を握り全土を掌握した現在、タリバンによるISの掃討作戦も実施されており、ISも活動域が限られ、窮地に至っているものと見られる。特に北部のアフガンとパキスタンの国境地帯はややこしく、元々タリバンがパキスタンに逃げ込む地となっていた地。現在はISが利用し、パキスタン軍と衝突しているようだ。

パキスタンは、直近、首相に対して議会が不信任を決議して交代している。一方、前首相は支持者に抗議活動するように呼びかけている。前首相派は議会での第一党だけに、政局が混乱する可能性もある。
パキスタンは貿易赤字から財政は火の車状態、IMFも半分見限っており、中国に依存するしかない。
今回の越境攻撃は新政権による国内向けのPRかもしれないが、前カーン首相はタリバン政権への支持を表明していたものの、新首相のシェバズ・シャリフ氏(3回首相となったナワーズ・シャリーフの弟/院政)はタリバン政権を支持するかどうか立場をまだ明らかにしていない。それによってもタリバン政権の行動は変わるものと見られる。

パキスタンのインフレ率は昨年12月から12~13%と高い状態が続いている。さらに食料インフレ率は3月、15.3%に達しており、政権が変わっても国民の物価高騰の不満は蓄積され続ける。
今回、アフガンは反撃せず、パキスタンも今後無差別爆撃は止めるだろう。ただ、タリバン内には急進派もおり、パキスタンがテロリスト対策だとしてもこうした国内の住民に対する攻撃をアフガン内で続けければ、対応せざるを得ないだろう。反撃しなければ、そうした住民たちの間で足り晩批判が高まると共にパキスタン軍への憎しみから、何も対応しないタリバンからIS支持に動くことも考慮される。

米軍はアフガン政府軍用に大量の通常兵器を供与してアフガンから撤収しており、兵器はそのまま無傷でタリバン政権に渡っている。そのため、タリバン軍の軍事力は決して侮れない水準にある。

パキスタンのシェバズ新首相=ナワーズ元首相しだいでは、またアフガンはキナ臭くなる。

それにしてもパキスタン新政権は、軍に対しアフガンの多くの村を一度によく攻撃させたものだ。過去、パキスタンには米国から要請を受けたタリバン攻撃用の基地提供に対して、米国や欧州・日本などから多額の資金と兵器が提供されていた。その資金でパキスタンは中国の最新鋭戦闘機を購入していた。わらっ。

最近の印パ紛争ではパキスタン軍はその米製戦闘機を使用してインド戦闘機を撃墜し捲くっていた。
地球上の権力者たちは精力が強すぎ、宦官化=去勢してちょうどいい塩梅かも知れない。
MIKO HIMIKO MERKEL

[ 2022年4月18日 ]

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