アイコン 急速充電方式 規格乱立で大問題 テスラ式・欧米勢式・日中勢式


EVはすでに20年近く販売されているが、充電規格が定まっていない。
そのため
1、米テスラは「NACS(テスラコネクタ)」テスラ方式、
2、現代自は欧州式のCCS(コンボコネクター方式)」、
3、中国・日本はチャデモ式
4、欧州はCCSが家庭用充電、急速充電はCCS-2のコンポ式。

以上でもいろいろな充電規格があり、普通規格と急速規格では呼称規格が異なる場合がある。
それぞれの規格でコネクタの形状が異なり、そのままでは充電できない。
(欧州はCCS-2のコンボ式約50%/チャデモ式30%/テスラ式20%)

(日本は普通充電のコネクタ規格と急速充電のCHAdeMO規格とに分かれる。それも3相200V/出力30Kwと上記1・2に比較して出力が大幅に落ちる)。

 

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日本は、EVを日産と三菱が主導して早くから量産販売したが、政府は長年主導したFCVに執心し続け、その後も商品化もされないチンコロ・モビリティカーを進めさせ、EVには見向きもしなかった。
ドローンにも遅れをとり、何でもかんでも世界に取り残された。
2000年代に入り、数百年前から生きているゾウガメばかりが日本の政財界を支配した結果となっている。
そのため、世界をリードするどころか、世界一早くEVを普及させ・衰退させた。現在、復活戦の準備段階、しかし、中韓米勢はすでに走っており2~3周回遅れとなっており、こうしたことからも充電規格をリードすることなどあろうはずもなく蚊帳の外。

それぞれの充電器の互換性はまだない。
テスラ式は、CCS用コネクタで充電できるように、アダプタを用意したがが、充電時間に問題が生じている。

米国ではテスラ社の充電方式が「標準規格」としてほぼ定着・決定しており、韓国勢の現代自グループのEVはテスラのNACS方式の急速充電器「スーパーチャージャー」に、アダプタを用いて充電する方式となるものの、充電速度が大幅に低下するという問題が生じている。
韓国勢EVは米国で充電方式をどうするか、頭の痛い問題に直面している。
米国でテスラの充電方式で統一されれば、設置も拡大し続けており、現代自グループの短時間高速充電のEVの長所がなくなるとの懸念も出ている。

テスラは「NACS」と呼ばれる充電規格を採用。
一方の現代自は「CCS(コンボコネクター方式)」という充電規格。

両者は充電コネクタの形状が異なるが、テスラは最近、CCS規格の他社EVもアダプタを使ってテスラの急速充電器を利用できるようにし始めた。
韓国には現時点ではこのタイプの急速充電器はなく、米全土でも十数台しか設置されていないが、テスラは来年末までに米国で7500台に増やす計画。

現代自グループのEVがテスラの急速充電器を使うと、充電速度が低下する。
IONIQ6ロングレンジ仕様の場合、バッテリー残量10%から80%までの充電にかかる時間はCCS方式ならば18分だが、テスラ式にコネクタのアダプタを付け、充電した場合、73分と4倍も長くなる。
スタンダードモデルだと18分から63分に延びる。

<原因は電圧の違い>
現代自のEV充電器は、電池電圧800ボルトで設計されており、出力350キロワットで急速に充電する方式。
一方のテスラ社EV充電機は、電圧400ボルトで設計され、出力250キロワットで充電する。
現代自の800ボルトのEVがテスラの急速充電器を利用した場合、出力が250キロワットではなく50キロワットに低下するという。電圧が影響している。
 
現代自は自社EVが、テスラの急速充電器を利用する場合、充電速度が大幅に低下することを認めた上で「顧客の目線で判断すべき事案だ」としている。こうしたことから、韓国ではテスラ車の高速充電機はテスラステーションしかない。現代自は自社グループやEV電池メーカーが各地に高圧充電施設を設置中となっている。充電施設は2030年までに100万ヶ所以上設置するという。(高速充電施設は数百万円かかり、個人で設置できる額ではない。マンションなどで有料の急速充電器設置の動きにある。)

急速充電スタンドは、高圧電線から電線引き込み変圧器で800V、400V、3相200Vに落とし、出力を制御して充電する。

日本の場合、家庭用は、単相100V/200V、出力3~6Kw、充電時間6~8時間(ホテルや一般施設も同じ)、高圧急速は専用充電スタンドだけに設置されている(充電満タン度80%では20~30分/充電設備一式500万円前後)。
世界のほとんどの家庭向け高圧線の電圧は250キロであり、EV家庭用も250キロの出力充電が可能となり、充電時間が日本の100V・200Vより短い。

 

[ 2023年7月 6日 ]

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