アイコン 夢の超電導物質「LK-99」世界を賑わす 世界の関連株価高騰 韓国発 しかし、・・・


韓国ではこれまでに自他により多くの世界的な発明や発見がなされてきたが、虚偽発表も多く、世界はそのたびに踊らされている。しかし、今では、最先端のメモリ半導体では世界の70%を生産する半導体強国、そうした新素材の発表に伴う信用も20年前のヒトクローン胚由来ES細胞捏造(ソ大教授)時代とは比較にならないほど高まっている。ましてや国家の採択事業でもある。

今回の常温・常圧における超電導物質「LK-99」も過去のESクローン細胞も、検証されれば韓国待望の「ノーベル賞」もの。

<夢の物質「LK-99」>
今回は、韓国クォンタムエネルギー研究所のイ・ソクベ代表とオ・クンホ漢陽大名誉教授が率いる国内研究陣は7月22日、提出すれば検証なくほとんど掲載される米学術発表誌「アイカイブ」誌で発表された。
常温かつ常気圧状態で電気抵抗がない超伝導体物質「LK-99」を発明したとの研究論文を発表し、査読・検証を世界中の研究者らに求めた。

当研究所の関係者は、当研究を20年以上行っており、論文の真実性は裏付けられたものだとしている。・・・高麗大の研究施設を使用しても検証はできただろうが。
これほどまでの研究ならば大手からの出資を受け検証段階まで進めるか、国家事業として国の研究機関と共同して取り組むことも視野に入れられようが・・・。

 

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<論文検証進む>
この発表後、米国立ローレンスバークレー研究所の研究陣は8月1日、「LK-99」はコンピューターシミュレーションを通じ、製造過程で物質の電子構造にどのような現象が発生するかを確認したと発表した。
「LK-99」の電子エネルギー状態が「フェルミ面」(フェルミ面に近い伝導経路が多いほど超伝導現象が起こる臨界温度がさらに高まる)に近いと分析した。臨界温度が高まるということは現在まで極低温に限り可能だった超伝導現象が常温でも起こる可能性がある。

中国華中科技大学の研究チームも1日、中国内の動画プラットホームで「LK-99」を合成したとして映像を公開。「LK-99」と同じ性質を持つ物質を作り出し、超伝導体の特徴の「マイスナー(反磁性)効果」まで検証したと発表した。

一方で、
韓国超伝導低温学会の検証委員会は2日、ホームページに「現在まで発表されたデータと公開された映像では「LK-99」が常温超伝導体とは言えず、クォンタムエネルギー研究所で試験片(物質サンプル)を提供すれば、常温超伝導体検証に向けた測定をしたい」と明らかにした。
検証委員会は4日には、
マイスナー効果(超伝導体が磁場を排除して磁石上の空中に浮揚する現象)が見られないとし、常温超伝導体と見るには不十分だという結論を出し、「LK-99」は超伝導物質ではないと結論付けた。
超伝導低温学会の「LK-99」検証委員会は、「LK-99」が磁石上に浮いている映像で常に一部が磁石についていて、動いた後に振動する姿を見せたため、超伝導体のフラックスピンニング (超伝導体が宙に浮いたまま固定)現象とも異なると見なした。

3日には超伝導関連や電線業界で、これまでに暴騰した株価は大暴落に転じた。当然、韓国の関連メーカー株価の振幅が一番激しくなっている。

「LK-99」物質を発表したクォンタムエネルギー研究所は、ソウル市松坡区可楽洞のマンションの地下に所在し、HPではサムスンSDI・LGイノテック・ポスコなどを共同研究会社として掲載していた。
今回のクオンタム社の報道を受け、3社はまったく関係ない会社だとそれぞれ発表し、同社は一時HPを閉鎖し、3社を消し込んで再掲載している。

米国のアルゴンヌ国立研究所、中国の瀋陽材料科学国家研究センターなども「LK-99」の再現のための実験を進めており、早々に検証結果が発表されるものと見られるという。

<超伝道物質とは>
超伝導との最初の研究は、1911年、オランダ・ライデン大学の物理学者カマリン・オンネスが、電気抵抗を測定する実験をしていて絶対温度4.2K(氷点下268.8度)で電気抵抗が突然なくなる現象を発見し「超伝導現象」と表現した。だが、この現象を常温・常圧で立証した研究はなかった。

