アイコン キナ臭くなってきたギリシャとトルコ エーゲ海対立 尖閣諸島は・・・


2500の島嶼からなるエーゲ海はギリシャの著名な観光地・避暑地でもあるが、黒海からトルコの海峡、エーゲ海、地中海へ至る要所でもある。
しかもその島嶼のほとんどをギリシャが有し、国境もトルコの水域と複雑に絡まる。

それもトルコに近接してギリシャの島嶼があり、両国間は以前から小競り合いが生じてきた歴史がある。
9月11日、エーゲ海の国際水域でトルコ船籍の商船アナトリア号が、ギリシャの沿岸警備艇から停止を求められ、検査を要求されたことから、船舶がこれを拒否、警備艇から警告発砲されたという。トルコ側は、船が窓ガラスなど複数ヶ所に銃撃を受けたし発表した。トルコ側は銃撃を受けた海水域はトルコ側だと主張している。

両国は警備艇同士のトラブルや航空機も含めて最近、非難合戦が繰り返しており、一触即発の状況にある。

トルコのエルドアン大統領は、これまでにもギリシャがエーゲ海でトルコの戦闘機に嫌がらせを続ければ「大きな代償」を払うことになると警告し、軍事行動をほのめかしている。

 

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ギリシャは、トルコ本土から50キロ南にあるギリシャ領土のロードス島やトルコ南西端から20キロも離れていないコス島、ギリシャがエーゲ海で有する3番目の大きさのレスボス島はトルコ本土西端と狭い海峡を隔て有している島など、トルコに近接して多くの島嶼を有し、海上国境警備を強化している。
 
また、同海域一帯はシリアやイラクなど中東からの不法移民船・難民船の航路としても知られており、ギリシャ本土への密入国のための不法移民船を取り締まるギリシャの沿岸警備艇でもある。
以上、アルジャジーラなど参照

血の気の多いトルコのエルドリアン大統領、ギリシャは財政・政情問題も抱え、世論の鉾先を誘導する必要もあろうが、エルドリアン大統領を刺激し続ければロクなことはない。
ギリシャは、失業率は6月12.1%、インフレ率は月11.4%、経常収支は6月▲723百万ユーロ(観光収入急回復中)。
トルコは、シリア・クルド問題で米トランプ前政権から制裁され、その後経済は論外の数値。
ともにNATO加盟国であるが、ギリシャは財政難時、同国最大の貿易港の運営権を中国企業に売却しており、トルコはロシア製のS-300防空ミサイルシステムを導入している。
以上、

尖閣諸島も人事ではない。民間の軍用仕立ての大型漁船を数百隻から千隻あまりを使い、国際法違反の南シナ海の7島嶼を埋め立て軍事要塞化した中国は、最近でもフィリピン海水域に浸出させフィリピンを脅していたが、次のターゲットに尖閣諸島をチラつかせ、こうした民間漁船を長期間尖閣に居座らせる魂胆をチラつかせている。

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トルコの沿岸警備艇など5隻に護衛されたアナトリア号
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[ 2022年9月12日 ]

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