アイコン 能登半島大地震 大手企業各社への影響 25社


このたびの令和6年能登半島大地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
これまでに能登半島大地震により影響を受けリリースしている大手企業などの影響内容は次のとおりなっています(1月5日までに発表された分/日経等で判明分のみ)。

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★サンケン電気
1月4日、
能登半島志賀町でパワー半導体などを手掛けるグループ会社石川サンケンの状況を発表した。 
石川サンケンの本社は震度7を記録した石川県志賀町にあり、工場である
堀松工場(志賀町)、
志賀工場(志賀町)、
能登工場(能登町)もその周辺に展開している。 
これら拠点の人的被害を含め各拠点の被害状況の確認を進めているが、現地では余震が継続するとともに道路網の寸断や通信インフラ障害があり、確認作業には時間がかかる状況にある。
この状況下で、従業員などの安否確認を進めているが、まだ全員の確認ができておらず、これを最優先事項として対応している。また、避難生活を余儀なくされる従業員もいるため、この安全確保も進めていくとしている。

★東芝
1月2日、
ディスクリート半導体の生産拠点である加賀東芝エレクトロニクス(能美市)の状況について発表した。
工場の安全確認のため地震発生直後から操業停止、インフラ、生産工程/装置の状況について確認中。今後は第2報を1月5日17時頃に発表する予定である。
1月5日、
加賀東芝エレクトロニクス(株)(石川県能美市、半導体生産拠点)
派遣社員を含む従業員については、全員の無事を確認。
建物については、操業再開に支障を及ぼすような破損がないことを確認。
クリーンルームの排気配管が広範囲にわたり破損しており、その修復に最優先で取り組んでいる。
並行して、引き続き製造装置の状況確認を急いでいる。なお、一部の生産工程については、1月10日の操業再開を目指して復旧を進めているとしている。
(コメント:半導体生産工場はゴミ・チリは致命傷となり、停電でも致命傷となる。工事完了後、量産再開には1ヶ月前後かかる)

★村田製作所
1月2日、
北陸地方にある同社工場の状況を発表した。 
穴水村田製作所(石川県穴水町)
ワクラ村田製作所(石川県七尾市)
では、従業員の安否確認を継続している、建物や設備の被災状況については、従業員の安全確保を優先して今後確認するとしている。
穴水村田製作所はチップインダクターやコモンモードチョークコイルなどを、ワクラ村田製作所はモジュール製品などを手掛けている。
村田製作所はこれら2拠点のほかに、
○石川県内に
小松村田製作所、
金沢村田製作所、
同社 能美工場、
ハクイ村田製作所、
氷見村田製作所
の5拠点、
○福井県内に
福井村田製作所
武生事業所、
同社 宮崎工場、
金津村田製作所、
鯖江村田製作所、
アスワ村田製作所
の5拠点、
○富山県内に
富山村田製作所の1拠点を北陸地方に展開している。
これらの拠点については、一部の負傷者はあるものの、重大な人的被害は現時点では確認しておらず、建物の大きな被害は確認していない。
設備の状況は現在確認中としている。

★ジャパンディスプレイ(JDI)
1月4日、
3日時点における石川工場(石川県川北町)の状況を発表した。
石川工場の従業員の人的被害がないことは確認できている。工場内では、複数の配管の損傷、漏水、ボイラー停止などの被害が発生している。同工場は1月8日まで冬期休業中のため生産を停止していたが、緊急体制の下で復旧タスクフォースを編成し、1月2日早朝から71人の従業員が生産再開に向けて復旧作業に当たっているという。

★タワーセミコンダクター(半導体ファウンドリー)
1月2日、
○魚津工場(富山県魚津市)
○砺波工場(富山県砺波市)の2拠点の状況を発表した。 
従業員全員の無事を確認しており、健康状態を優先しながら復旧に向けて安全確保に努めていく方針である。
工場建屋への影響や被害はなく、製造工場の損壊も軽微であり、オペレーションへの影響はない。専任スタッフと対策チームが、運用の安全性と安定性の確保に取り組んでおり、装置やインラインへの影響を効率的に修繕しながら、使用可能なリソースを全て活用し、製造と顧客サービスへの混乱を最小限に抑えるために対応に当たっており、装置の再認証を進めているという。


★EIZO
1月4日、
本社工場(石川県白山市)
グループ会社EIZOエムエスの羽咋工場(石川県羽咋市)
同、七尾工場(石川県七尾市)の状況を発表した。 
全従業員の安否を確認しており人的被害はない。
本社工場は建物と生産設備への被害は軽微であり、1月4日から稼働している。
一方、EIZOエムエスの羽咋工場と七尾工場は、建物と生産設備に一部破損等の被害が確認されている。両工場の周辺道路の寸断/断水や停電など生活インフラへの影響が出ており、特に震源地に近い七尾工場では、生産活動再開までに一定の時間を要する見込みである。

★三洋工業
1月5日、
グループのスワン商事(株)の七尾工場において、建物および生産設備に一部破損等の被害が確認されており、生産活動再開までには一定の時間を要する見込み。引き続き従業員の安全確保を最優先に対応を進めている。事業への影響は調査中としている。

★大内工業
1月5日、
富山県射水市内にある富山工場の建物および生産設備に一部被害を確認しているが、現時点において重大な被害は確認されておらず、概ね通常通り稼働中、従業員に人的被害はない。業績に及ぼす影響は軽微と見ている。