1980年代に発見された銅酸化物高温超伝導体
2000年代入り見つかった二ホウ化マグネシウム (MgB2)、
2008年に報告された鉄系超伝導物質等を実用化する試みが続いている。
2020年10月には、267GPaの高圧下ながら、炭素質水素化硫黄(CH8S)が、287.7K(摂氏15℃)で超伝導状態になることをニューヨーク州ロチェスター大学のグループが発見しNatureで発表した。初の摂氏0℃を超える報告となった。
2023年7月22日、
韓国・漢陽大オ・クンホ名誉教授韓国と韓国のクォンタムエネルギー研究所のイ・ソクベ代表(高麗大卒)が常温(30度)・常圧(1気圧)の超電導物質「LK-99」を発見した発表した。

「LK-99」の発表により、世界の多くの超伝導関連メーカーの株価が高騰、一部は暴騰する現象を引き起こした。
4日、韓国の超伝導低温委員会の検証委は、映像を見る限り立証されないと発表し、5日には関連株価が暴落している。

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韓国超伝導低温学会検証委員会は、学会側は2日「LK-99」を開発したクォンタムエネルギー研究所に物質サンプルを要請したが、「投稿した論文が審査中であり、審査が終わる2~4週後に受けることができる」という返答を受けたという。

この研究課題は、2019年に教育部(省)の「創意挑戦研究基盤事業」に選定(「新しい超伝導物質開発のための低磁場領域マイクロ波吸収に関する研究」)され、研究費が支援されただけに、政府も注目している。研究不正などがある場合、研究費返還の可能性がある。

<虚偽HP問題/クォンタムエネルギー研究所>
クォンタムエネルギー研究所は2日、運営中だったホームページを一時閉鎖した。これに先立ちホームページに研究・協力パートナーとして紹介されていたサムスンSDI・LGイノテック・ポスコなどがクォンタムエネルギー研究所との関連性を否認し、無断盗用疑惑も浮上した。

海外メディアはこの日も「LK-99」を大きく扱った。
米ブルームバーグ通信は「LK-99は一世代に一度という科学的な突破口になるかもしれないが、大きな失望に終わる可能性もある」と報じた。

インド国立物理研究所と中国北京航空航天大学の研究陣は2日、「「LK-99」は常温・常圧超伝導体ではない」という実験結果を発表し、「材料に室温超伝導の証拠を探せなかった」と結論した。

ただ、
米エネルギー省傘下ローレンスバークレー国立研究所(LBLN)所属の研究陣は「コンピューターシミュレーションの結果、「LK-99」で超伝導体の特性が感知された」という内容の検証前の論文を共有しながら、「しかし、実際の物質合成には困難があるかもしれない」と結論を濁した。

「LK-99」の研究に参加した米ウィリアム・アンド・メアリー大のキム・ヒョンタク研究教授は2日、メディアのインタビューで、「LK-99の反磁性データが黒鉛(グラファイト)よりはるかに大きく出てくる」とし、「超伝導現象としか説明できない」と主張した。

クォンタムエネルギー研究所のイ・ソクベ代表の父イ・チェヒ氏(80)氏も「息子(の研究結果)は100%確実だ。8000回の実験を繰り返して結果を得た」と伝えた。
イ氏によると、イ代表は故チェ・ドンシク高麗大名誉教授(1943~2017/常温・常圧下で超電導物質存在提唱)の遺志を受け継いで20年間にわたり超伝導体を研究してきたという。

専門家は「LK-99」の真偽が近く明らかになるとみている。
仁荷大のイ・ジェウ教授は「最近、超伝導体の研究が広く行われていて、標準検証規約が用意された。1、2週以内に検証があるとみている」とし、「同僚評価がなく、検証については話すことができない。
「LK-99」製作者が主張するように結晶構造が形成されるかがカギだが、そうでなければ検証に長い時間がかかるかもしれない」と述べた。

一方、常温・常圧超伝導体はその間、科学界と産業界で「夢の物質」と呼ばれてきた。
電気抵抗が完全に消え、周辺に磁場を排除する性質を持つからだ。電力伝送時の熱損失をゼロにし、発電所から家庭まで送電する際のエネルギー効率性を高めることができる。
また、すべての電気回路を常温・常圧超伝導体に変える場合、多くの電気製品や家電製品のエネルギー消費効率を大幅向上させることができる。
以上、

超伝導関連株である住友電工の7月21日の株価は1760円、8月2日1877円、8月4日1732円。
韓国では半導体以外(EVバッテリー新開発技術も現在では中国が先行)これといったものがなく、今回の超電導物質はヒト万能ES細胞・クローン捏造事件に匹敵し、株価も材料不足でこうした材料が出れば、火が付きやすい環境にある。
もしも大規模なインサイダー取引用だとすれば、巨額が1日で世界中から巻き上げられたことにもなる。


 

[ 2023年8月 7日 ]

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