タイタン号の免責事項 検査受けていない、死亡も免責事項 操縦はゲームコントローラー
過去の搭乗客によると、タイタン号の免責書類には「潜水艇搭乗時に身体的負傷や障害、精神的トラウマ、死亡も発生する恐れがある」という内容の文言も含まれ、何れも免責事項とされている。
また「この潜水艇は試作品であり、いかなる公認機関からも承認されておらず、検査を通っていない」とも書かれていた。
ということで、オーシャンゲート社の元関係者が述べているように、窓の耐圧が150気圧(水深1500m)しか耐えられないものだったというのも、そうした試験を公的に受けていない以上、真実味を帯びてくる。当然、そうしたリスクは何回も300気圧の海底に潜水する過程で窓や周囲が疲労していた可能性も高い。
(日本の「しんかい6500」は、深度6500メートル=650気圧、その倍の1200気圧にも耐えるように設計され、これまでに1000回以上の潜水を実施している。日本と違い中国や米国は深度に対応した設計となっている。)
また、船体の構造上の繋ぎ目などにかかる耐圧も何回も潜水する過程で疲労していた可能性も捨てきれない。チタンであろうと炭素繊維であろうと、繋ぎ目も含め気圧疲労などそのつどチェックする必要があろう。
そうしたチェック機器がなければ、一般ツアー客を受け入れる前に用意し、多くのチェックに基づき安全運航すべきではなかったろうか。
2018年ころから営業潜水を開始したタイタン号、そうした設備、材質、構造の疲労検査など自主的にも行っていなかったようだ。
また、潜水時に利用する支援船から潜水艇を結ぶ潜水艇のバランス調整用機器が潜水中に外れ、再浮上して簡易に結びつけ直し再潜水したとされ、なんとも杜撰な対応のようだ。
(タイタン号は、潜水時は支援船の支援を受け、目的深度に到達すれば自前の電動力で運航、観測した浮上する)。
そのためか、これまで何回ともなく中止され、旅行予定者は潜水できず、その代金の返金も受けられず、多くの未旅行者が同社に対して返金訴訟を起こしているという。
オーシャンゲート社は資金繰りにも窮していたのかも知れず、改善や検査など行っていなかった可能性も高い。
早急にオーシャンゲート・エクスペディションズ社の財務内容を簿外も含め精査する必要があるのではなかろうか。
お金がなければ、安全のための改修なども物が物だけに多額が必要となり、行われるわけがない。
また、操縦がゲームコントローラーだったことも話題となっている。
「ロジテックF710」の無線ゲームパッド製品と類似しているそうだが、メインボード(ディスプレイ表示内容)の説明がなく、コントローラーだけで問題とすることには無理がある。
米国が中東など世界で展開している無人爆撃機の爆撃や空対地攻撃ミサイルの発射などは、本国ネバダ州インディアンスプリングスにある「クリーチ空軍基地」で、無人機が映し出した標的の映像に基づき、兵士がゲームコントローラーにより、無人機に対して爆撃の指示を出し、空爆やミサイル攻撃が実施されている。
↓オーシャンゲート・エクスペディションズ社のストックトン・ラッシュ最高経営者(CEO兼操縦士)が昨年12月CNNの取材で開示したコントローラー(操縦機)(左)と市販のゲ―ムコントローラー「ロジテックF710」の画像。
スクロール→
深海潜水艇名称 |
タイタン号 |
開発運営社 |
オーシャンゲート社(ワシントンDC) |
使用目的 |
1912年、北大西洋水深3800mに沈没したタイタニック号見学 |
条件 |
見学条件:免責事項の山 |
開発技術支援 |
船体:NASA+ワシントン大学 |
材質 |
船体材質:チタン+カーボン |
動力 |
バッテリー |
運航システムほか |
支援船の支援で潜水/自力浮上式 |
安全確認: 15分ごとに支援船にテキストメッセージ(TM)やり取り |
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内部、座席なし/簡易トイレあり |
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定員 |
操縦1名、客4人の計5人(費用、25万㌦) 今回の乗客は3人、操縦士とCEOの2人搭乗、計5人 |
酸素搭載量 |
96時間分(4日分) |
特記 |
2023年6月18日午前8時潜水開始、1時間45分後、連絡途絶し行方不明に、 |
出発 |
カナダ東部ニューフォンドランド島セントジョンズを出発 |
東方沖約640キロ地点で潜水艇タイタン号潜水 |
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支援船は大型船でタイタン号を搭載、現地で艇を潜水させた |
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沈没地点 |
北緯41.43.55/西経49.56.45(タイタニック号沈没地) |
水深3800mまでの所要時間は2時間30分 |
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支援船と15分毎TM連絡、潜水開始から1時間45分で通信途絶える。水深は2700~3000m付近と計算される。 通信途絶の連絡が入り、米軍は即ソナーによる検査を開始、その直後、爆発したと見られる音を検出、それ以来22日にいたるまで同様な音は一切検知されていないという。 また、叩く音がしたとの情報はタイタン号のものではないとされている。何の音かは不明。 |
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米国の捜索隊は6月22日の捜索で、タイタニック号から400m離れた地点にタイタン号の耐圧室の材とみられる破片など数点を見つけたと発表。同船のものと推察している。 |
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ほか |
2016年にタイタニック見学ツァーの予約開始、同船はこれまでに何回もトラブルを発生させ、多くの訴訟を抱えていた。 突然中止も、潜水11mで中止も、2時間通信不能も・・・・、 |
ほか
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これまでに何回も使用され、耐圧に問題はなかったか |
また、耐腐食性に問題はなかったか |
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潜水艇の窓の耐圧に問題はなかったか |
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すべての材につき、耐圧試験を行った記録はあるのか。 |