★アダストリア
1月5日
三井アウトレットパーク北陸小矢部「ローリーズファーム」店のみ営業停止中、今回の震災の影響を受けた他の店舗はすべて営業再開。
現在、ネット通販における石川県・富山県の一部への配送を停止中。

★三協立山
1月5日
石川・富山両県内の全13工場中、4工場(石川工場、奈呉工場、射水工場、新湊東工場)の操業を停止し、建屋ゆ設備の損傷程度を調査中。深刻な被害ではない。
グループに対する影響や業績に対する影響は調査中。

★KTC(京都機械工具)
1月5日
グループ会社で羽咋市柳田町にある北陸ケーティシーツール(株)の工場で一部被害が生じているが、大きな損傷ではない。従業員の人的な被害も確認されていないとしている。

★ダスキン
1月5日
○訪販グループ店舗1店舗で一部破損
子会社の和倉ダスキン(七尾市奥原町)の工場は建屋一部損壊、設備破損、操業停止状態。ほかの工場での代賛を検討中、
○フードグループは2店舗が被災し断水・施設ナス立ち入り禁止状態、ただし1店舗は早期営業再開見通し。

★小松ウォール
1月5日
本社建屋(石川県 小松市 )
工場建屋(石川県小松市と加賀市)の被害は軽微。 ほとんどの生産設備については通常どおり稼働しているが、一部の生産設備に被害が発生しており 、現在復旧作業中としている。

★クスリのアオキホールディングス
1月5日
地震後、石川県内で停電や断水で7店舗営業が営業を停止していたが、5日までに3店舗営業再開、現在4店舗がまだ再開できていないとしている。

★ファーマフーズ
1月5日
同社グループの明治薬品の富山市内の工場で屋内設備の一部に影響が出ており、復旧作業中で、復旧見通しは現在調査中としている。

★Genky DrugStores
1月5日
ドラッグストア「ゲンキー」を石川県に55店舗、福井県に81店舗展開あり、一部店舗で什器などの被害があったが、1月2日から全店営業中。
物流センター富山小矢部RPDCも建屋が損傷を受けたものの、通常通り稼働中としている。

★平和堂
1月5日
石川県・富山県・福井県に展開する同社スーパー店舗で被害が生じた店舗が一部あったが、5日までに食品売場を中心に営業再開している。
営業再開できていない店舗は次の店舗のみとなっている。
石川県河北郡津幡町の「アル・プラザ津端」店

★ケーズデンキHD
1月5日
富山高岡店では一部天井が落下し営業を停止している。石川県や富山県でほかの店舗も被害を受けた店舗もあり、建屋への立入禁止、入口付近だけでの営業などあり、同社はHPで該当地域の各店舗の営業状況を確認してほしいとしている。

★品川リフラクトリーズ
グループのイソライト工業(株)七尾工場(石川県七尾市)及びイソライト建材(株)(同)の建物や設備の一部に破損等が確認されており、生産活動再開までに一定の時間を要する見込み。
在庫確認中で、音羽工場(愛知県豊川市)、神崎工場(千葉県香取郡神崎町)での代替生産を準備中としている。
耐火材、耐熱材・不燃材など生産。

★ONE GROUP
1月5日、
連結子会社の広進工業(株)の本社及び工場(富山県滑川市)の一部が被害、一部設備機械のズレなども生じ、復旧作業に取組中としている。各種精密部品加工会社。

★タカギセイコー
1月5日
富山県内 の拠点 において、一部建物および生産設備に被害が発生しており、点検、補修および試運転の作業を進めているとしている。
同社は富山県に工場(石川・福井県にはない)を、高岡本社工場、新湊工場(射水市)、氷見工場(氷見市)、福光工場(南砺市)を有している。
同社は業績に与える影響は軽微としている。

★北陸電力
1月5日
今回の地震により、電力供給設備等で被害を 受けるとともに、石川県内を中心に停電が発生するなど、現在も復旧に 向けて対応している。 今回の地震による当社業績への影響については現時点では不明としている。
(コメント:全国の電力会社や電線工事会社の支援を受けなければなかなか復旧は難しいだろう。岸田首相のリーダーシップ力が問われる)


☆APAMAN
1月4日
子会社であるApaman Network(株)およびApamanProperty(株)は今回の被害状況を踏まえ、人道的な見地より、被害に遭われた被災者の方々に対して無償による住宅提供を石川県、富山県より開始した。
○2024年1月3日19時00分現在の無償提供情報
(1)対象:石川県・富山県内50部屋程度
(2)期間:6ヶ月間

★PALTAC
1月4日
次の物流センターが建屋の一部損傷、荷崩れ等被災しており、復旧作業を続けており、物流については近隣の代賛施設を対応させているとしている。
RDC北陸(石川県能美市)
RDC新潟(新潟県見附

★JTOWER
1月4日
屋外タワーシェアリングについて、当社の保有する通信鉄塔のうち、震度6弱以上のエリアに所在する22本の鉄塔があり、全件で通信障害の有無は確認済、当社設備の状況については、通信事業者と連携の上、順次確認を進めているとしている。
業績に与える影響は軽微と見ている。
以上、


 

[ 2024年1月 6日 ]

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