アイコン インド東部の3列車脱線・衝突事故 280人あまりが死亡


インド東部のオディサ州で金曜日に起きた列車脱線・衝突事故では、最大288人が死亡、1000人あまりが負傷した。
旅客列車、貨物列車が衝突、対向車線を運行中の別の旅客列車にも打線した車両が対向車線の旅客列車に触れ、脱線した。

まず、旅客列車が停車中の貨物列車に衝突、その勢いで反転する客車、高く舞い上がりその後別の車両の上に落ちるなどの大惨事となった。
関係する2つの旅客列車には約2000人の乗客が乗っていたとみられる。

当局は、救助活動を終了し、閉じ込められ負傷した乗客は全員救出されたと発表した。モディ首相は現場を訪れ、この事件を「痛ましい」事件だとみなした。
当局は5日から運行を再開させるとしている。

 

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今世紀インド最悪の鉄道事故となった今回の多重列車衝突事故の原因については、当局は線路切り替えのポイントの電子制御システムに問題が生じたものだと発表したが、その詳細はいまだ明らかにされていない。

当局者らによると、インド東部の西ベンガル州のコルカタ(旧カルカッタ市)からインド東南部のAP州チェンナイ(旧マドラス市)へ向け(南下)走行していたコロマンデル急行の数両の車両が、19時(現地時間)頃に停車中の貨物列車に衝突して脱線した。
その後、コロマンデル急行の脱線した車両が反対側の線路で、逆方向に運行していた別のバンガロール発ハウラー行きのハウラー超高速特急に衝突した。

国家災害対応軍(NDRF)のアトゥル・カルワル長官はANI通信に対し、「列車が衝突した衝撃により、数両の客車が押しつぶされ、破壊された」と説明した。
以上、BBCなど参照

貨物列車を走行路線から駐車路線に移動させるためには線路のポイントを切り替えるが、ポイントを元に戻すことに問題が生じたようだ。
当局は、電子制御システムに問題が生じたことが原因だとしている。

インドの鉄道路線はイギリスの植民地時代をそのまま踏襲し、街中の家屋すれすれを走ったりしている。信号やポイントなどは電子制御システムが後付に整備されている。しかし、膨大な改修予算が必要なことから順次行われており、当初改修した機器がすでに老朽化している。インドでは多くの原因により列車脱線事故があとを断たない。また、完全なでかし制御システムに依存しているわけではなく、人為的操作も併用して行われている。

脱線・衝突3列車
Coromandel Express(コロマンデル急行)
goods train(貨物列車)コロマンデル急行と、停車用の平行車線で停車中
Howrah Superfast Express(ハウラー超高速特急)、反対向き走行車線を走行していた列車(バンガロール発ハウラー行き)

 攻めの日立ならば現地に単独もしくは合弁で工場が必要ではないだろうか。インドでは遅々として進まない新幹線よりも老朽化した既存路線の改修が優先される可能性もある。

日本政府もスズキに依存することなく、政権交代リスクなどで腐れるODA有償予算を東南アジアに乱発することを止め、大発展が期待され、日本のGDPも数年先に追い越すインドのこうしたインフラを積極的に進める必要があるのではなかろうか。

こうした整備はその後のメンテナンスも含め、多くの受注も期待できる。日本にとって、大損害や失敗続きの地下鉄等都市交通網や高速道などのインフラ整備よりよほど経済波及効果が大きい。
また、金を持っているものの金を出さない中近東(EIA・サウジ・カタール・政治リスクのイラン・イラク)は、日本は脇が甘くODAは辞めるべきだろう。企業に迷惑がかかる。原油や天然ガスをいくら購入してもありがたいと一つも思わない国々である。

また、膨大な予算が必要な鉄道路線は日本が主導し、路線の土地は別にしても軌道等全額出資して鉄道路線の経営も念頭にすべきかもしれない。中国は東南アジアやアフリカでこうした鉄道路線のインフラを、開発から路線運営まで一貫して各地で行っている。その運行収益により開発費なども回収されている。当初決定すれば、当地の政権のチャチャも入り憎い。ただ、カントリーリスクの問題は日本や日本企業は多くの問題をこれまでに経験してきた。こうしたカントリーリスクのある国には、大国と勘違いした日本政権は調子に乗りODA融資などせず、よりリスクのすくにい国々へ有効に支出すべきではないだろうか。

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[ 2023年6月 6日 ]

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